犬のしつけがQ&Aで分かる!

家での無駄吠えが多い犬のしつけ・散歩でも引っ張り吠える

質問内容犬種等:シェパードのメス4歳数か月(獣医推定)。捨て犬を警察からもらい受け、ドッグトレーナーに4か月預け以来3年になります。

しつけの問題:散歩途中他の犬を見つけるや否や、吠える・引っ張りまくる。(3年間変わらず)。去年の夏までは、何にもなかったのに去年の夏以降、雷や冬の季節風の音に不安になるようで、そのような時の夜はケージから出せと吠える。

昼間なら少々我慢させるとおとなしくなるので放っておくのですが、夜は近所迷惑になるのでケージから出して朝までお付き合い(笑い)。

この頃は、何もない時でも夜の11時ぐらいになると吠える時があり、その都度ケージから出す有様。一度出すとケージには戻りたがりません。

犬の住環境:日中は自宅裏の洗濯干しの小さなスペースにフェンスで囲われているので鎖で繋留(周囲は見えない様にしています)。夜は玄関土間にケージを置いてケージ内で過ごさせています。

家族構成:夫婦2人

過去の接し方:

①スキンシップは、気の向いたときにつないだ状態で撫でてやったりする程度。

②遊びは、ボールで遊んだり仕事が休みのとき車で広場に行き走りまわったり。

③しつけは、食事の時は必ずお座り・待てをさせる。遊ぶときお座り・待て・伏せをさせる。お座り等できたときは褒める、叱るときも現行犯で叱っているつもりなんですが?

④おやつの時間はバラバラ、催促で鼻を鳴らしたり吠えたりしたときは吠え止むの待ってからやる。

⑤朝晩約30分づつ、マーキングさせ放題、気が付いたときについて歩くようにさせたり。

⑥昨年退職するまでは、不規則勤務だったので、散歩は早朝だったり午前9頃だったり、午後は10過ぎだったりとバラバラ、ここ最近は朝はバラバラ、夕方はほぼ7時前後。食事は、朝は散歩から帰ってから、夜は散歩へ行く前の2回。

昼間はボールで遊んでやる、オヤツをやる、時間はバラバラであることと毎日でないことに気を付けています。

トイレは散歩途中にさせていますが、その前後はリーダーウォークを心掛けています。以前のようにマーキングはさせてません。

以上のような状況ですがよろしくアドバイスお願い申し上げます。

 

返答内容

まず、シェパードちゃんの素性は良い子なので、ご心配されないで頑張って続けていきましょう。

問題は、シェパードちゃんの過ごす環境と飼い主さんの接し方でした。

犬のしつけは、「訓練所で良い子になって完成」ということは絶対にありません。犬は相手一人ひとりを見て感じて、それに対して反応しています。

ですので、どんなに優秀な警察犬でも盲導犬でも、飼い主さんが変われば全てがリセットされます。

むしろ、飼い主さんがドッグトレーナーと同じようにできないと、よけいにギャップを感じてバカにされてしまうのです。

その現実は受け止めて、一から見直さなければいけません。

犬は犬の本能に従って、シンプルに躾け環境に適応しているだけなのです。


さて、シェパードちゃんの過ごす環境からお話していきます。

現在はシェパードちゃんの過ごす場所が固定しておらず、鎖による繋留も良くありません。

まず、外自体が犬にとってはとてもストレスが大きいのです。音・臭い等がダイレクトに伝わりますし、寒暖の差もあるので寿命はハッキリ違ってきます。

まずは室内飼いにしていただきたいのと、玄関も人の往来が激しいですので、出来れば、お部屋で飼っていただきたいです。

我が家も大型犬ですが、全然家の中は汚れませんし臭くもありません。本来犬はキレイ好きですし、体臭も、汗をかいて体温調整する動物ではないので臭わないのです。

犬が臭いのは、糞尿を踏んでしまう・肛門腺が臭い・歯磨きしていない口臭、です。ちゃんとしつけと世話がしてあれば、犬は臭くはないのです。私はシャンプーもしません。

犬の寿命が全然違ってきますので、出来れば室内にしていただきたいです。そしてクレートハウスがあれば安心できます。怖がりなのは、環境も大きく影響しています。

居場所は固定して、アチコチ動かさないようにしてください。鎖などによる直接の繋ぎもいけません。本書の写真のようなケージとクレートハウスが安心できます。

続いて犬のしつけ・接し方です。

子供さんがいらっしゃらないご夫婦ですので、犬を可愛がりたいお気持ちは重々承知しております。

ですが、犬には家庭の事情を理解できる知能はありません。犬の本能でクールに感じて反応するだけです。

シェパードちゃんは要求で吠えていますので、やっぱり主従関係は崩れてしまっています。

犬と接することが悪いのではありません。無意識に従属的になってしまっていて、毅然さと主導性が一貫できなかったのです。

意味なく猫なで声でナデナデ・・ではなく、オテでもスワレでも何でも良いので何か犬に指示を出してあげて、出来たらポンポン褒める・・出来なかったら型で作って指示音ジェスチャーで褒めて教えてあげる・・

「主導型」のコング遊び・・

そういう接し方・態度を一貫していただきたいのです。

下位の犬は、上位にすり寄ってナメナメ挨拶してきます。意味なく猫なで声でナデナデ・・というのは、それと同じことをしてしまっているわけです。

オヤツも止めましょう。

栄養バランスも崩れていますし、好き嫌いを覚えてドッグフードを食べなくなる犬が多いです。

そして、オヤツで釣って犬を行動させていると、犬との本当の関係がどこまで出来ているのかが見えなくなってしまうのです。

これが一番怖いことなのです。


今回まずは、
①従属的な接し方を見直すこと
②オヤツを止めること
③環境を整えること
④家の中や敷地内で狭くても良いので主導型のコング遊びをすること。(犬にリードを付けて飼い主さんが持っておくこと)
⑤その遊びの流れの中で、あお向けやリーダーウォークもやってください。

外は興奮の要素が強いですので、まずは家の敷地内で落ち着いて関係作りをしてください。時間がちょっとでもあれば、玄関先でリーダーウォークをしても良いわけです。

犬が吠えたら、怒声で怒っても意味はありませんので、淡々と無視してケージから出して厳しい態度でリーダーウォークをしてください。「シ!・・シ!・・」という指示音を関連付けながら、玄関でもどこでもやってください。

仰向けも出来ればやっていただきたいですし、あるいはケージ内に手を入れて犬の首輪をつかんで「シ!」の注意音でガツンと一瞬引き上げて注意しても良いです。

まずは飼い主さんの意識改革です。主導性と毅然さを徹底したら、犬はちゃんと感じ取ります。「この人にはワガママは通じない」と認めていきます。

そうなったら、散歩先でも反応が変わってきます。

あせって小手先の手法ばかりにとらわれないで、土台からしっかり作っていきましょう。特に今回は、4年もの長い期間の習慣や関係がありますので、激変もストレスになります。

急がず無理せず、少しずつ強化していきましょう。

まずは環境作りと、何気ない接し方の見直しからです・・・

 

 


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