犬のしつけがQ&Aで分かる!

家族の中で私にだけ要求吠え(無駄吠え)する犬のしつけ

質問内容
いつもお世話になります。(ヨークシャーテリア13か月)

散歩に関しては、かなり元気に歩き続けるようになりました。が、要求吠えが私に対して酷くなっています。

主人は犬に対して、吠えが収まらなかった時などに、たまにお尻を叩いたり(犬はシュンとしています)しますが、お腹に乗せて寝たり座っていても足に乗せていることが多いです。散歩は主に主人が行きます。リードウォークもしていません。でも、そんな主人には殆ど吠えません。

娘は、一日の中のほんの少しの間だけですが、犬と思い切りじゃれあっています。そんな娘にも殆ど吠えません。でも、特に夜になると、主人が居るとなお頻繁に吠えます。私が隠れてみても隙間から捜して吠えます・・

型でダメ!と言うと収まるというのも、最近はきかなくなってしまいました。仰向けは、よくしています。ただ、犬を膝に乗せて居る時間があります。それから、お腹などに乗せることはありませんが、ソファで昼寝する時に側にくっついて寝ています。これらもやはりダメでしょうか? 主人は大丈夫でなぜ私はダメなの?と言う気持ちが正直あります。なぜでしょうか?

また、犬がソファに簡単に飛び乗るようになってしまいました。骨折が心配なので、目を離す時は登れないように物を置いたり、テーブルを前に置いたりしていましたが、こちらも慣れてきて防止策も辞めてしまいました。今のところ飛び降りたことは殆どなく、降りたい時はキュ~んと、それこそ要求します。そして、下ろします。

要求に応えてる事になってしまうかと思いますが、飛び降りても困ると思い、そのままにしておけません。これから、どのように対応したら良いでしょうか? よろしくお願いします。


返答内容
メールの内容・文面からしても、奥様はとてもお優しく、相手を尊重できる方だと感じます。

もちろん、人間社会では素晴らしいことなのですが、犬の知能・本能には実は理解しにくいのです。むしろ、主従関係の誤解を与えやすいのです。

特に奥様は、犬の面倒を主にみておられると思いますが、そういう方を犬は都合の良いようにコントロールしようとします。

これは、支配欲でもあり、人間の子供の幼児性と同じ面でもあります。哺乳類の子供は、常に親に注目されて世話をしてもらい生き延びなければいけません。そういう本能の面と、わがままの両面があります。

今回、犬のしつけを本格的に始められたわけですが、犬からしてみたら当然面白くありません。今までよりもチヤホヤされなくなり、ケージに居させられる時間が増えれば、イライラするのは自然なことです。

そして、もっとも自分の世話をしてくれて、(ある意味)言いなりにさせることができた奥様に対して、コントロールが出来なくなってきたイライラが大きくなるのも自然なことです。

人間の幼子もそうですが、成長過程において親が距離を置くこともあります。そこで子供はイライラして声を荒げたり、わざとダダをこねたりグズってみたくなります。

今はそんな状況で、これも必要な成長過程だということです。まだまだヨーキーちゃんの成長期は終わっていません。

それと、メールの文面を伺う限りですが、以前アドバイス申し上げましたことを少しおろそかにされている部分があるようです。

犬をケージから出す際には、リードを付けて持っておいていただきたいのです。そして、その意味をしっかり意識していただきたいのです。

犬に人間が合せるのではなく、人間が主体になって犬を主導していただきたいのです。

リードを付けて持っていれば、ソファーや人間の体の上に登ることも制止できます。犬を見ていられない時は、ケージ内に居させてください。

そして、やはりご主人にも協力していただかなくてはいけません。

両者が少し歩み寄ってください。奥様はもう少し犬と遊ぶ時間(主導する時間)を増やし、ご主人はチヤホヤや体の上に乗せることをガマンしていただきたいのです。犬と接することが悪いのではなく、主導性と毅然さを保っていただきたいのです。

このままですと、いずれ、「気に入らないことがあると豹変して急に噛みついてくる」という状況になりかねません。そういう危機感は持っていただきたいのです。

必ずご主人にもお話されてください。このメールや過去メール・本書・Q&Aサイトも全て熟読していただいてください。

犬の本能に誤解を与える接し方、家族間でのギャップが矛盾を生みます。これは絶対に忘れないでください。

まず今回は、奥様が犬にリードを付けて持って「主導で」過ごすことと、犬が吠えた時に隠れたりしないで、厳しい態度ですぐにリーダーウォークに移行してください。ご自分の毅然さと主導性を、犬にこれでもかと示さないといけません。しばらくはその根競べが続きます。

そして、家事や来客時など手が離せない時は、布掛けをしてください。ケージやクレートに、毛布などの厚手の布を掛けて目隠しです。暗く狭い場所は、落ち着く犬が多いです。

まずここで負けないで、強い気持ちを持って続けてみてください。どっちがあきらめるか、の根競べになります・・・

飼い主さんからのお返事.png
犬をサークルから出した時にリードを付けて持って・・と言うことなのですが、私がいつもリードを持っている状態ということでしょうか?もしそうなら、難しいかと思うのですが...

もし、持っていても犬がソファに飛び乗る時は、私はソファに座っていられ無いですし、目は届くけれど犬が来られ無い隣の部屋に居ることも多いです。犬がトイレに行ったり水を飲みに行ったり、その度について行くのでしょうか?

どうも、どのように行動したらいいのか想像できません。宜しくご指導お願いします。

また、主人は、あらためて躾をする程では無いと思って居るようです...。

本当にどうにもならない状態になってしまった時に必要と思うかもしれませんね。こう言う状況での躾は難しいと思いますが、私だけでも頑張るつもりです。無理でしょうか?


返答内容
>犬が来られ無い隣の部屋に居る・・

↑三つ使い分けてください。

まずは①「手が離せないけど連れていける場所の場合」です。

おそらくそういう状況は、家事などで炊事・洗濯などだと思います。犬を連れて行ける時は、ご自分の腰に一周リードを縛って、そこに犬を付けておくことです。そうすれば両手が自由になりますので、ちょっとした家事ならこなせます。

声掛けもせず、目も合わせず、無視して淡々と家事を行ってください。

しかし、連れて行ける限度もありますので、②「連れて行けない・どうしても犬がジャマになる場合」は、前回お話しましたように、クレートやケージに厚手の布を掛けて暗く目隠しすることです。

③そして、時間がある場合は、吠えられたらすぐに犬にリードを付けてケージから出して、お部屋の中をグルグル回って、厳しい態度でリーダーウォークしてください。「シ!・・シ!・・シ!」と、注意音を関連付けながら厳しくしてください。褒めたり声掛けはしません。

「自分がリーダーなんだ!リーダーに吠えるなんて許さない!」という意識を強く持って、犬にその意思を態度でしっかり示してください。

数分やったら無視しながらケージに入れて、また家事などを始めてください。手が離せなくなったら、布掛けです。


>犬がソファに飛び乗る時は、私はソファに座っていられ無い・・

↑まず奥様がソファーに座ります。犬にリードを付けて手で持っているわけですが、余分な長さがある分、犬は動けてソファーまで来れるかもしれません。その場合は、リードの余分な部分を、ご自分の足の親指に巻いたり指の股にひっかけて、犬の動ける範囲を狭めてください。足の裏でリードを踏んでいても良いですし、足首に巻いても良いです。

それで犬はソファーには上がれなくなります。そして、ご自分の足元で犬にスワレかマテをさせて褒めてください。あるいはそこで褒めてコングを転がして遊んであげてください。リードで犬を制御する時に、手だけでなく腰に巻いたり足も活用してください。


>犬がトイレに行ったり・・水を飲みに行ったり・・

↑これも犬に合わせるのではなく、飼い主さんが決めて主導で「させてください」

1時間に一回くらいのペースでケージに戻して、指示音で排泄はさせてください。犬がノドが乾いていれば水を飲むでしょうし、乾いていなければ飲みません。

それと、オシッコについては、最初にケージから出した直後が一番興奮して漏らしやすいです。その日に最初にケージから出した時は、少し歩たりウロウロしたら、いったんケージに戻して音で促してください。

そこでさせてしまえば、しばらくは排泄しなくて済みます。犬に合わせるのではなく、排泄したくなる状況を作って、指示でさせてしまうことです。


>私だけでも頑張るつもりです。無理でしょうか?

↑あまりギャップが大きくならないようにだけ、ご注意ください。

特定の誰かだけが厳しくすると、その人に対して犬が敵対心を持ったり、他の弱い人を見つけて攻撃的になったりします。

人間は失敗しないと分からない生き物ですので、ご主人に問題が起こって気付いてくれるのを待つしかない場合も確かにあります(笑)

主婦の方は、子育てと同じように犬のしつけを自分の責任とお感じになられるので、責任感があって良いのですが、たいてい旦那は子育ても犬のしつけも、のんきなものです(笑) そういうご家庭が多いです。

ではいったんは、奥様で頑張ってみましょう。それで結果が出れば、それを見てご主人も「やばい、俺もやらないと」と、少しずつ変わっていくでしょう。

ただし、もちろん犬にとっては、しつけ環境が一貫できていないと理解はしにくいです。それと、奥様が焦って急いでしまっては、逆効果になることもありますで、結果はあせらず、でも鉄の意志を持って淡々と一貫することが大切です・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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