犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけでトイレを外でさせたい・ベッドを噛むのを止めさせたい

質問内容
堀川様、早速のお返事ありがとうございます。いろいろとアドバイスありがとうございます。頑張って実行して行きたいと思います。(4か月の子犬)

>トイレとベッドの区別がつきにくいように感じます。

↑これなんですが迎え入れたとき現在ベットにしているプラスチックケースは、最初トイレにしようと思いおきました。ところがトイレどころかそこに愛犬が寝るようになったのです。

なのでこのさいもうひとつプラスチックケースをおいたらトイレになるかなと思いおきました。するとそれが成功し現在は愛犬もベッドとトイレを区別するようになりました。

そこで相談です。

いずれはトイレは外でするように躾けようと思っているので最終的にはゲージの中のトイレは外そうと思っているのですがこの様な躾は難しいでしょうか?

もう一つの相談なのですが、ベッドの角を噛む癖があるのです。

プラスチック製なので、噛んで削れた物を飲み込んでしまうと犬の体に悪いのではないかと心配しています。やめさせようと「だめ!」やその場に行ってやめさせたりといろいろやっているのですがなかなかなおりません。噛むのをやめさせるにはどう躾をしたらよいか悩み中です。

よろしくお願い致します。


返答内容
>トイレは外でするように躾けよう・・

↑一番良いのは、両方で出来るようにしておくことです。

どちらかというと、外でさせるように教えるほうが楽です。犬は(人間もそうですが)緊張興奮の刺激で利尿脱糞作用が高まります。

外の興奮刺激で排泄しやすくなりますし、犬の本能的にもマーキングとして、外でアチコチしたくなります。

ただし問題は、犬が病気になったり人間の冠婚葬祭などでいつかは動物病院やペットホテルに泊まらなければいけない日が必ずやってきます。長い時間留守番させなければいけない日も来ます。そういう時に、とてつもないストレスになってしまいます。

それと、犬も体調が一定ではありませんので、オシッコが頻繁に出ることもあれば下痢することもあります。その度にガマンすれば更に体調が悪くなり、病気が深刻になります。

そして、排泄したい時に犬は呼び吠えしますので、それに人間が応えることを学習すると、しょっちゅう吠えてケージから「出せ出せ、かまってくれ」と要求吠えするようになります。それが常態化してやがて主従関係も崩れていきます。

ですので、散歩の時に排泄の指示音(関連付けておくこと)を出して、排泄させて褒めておけば、すぐに外で出来るようになります。ただし、トイレは今まで通りケージ内には置いておいてあげてください。それならば外でさせても良いです。


物の噛み癖ですが、直接の教えと予防の両方が必要です。

まず直接の教えですが、同じ部屋に居る時は必ず観察してください。正面からジロジロ見ないで、横目でチラチラ見たり鏡に映して観察すると良いです。現行犯でその瞬間に「シ!」などの注意音で教え、すぐに犬の所に行って首輪をチョンと引いて注意します。

そして、意図的に現行犯を作ることもできます。

犬の首輪と犬の口をつかんで、ベッドの角にわざと犬の歯を当てるのです。その瞬間に注意音と同時に首輪をガツンと引き上げて注意します。

必ず「悪い型と注意を同時にして関連付けること」です。悪い型を根気良く見つけるか、わざと悪い型を作ることです。

例えば、噛んだ跡を後で見つけて、それをクドクド叱っても、犬の知能にはまったく理解できません。イライラや防衛本能だけが刺激されてしまいます。これは絶対にやってはいけません。


次に予防です。

犬も人間の子供も、何かを噛むことはとても自然なことです。その物が何なのか学習するために口に入れてみたり噛むこともありますし、退屈しのぎのこともあります。また、歯の生え変わりでムズ痒かったり、歯やアゴの強化のために本能的にそうすることもあります。

つまり、噛むこと自体を一切止めさせるのではなく、子犬にとって必要なことだと理解してあげて、別の物を噛むことで発散させましょう。

皮ガムの子犬用も売っていますし、それが見つからなければ天然コットン(綿)100%の歯磨きロープでも良いです。

また、遊びの時間には、犬にコングを好きなだけ噛ませる時間も作ってあげてください。ケージ内にコングを入れっぱなしにするのはいけません。コングは飼い主さんの物として、一緒に遊ぶための特別な物として認識させましょう。

噛み癖防止スプレーなどは、ほとんど効きませんし、一時的に効いてもすぐ慣れて効かなくなります。健康にも良くありませんので買わないでください。


根気が要りますが、直接の教えと予防の両方をがんばってみてください。そして、犬が飼い主さんの言うことを聞きたくなる主従関係も、もちろん影響してきます。関係作りも忘れないでください・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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