犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬が怖がりで吠えたり興奮するようになった場合のしつけ方

質問内容
犬のしつけで相談させていただきたく、宜しくお願い致します。

今月初めに自宅隣家の解体作業時に重機が我が家に当たり、窓ガラスが割れる等の事故がありました。事故当時、犬は留守番中でゲージにいたためケガはありませんでしたが、ガラスの割れる音と、それ以降も解体作業を続けていたようで窓がない状態で、工事音を私が帰宅するまで半日聞いていた状態でした。

帰宅時は、ゲージでうつろな目をしシッポは下がり、声を出すこともしませんでした。ゲージから出し、声をかけて撫でると動き出しました。

その日以降、震え・急に声を上げ走り回る・オシッコ.ウンチを部屋中にしまくる。外で車や人が通ると激しく吠える・少しの音でも敏感になり興奮する。といった症状が出てしまいました。

事故後、重機が入る等大きな音がする日、我が家の修繕工事等の日は、以前からグルミングでお世話になっている所に泊まりで預けています。(こちらは夜寝る時以外はゲージレスで昼間は他の犬と同室で遊んだり、散歩も1日2回してくれ、保育園のような所で犬も喜んで行っています。)

家にいる時は朝、散歩に行きながら私が仕事に行くまでの2.30分間くらい、隣家の建築工事の音を慣らすため一緒に外で作業を見学したりブラッシングをしたりしています。始めは多少吠えたりはしますが、しばらくいると気にする様子もありません。それが家に入った途端、ずっと吠え続けます。

事故当初の震え・急に声を上げるはなくなりました。それ以外は続いています。

特にオシッコはトイレで十分に出した直後に部屋中にし、興奮状態になる時があります。上記のホテルにいる間は落ち着いていてマーキングもないとのことです。家に入ると元に戻っています。留守番時もひどく鳴いているようです。

工事はあと3か月続きます。

リードウォーク・仰向けは家にいる日はやっています。こちらが基本だということ、長いスパンでというのも承知しております。事故当時の犬の様子が焼き付いて離れず、今回の事は私自身もかなりショックを受け、きっと、かわいそうという気持ちで接してしまい、犬に甘えさせ、それが犬のストレスになっているになっているというのも自分自身感じているところです。

その上で相談させていただきました。ご指導下さい。宜しくお願い致します。


返答内容
今回は災難でしたね。工事業者に事情を話して、修理費以外にもっと請求して良いんじゃないでしょうか。それと、下記を続けてみてもダメであれば、引っ越ししてその費用を請求・・・なども考えられます。

さて、犬は食と安全に関する記憶・感覚がとても鋭いです。

特に、同じシチュエーションでは完璧に反応します。条件付けで記憶しているからなんですね。

だから条件の違うペットホテルだったり、外で直で見せている条件下では恐怖は強く感じません。

今回やっていただきたいことは、大きく3つあります。

①お部屋(犬のケージの場所)と雰囲気を変える
②布掛け目隠し
③優しいレベルから音と教えで反復練習

まず、お部屋が強く条件付けされてしまっていますので、犬のお部屋を変えていただきたいのです。

ただし同じ家なので、効果は抜群ではないかもしれません。似たような過去の事例もありますが、直ったケースと変わらなかったケースがあります。

今回も、「家に入ると元に戻っています」ということでしたので、期待はしないほうが良いですが、出来るだけ環境(条件)を変えることです。

お部屋を変えて、さらに、カーテン生地や壁紙などを買って、お部屋の壁に画びょうで付けてください。お部屋の雰囲気がだいぶ変わります。犬は基本的に色盲ですので、色をはっきり認識しているわけではありませんが、全体的な雰囲気が変わるという効果はあります。

あとは、お部屋にアロマをたいて臭いを変えてあげたり、ラジオなどを小さい音量でつけておくなども良いです。

中途半端にしないで、変えれる物は一気に同時に変えて、ガラッと変えた後に犬を入れましょう。

もちろん、費用もそれなりにかかると思いますので、そこはご家族でご相談もされてください。


それから、毛布などの厚手の布や、ダンボールでケージ全体を覆って、目隠ししてあげるのも犬が落ち着く要素です。視覚的な要素と、臭いの流れの変化もあります。

ただし、風通しが悪いですので、夏場はエアコンをつけて室温管理をしてあげないといけません。


そして最後は、少しずつ練習していくことです。

例えば、雷なんかは怖がる犬も多いのですが、聞き慣れて経験を積んでいくうちに慣れていく犬も多いです。大きな雷は、音もすごいですが家が揺れたりもしますので、同じように慣れてくれる可能性もあります。

携帯で工事の音を録音しても良いですし、似たような音源ならユーチューブでも見つかるはずです。

それをまずは小さな音量から聞かせて少しずつ慣れさせていきます。急に無理しないで、優しいレベルから少しずつです。

その中で犬が吠えた場合は、「シ!」の注意音と同時に首輪やリードをチョンと引き上げながら注意します。それを反復で集中的に練習してください。

それでは、そんな内容でやってみてください。頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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