犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬の生活圏の床(フローリング)・ワクチン前の人との接触など

質問内容
堀川様。毎日、暑い日が続いていますが、お元気でお過ごしでしょうか。いつも細やかなアドバイスをいただき、ありがとうございます。

さて、早速ですが、今日はフローリングについてです。

約一か月後に、ほぼ三か月になるキャバリア犬を引き取りに行く予定で、現在ペットショップを覗いては必要そうなものを物色しているのですが、我が家がオールフローリングなことに気づき、どうしたものかと悩んでいます(①)。

犬の生活圏は、以前添付したリビングダイニングがメインになると思いますが、最初は(我が家に来て一週間はゲージ内で過ごすとして)、リードを私の腰につけてこのリビングダイニングや、廊下から洗面所などを行き来するつもりでおります。が、フローリングはいけない、股関節によくない、等々、いろんなところに書いてあります。

けっこうな面積ですし、家じゅうをカーペット敷きにするわけにもいきませんし、どうしたものかと思っています。

また、別件ですが、お散歩開始までのことについてです。

○月○日生まれで、腸ずれの手術を○月○日に終わらせ、明日、○月○日に抜糸とともにワクチン・検診・検便をするそうです。

その後、○月○日に我が家に引き取るのですが、引き取って5日~1週間そっとしている間に、首輪とリードになれさせ、その後2回目のワクチンを、と思っています。

玄関周りで人や犬をながめたり、裏のポーチでウロウロさせるのは、どのタイミングがいいんでしょうか。またお散歩は、実際、いつ頃始めればいいんでしょうか(②)。

またワクチン前は、外を眺めている時に人や犬に接触させない、と書いてありますが、近所の人は大変フレンドリーで、すぐに寄ってきて手を出したりなでたり、自分の犬を近づけたりしそうです。

そういうときには、どういう風にお断りするといいんでしょうか(③)。

「まだワクチン前なので」と言って抱き上げたり、バッグに入れたりするのは、犬を飼っている人同士の間では当たり前の行為なんでしょうか。初めて犬を飼うので(そして今まで自分が犬を触ろうと思ったことがあまりないので)、もし自分がそういう風にされたら、「バイキンだらけの手で触らないで」と言われてるような気にならないかちょっと心配です(笑)。

それから、3か月近くまでブリーダーさんのところで預かっていただけるということで、母親や兄弟犬と過ごせてよかったと思っていたのですが、よく聞くと、母親とは最近離してそれからは姉妹犬と2匹でずっと小屋の中にいるようです。

このような状況なら、もっと早くに引き取りに行った方がいいのでしょうか(④)

つまらないことまで聞いてしまいましたが、どうぞ①~④について、今回もよろしくお願いいたします。本当にありがとうございます。お返事楽しみにお待ちしております。


返答内容
①私の用品サイトにも掲載してありますが、分割式のカーペットが良いです。

もしオシッコなどで汚れた場合は、その部分だけ分割して洗えば良いです。(予備分も買っておく)

広さは2畳から3畳くらいあれば、小型犬・子犬は十分です。

それ以外のフローリングの場所は、子犬期は行かせないことです。

そのためにも、ケージから犬を出す時はリードを付けて持っておく癖にしていただきたいのです。

生後半年までは、滑りやすい床や地面は避けていただきたいのと、広い場所で全力疾走させたり高いジャンプもさせないでください。脱臼癖が付いたり関節形成不全になりやすいです。


②人や犬に接触させない自信がある場合は、最後のワクチン前でも大丈夫です。

自信がない場合、ご心配な場合は最後のワクチン後にしましょう。

今回は、お庭・ポーチがあるという事ですので、無理に外に出かけなくてもそこで外を観察させれば良いです。人や犬や車や自転車などが見れれば、それだけで十分です。


③犬の安全を考えれば、お断りしてください。ほんの数週間くらいのガマンです。

「まだワクチン前なので、獣医さんに言われています」とお話いただきたいですが、納得させる自信がない場合は(笑)、外には出かけない方が良いです。


④良いブリーダーさんですね。

たまに、トイレトレーニングだけでなく、1頭でゲージに居させる留守番トレーニングもしてくれるブリーダーさんもいますが、今回はさらに段階を作ってくれてありがたいです。(遅めに引き取る分、今回も最後には1頭になるでしょうが)

ブリーダーさんの立場からしてみると、吠えで困って返品されるのが嫌なのでそうしている面もありますが、その配慮を無駄にしないためにも、家に来て最初の1週間に気を付けてください。もちろん、その後もチヤホヤ従属的な接し方はされないことです。

前述のように、せっかく良いブリーダーさんがクレートトレーニングしてくれたのに、「生後半年して放し飼いにしたら要求吠えが出て大変なことになった」という飼い主さんがたまにいます・・・


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針