犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のトイレのしつけとマーキング・去勢手術など

Q.ご質問:先日は愛犬無料ブログを作成していただき、ありがとうございました。
今日はトイレのしつけについて、教えていただきたくメールさせていただきました。
 
質問内容:
サークルから出しても、サークル内のトイレに戻って用をたすことができるようになり、(失敗もありますが)ようやく少し楽になったかな、と思っていたのですが、10日ほど前から急にサークルから出すと部屋のあちこちに足をあげてマーキングして回るようになりました。

サークルに入れている間は、その中のトイレでしていますが、オシッコの間隔も長くなり朝10時を過ぎても全くオシッコもウンチもしていません。

部屋に出している間は自分からトイレに行くこともありますが(最近はまれですが)、ウンチはほとんど部屋のどこかにするようになってしまいました。

最初、何度か叱ってしまいましたが今は黙って処理しています。もちろんサークル内のトイレでできた時は誉めています。去勢手術をと思い獣医さんへ相談に行きましたが、生後6か月になるまでしない方がよいと言われました。

部屋の中でのマーキングを止めさせるには、どうすればいいのでしょうか?

それから食事もマーキングをし始めたのと同時に朝は食べなくなりました。昼はそこそこ食べています。さすがに夜はお腹が減るようで 綺麗に食べます。それまで3食ともあっという間に平らげていたので、その変わりように少々戸惑いを感じます。
このまま一日2食に移行していってもよいのでしょうか?

犬種:ヨークシャーテリア
年齢:生後21週(9月9日で満5ヵ月になります)
性別:オス
(今年4月初めまで14歳8カ月で亡くなったヨーキーの女の子を飼っていました)
・家族: 主人50代 週に2日  私 50代 一日中
息子20代 一日2-3時間  娘20代 一日4-5時間

・過去の接し方と、一日の流れ
①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?
サークルから部屋に出した時、体中をなでてやる。嫌がりますがブラッシング(スキンシップと意識はしないで前に飼っていたこの時と同じように接したつもりです)

②どういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?
トイレを済ませた後、サークルから出しロープを投げてて持ってこさせる、ボールを投げて持ってこさせる等。

③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
お座り、伏せを教えました。できたらご褒美にドッグフードを1粒。
トイレでできたら撫でまわして誉めてドッグフードを1粒。
甘噛みがひどい時は口をつかんで仰向けにして叱りました。が効き目なしです。
何度かトイレを失敗したとき怒鳴ってしまいました。
その後これはいけないと思い黙って処理しています。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
しています。

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?
暑い時期でしたので散歩はまだしていません。
時々家の前に出してやりますが最近はマーキングしまくりです。

⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
10日ほど前までは
朝8時ごろ朝食→トイレを済ませたらサークルから出す→戻す→12時半ごろ昼食→夕方サークルから出す→戻す→7時半ごろ夕食→9時ごろからサークルから出す→10時頃サークルに戻す→翌朝までそのまま


A.お答え:犬を飼ったご経験もあり、しつけを頑張ってこられましたね(^-^)
また新たな意識で、犬のしつけをスタートさせてください。

さて、一つお願しておきたいことがあります。それは、前のヨーキーちゃんと今のヨーキー君を比較しないでいただきたい・・ということです。

ヨーキーちゃんとの思い出は大切にしまっておいていただきたいのですが、犬のしつけに対する楽なイメージや良いイメージは捨てることも必要です。

前のヨーキーちゃんはとっても良い子でした。ですが、その時と同じ接し方が全ての犬には通用はしません。今回いただいた内容にも、修正していただきたい部分がいくつかありますので、順にお話していきます。

かと言って、今のヨーキー君が悪いのではありません。普通の犬の行動であり、幼少期特有の知能の低さからくる行動もあります。

決して比較して落胆したり、感情的にならないように・・それだけ少しお話しておきたかったです(^-^)

では、内容です。

まず、繁殖のご予定がなければ去勢は受けましょう。マーキングにも大きく影響していますし、性格全体の安定もそうですが、私は病気のリスク軽減を重視しています。

去勢を受けてだいぶ変わるはずですが、もちろん関係作りや教えも必要ですのでお話していきます。

まず失敗を常態化させない事を意識しましょう。犬をケージから出すときは、リードを付ける癖にすると良いです。トイレの失敗や暴走も防げますし、甘噛みや吠えた場合は現行犯ですぐリーダーウォークに移行できます。

それと、リードで常に犬の行動を主導することになるので、自然と主従関係も深まっていきます。

特にケージから出したすぐ後、ボール遊びなどの途中で興奮している時は、特に目を離さないことです。利尿脱糞作用は緊張興奮で促されるからです。

ケージの中でした場合は、トイレを指差し音の関連付けをしながら褒めてください。褒め方は、ナデナデ抱っこにオヤツ・・などではなく、「○○良い子!」で肩をポンポンして褒めてください。

オヤツの弊害は、フードの好き嫌いをするようになる・・栄養のバランスが崩れる・・態度が従属的に映る・・オヤツで釣ってしまうことによって関係作りがどれだけ出来ているのか見えなくなってしまうことです。

「褒められる=ご褒美」、になるような関係作りが必要なのです。

そしてスキンシップもそうですが、ナデナデは止めましょう。人間のナデナデは、犬同士のナメナメに類似します。犬の舐める行為は、基本的には下位の犬が上位やリーダーに挨拶する態度です。ですので、猫なで声でナデナデ・・を犬は誤解しやすいのです。

褒める時も毅然と、ハッキリ「○○良い子!」と指示音の関連付けもしながら、ポンポンして歯切れ良く褒めましょう。

余談ですが、抱っこやヒザの上・・も犬は誤解しやすいです。犬同士で体を合せるときは、上位の犬が下位の犬の体の上に、自分のアゴや足を乗せてきます。マウンティングもそうですが、つまり体位が関係を表しているのです。

>何度か叱ってしまいましたが・・

↑トイレのしつけは叱ってはいけません。「場所の失敗」がまず犬の知能では理解できませんし、受ける罰と場所の失敗を結び付けて反省する知能が犬にはないのです。子犬ならなおさらです。

犬にとって自分がした行為は、ただ単にオシッコ・ウンチですから、その行為が叱られたと勘違いし、余計に人の見ていないところで隠れてするようになります。

>一日2食に移行していってもよいのでしょうか?・・

↑もう5か月ですので、そうしてください。また、オヤツをあげていると好き嫌いを覚えて、フードを食べなくなる場合が多いです。特に、7・8か月で知能が高くなってきた時に、学習してそういう行動を見せる犬は多いです。

そして2食の中でも、食べない時があったら次回まであげないでください。他には、トッピングをしたり高級缶詰にしたり、声掛けしながら手で直接与える・・などもしてはいけません。

ブラッシングは、ボール遊びの中で自然に織り交ぜると良いです。最初は一瞬ブラシを当ててみる・・すぐ止めてボール遊び・・またブラシを当てる・・ボール遊び・・ということを繰り返しながら、少しずつブラシを当てている時間を長くしていけば良いです。最初は肩付近からが良いでしょう。

いきなり背中・頭や耳などですと、敏感な場所なので嫌がります。そして、犬の目線よりも低い位置からブラシを近づけましょう。

スキンシップでナデナデは止めて・・とお話しましたが、接することが悪いのではないのです。「主導」して、たくさん接してほしいのです。主導は何でも良いのです。意味なくナデナデではなく、オテでもスワレでも簡単なことで何でも良いので、とにかく指示→犬が従う→褒める・・というパターンにすると良いです。

指示で出来なければ、型を作って教えて褒める・・にすれば良いのです。それがリーダーウォーク、あお向け、主導型のボール遊びならなお良いです。

いつでもどこでも「主導」を意識してください。そういう接し方なら、楽しくスキンシップも取れますし、関係作りもできます。

>サークルから出しロープを投げてて持ってこさせる、ボールを投げて持ってこさせる等・・

↑良いですね。主導型で続けてください。

>甘噛みがひどい時は口をつかんで仰向け・・

↑厳しい態度をしっかり示して続けてください。リーダーウォークもです。口閉じは将来の吠え対策も考慮して、「ダメ!」で口閉じしたあと、「シ~!」の音を関連付けながら褒めると良いです。

積極的に手を見せて、犬が噛みたくなる条件をあえて作って練習しましょう。痛ければ、ホームセンターで作業用の皮手袋を買ってください。安い物は600円くらいです。

それとちょうど5か月は、知能も低いので叱っても理解力が乏しいのと、歯の生え変わりでムズかゆいのも影響はあります。毅然と淡々と根気良く続けましょう。

>暑い時期でしたので散歩はまだしていません・・

↑これはいけません。社会化に問題が起きます。色んなタイプの他人・犬・猫・鳥・車などの人間の文明・・たくさん見せてください。社会化に柔軟な時期がもうすぐ終わってしまいます。

これをしないと、非常に神経質でストレスに弱く、すぐ吠える噛む犬になってしまいます。夏でも朝・夕・夜には十分できますし、距離を歩く必要はないのです。

通り過ぎるのを見せるだけでも、全然経験度が違います。毎日最低30分以上は、外で過ごしましょう。

では、頑張って続けましょう(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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