犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで無駄吠え・要求吠え・突発的な吠え

質問内容
犬のしつけで無駄吠えに悩んでおります。トイ・プードル犬のメス1歳1ヶ月。大学生の息子と成人した娘がおります。

普段の昼間は留守番(ケージ)です。(出かけるとき吠えます)。散歩は平日は夜1回・30~40分程度、休日は昼間(40分~1時間・公園では伸縮リード)・夜30分程度室内ではボール投げで一緒に遊びます。(持ってくるおもちゃを投げます)

現在療法食ですので、おやつはあげていません。必要以上に抱っこしたり、なでたりしていないつもりです。

無駄吠えに悩んでおり、しつけについての色々な本を読みましたが、改善が見られず、購入しました。(吠えたら反応する器具を購入しようと迷っていた時期でした。)

購入以来、書いてある通りリーダーフォークや仰向けも実践しています。吠えたら「シー」と言って口を押さえますが、押さえ切れないことが多いです。書かれていることは実践しているつもりですが、まだ改善がみられません。

散歩中に人や犬・物音に吠えます。要求吠えも少しあります。散歩中、何もしていない人に吠えたりするので、「ちゃんと躾しなさい」「そんな犬人の居るところを散歩させるな」とも言われました。そんなに吠えまくるわけではないのですが、何もしていないのに急に吠えるので、気分のいいものでないと思います。

このまま辛抱強く続ければ何とかなるのでしょうか。

(散歩の引っ張り癖も気にはなっていたのですが、人に迷惑を掛けることが少ないので仕方がないかと思っていましたが、こちらはリーダーウォークで、改善されたかもしれません。日によって違いますが。)

宜しくお願いします。


返答内容>吠えたら反応する器具・・

↑これは止めましょう。興奮が強い時は効きませんし、一時的に効いても犬はすぐ慣れてしまいますので、あまり意味がないです。そして、要求吠えや引っ張りがある時点で関係がうまく作れていませんので、それは受け止めて意識して、犬のしつけと関係作りを続けないといけません。

1歳までの長い習慣・関係がありますので、今回は時間がかかると思われた方が良いです。犬も好きにしてきたので、急に家族の対応が変わると面白くなくて反発したり、ふてくされたりすることがありますが、これは乗り越えないといけない壁ですので、淡々とやるべき事を続けてください。

今回は、もう1歳も過ぎて体もしっかりしていますし知能も高くなってきましたので、本書の内容を続けて、もっと強化していっていただきたいですが、吠えへの直接の教えも積極的に取り入れていただきたいです。まずは、そのお話の前に、その他の注意点をお話しておきます。

>持ってくるおもちゃを投げます・・

↑絶対に犬に合せないようにしましょう。「犬が持って来る→応えて人が投げる→また犬が持って来る→また応えて人が投げる」・・という構図にしてはいけません。

必ず人間が犬の行動全体を主導してください。投げる前に必ずスワレ・マテの指示→犬が出来たらポンポン褒めて投げる・・指示で出来なければ型で教える。投げたらコイ・ダセの指示で回収・・出来なければ型で教える・・

犬がオモチャを独占しないように、ヒモ付コングにするか、ヒモなしにして犬の方にリードを付けましょう。できれば犬にリードを付けて遊ぶ方が、行動全体を主導出来て良いですし、すぐリーダーウォークに移行できます。

>必要以上に抱っこしたり、なでたりしていないつもり・・

↑抱っこは、危険場所の移動やグルーミング台に乗せる時などの特別な場合だけにしてください。犬が人間の体の上に乗る構図で、関係を誤解する犬がいます。

褒め方は、猫なで声でナデナデは従属的な挨拶に映りますので止めましょう。必ず良い型を作り、そこに指示音ジェスチャーを関連付けてポンポン褒めましょう。

犬に要求吠えが(散歩の引っ張りも)あるということは、飼い主さんとの関係もしっかりしていませんので、その中で吠えのしつけなど何を教えても犬は聞きたいと思えない・・ということになってしまい、意味がなくなってしまいます。これは絶対に忘れてはいけません。根本です。

では、犬の吠えのしつけですが、こちら側から「あえて犬が吠えたくなる状況を積極的に作って教える」ようにしましょう。

ご家族がいらっしゃいますので、例えば子供さんにチャイムを鳴らしてもらう・・出かけるフリをして「行ってきます」を言ってもらう・・ゴハンの準備をしてから待たせてじらす・・駅やドッグランなどで人や犬が居る場所から少し離れた場所から見せる・・散歩中に少し離れた所から子供さんから声をかけてもらったり口笛を吹いてもらう・・などなど、犬が吠えたくなる状況をたくさん作って練習しましょう。

やり方は二つで、犬にリードを付けておき、吠えた瞬間「ダメ」と同時にリーダーウォークをしても良いです。

もう一つは、犬にスワレの型を作ってご自分もしゃがんで犬におんぶするような体勢で腕を回し、首輪をガッチリつかんでおきます。吠えた瞬間「ダメ」と厳しく伝えながら口閉じをして、そこに「シ~」の指示音でポンポン褒めを関連付けます。

褒めたらすぐ口を放します。また吠えますので再度「ダメ」と・・・ひたすらこれを繰り返していくと、口を放しても吠えない瞬間がやってきますので、指示音でポンポン褒めを関連付けてください。

今回のトイプーちゃんは、吠えまくるわけではなく、突発的に急に吠えるので教える機会が少なく、一貫できなかったのでなかなか癖が消えなかったのです。

ですので、まず言う事を聞ける関係作りと、教える機会を積極的に作って連続して一貫してあげることが必要です。また1歳までの長い習慣もありますので、あせって激変しないで、少しずつ強化していってください。

ご家族で統一して、協力して続けないと結果は出ませんので、皆さんで情報・意識を共有してください。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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