犬のしつけがQ&Aで分かる!

ケガが痛いからか?怒って噛む犬のしつけ

質問内容
こんにちは。はじめまして。我が家の犬、トイプードル(オス 7歳8ヵ月)の事で悩み、何処か良いしつけ教室がないかと探している時にこちらのホームページにたどり着きました。

実は、つい数ヶ月まではあまり本気で悩んでいませんでした。以前から無駄吠え、唸りはありましたが、それほど問題があるとは思っていなかったのです。

なぜなら、ご近所で飼っているワンちゃんたちも無駄吠えが多く、犬はそんなモノだと勝手に思い込んでいたからです。

でも、コレはまずいんじゃないか...と思う事がありました。

きっかけは、昨年末のトリミング後、家に帰って来てからでした。

以前からトリミング後は機嫌が悪く、犬の方が『近づくな』『触るな』オーラを出して 特に子供たちには唸るなどの威嚇もしていました。しかし、昨年末はいつもよりも更に酷く、犬を取り違えたんじゃないかと思うほどでした。

トリミングから何日かして、三女(犬よりも後に産まれました)が犬の頭をなぜている時に噛まれました。その時、かなり強く犬を叱りました。それから唸り、吠え、噛みつきが酷くなった気がします。私も怖くなり、犬の機嫌をとる様な行動をしていたと思います。

堀川さんのホームページを何度も読み、私たち家族が今まで犬にしていた事が全てしてはいけない事だとが分かりました。本当に、全てでした。

家の中で放し飼い、ジロジロ見つめ話しかける、ナデナデする。体罰もありましたし、大きな声で怒鳴る事もありました。人間がリーダーという意識を間違えていたように思います。

我が家に犬がやって来たのは 今から7年前、犬が4ヵ月の時でした。

当時小学1年だった長女が、泣いて学校へ行けず困っていた所、5月の自分の誕生日に犬が欲しいと言い出した事でした。犬がいたら頑張って学校へ行くと...

主人は はっきり言って、犬が苦手な人でしたが、長女の為ならと飼う事を決めてくれました。

今、思えば...その頃から少しずつ問題があったんだと思います。甘噛みもありましたし、尻尾など自分が触られたくない所を触ると怒っていました。

家族構成と犬との同居時間は

・主人(40代) 4~5時間程
犬嫌いの為、ほぼ触らない。犬が唸り、吠える時は大きな声で叱る

・私(40代) ほとんどずっと一緒にいる
時々、犬に話しかける。頭をなでる。

・長女(中学生) 4~5時間程
犬を飼いたいと言った本人なのに、今ではほとんど相手にしない。触らない。

・次女(小学生) 5~6時間程
よく話しかける。頭をなでる。一緒に遊ぶ

・三女(幼稚園児) 6~7時間程
よく話しかける。頭をなでる。一緒に遊ぶ。

①どういうタイミングでスキンシップ、遊びをしていたか?

犬が寄って来た時がほとんどです。

②どういうタイミングでしつけ、褒め、叱り方をしていたか?

ご飯の前におすわり、お手、マテをしていた。褒める事はあまりなく、唸ったり吠えると大きな声で叱っていた。手が出ることも...

③オヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどしていたか?

オヤツをあげる事はあまりしてなかったです。抱っこよりも犬が膝の上に座って来たり、後足で立ち人の足につかまって頭をなでる様な要求がありました。

④散歩は何分、どんなやり方でしたか?

散歩はあまり行ってなかったです。庭でオシッコ、うんちをしたら家の中に入る様な感じです。

⑤一日のタイムスケジュールは?

朝は私が5時半頃に起き、犬におはよ!と一声、その後 子供たちが学校へ行く時 7時頃にリードにつないで外でトイレ、それからはずっと家の中で放し飼い。

私が内職をしている間は、だいたい私の足元で寝ている。

夕方、外でトイレをしてから夜8時頃に犬のご飯、夜は9時から10時頃にまた外でトイレ、寝る時はおやすみと一声。

普段は大きな問題がないように見えますが、自分がされたくないこと、怖い時?はかなり酷く唸り威嚇します。

年末の豹変からトリミングに行くのが怖くなり、かなり伸びてから前回は6月にトリミングに行きました。その時にトリマーさんが犬の後右足の関節が少しおかしい気がすると言って下さり、病院へ行きました。

もしかして、そこが痛くて 触られたくなくて唸っていたのかも?

病院では走らさない様に気を付けてくださいとの事でした。

トリミングですが、あまりに酷く激しく抵抗し 噛みつき行為もすごいので、今までの所ではもうムリだと断られてしまいました...
アレからもう3ヵ月がたち、また伸びてきました...

どうして良いのか途方に暮れています。

今の状態ではきっと、どこも受け入れてくれないと思います。

しつけに時間がかかるのは、よく分かりました。コレから本気でしつける覚悟です。

でも...犬の毛はどんどん伸びて...どうしたら良いでしょう...

先日、違う病院へ連れて行きました。そこでもスゴイ唸り、威嚇でした。診察台に乗せようとした時、主人が噛まれそうになりました。

足の関節もですが 腰の辺り、尻尾の付け根?が痛いのか時々『キャイン』と言って泣きます。

去勢手術をすすめられ来週、手術を行う予定です。その時に足の関節、腰はレントゲンをとって調べてもらうことになっています。

その病院では、しつけ教室に入れプロの手をかりる事も進められましたが...

長文になりました。アドバイスをいただけると幸いです。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

今回の症状になった原因は、大きく二つあります。

もちろん、主従関係・犬との接し方も影響はありますが、主原因は『ケガの影響』です。

最近だけ急に甘やかしたのではありませんし、その子の素性に問題があった場合は、もう家に来た瞬間から異変がありますのと、生後半年までに手に負えなくなっています。

ただ、ケガの影響で触られるのを嫌がってるわけですが、関係次第で「噛むか噛まないか」は変わります。

ですので、今後のためにも、接し方・飼い主さんご家族の根本意識と知識は改善しないといけません。

しかし、トイプー君にも長年の習慣や感覚がありますので、急に激変しないことです。

まずは飼い主さんの意識を変え、それによる自然な接し方の変化が一番良いです。その方が一貫性も出ますので、犬も理解しやすく、徐々に認めるようになっていきます。

関係作りと、噛まれることへの防止策は、後ほどお話しするとして、まずは直近のケガの治療のお話しからです。


とにかくまずは、ケガ・病気の治療が最優先です。

犬は痛い部分があると、そこを触られるのを極端に嫌がりますし、それが続くと、身体のどの部分でも嫌がるようになり、やがて人が近づくことすら拒否するようになる犬もいます。

>きっかけは、昨年末のトリミング後、家に帰って来てからでした・・

↑ここで何かがあったと思います。

もしかしたら作業台から落ちて、そのケガが悪化してきた可能性、トリマーからの暴力などです。

当初は、軽いヘルニアか脱臼で、それが悪化したか・・・もしくは、内臓の疾患が始まり進行性で悪化してきた可能性があります。

例えば、ねんざや打ち身、亀裂骨折のような、一般的なケガでしたら、その時がピークで、その後は治っていくはずです。ですが、お話を伺う限り段々悪化していますので、進行性のケガか病気かもしれません。

去勢手術の時に、精密検査をしてもらい、あらゆる可能性を疑うことです。

まずはケガ・病気の原因を特定し、治すことが先決です。

それまでは、何をしても犬が嫌がり(痛がり)ますので、距離を置く接し方しつけ方にしましょう。


さて、まずは安静にさせるためにも、噛まれることを防ぐためにも、なるべくケージ内で過ごさせるようにしましょう。そして、出すときは犬にリードを着けて、それを飼い主さんが持っておく癖にします。(リードをご自分の腰に縛っておいても良い)

ケージ内で過ごさせている時に、犬が吠えるようでしたら、『布掛け目隠し』をします。

ケガが完治後は、リーダーウォークや仰向けもできますが、今はできません。

『布掛け目隠し』というのは、犬をケージかクレートに入れて、その上に毛布などの厚手の布を掛けて、中を暗く目隠しするのです。イヌ科の動物には、巣穴感覚で落ち着ける場合が多いです。

犬の吠えのしつけでは、怒声で怒っても犬の興奮をあおってしまい、悪化するだけです。


そして、団らんや遊びの時間には、犬にリードを着けて飼い主さんが持っておくようにしましょう。

そうすることで、暴走してケガを悪化させないようにできますし、噛まれるのを制御したり、もし噛まれたら「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意することができます。

また、犬の行動を全体的に主導する形になるので、それ自体が主従関係作りに良いのです。

基本的に今は安静にしないといけませんが、ケージの中に閉じ込めっぱなしでもいけませんので、リードで動ける範囲で軽いコング遊びはしてあげてください。

前足、首、アゴあたりの運動にはできます。

例えば、広いお部屋や庭に犬を放して、コングを走って取りに行かせるようなことはNGです。

それはケガが治ってからにしましょう。

それと、現状の運動量は少なすぎます。それもストレスで、噛みつきの原因になりますし、主導型で一緒に遊ぶ時間が少ないと、信頼関係や主従関係にも影響します。

ケガが治ったら、毎日お散歩を30分から1時間、主導型コング遊びを30分~1時間です。特に、悪天候でお散歩に行けない時は、コング遊びを多くされてください。

子供さんと犬の関係作りもしないといけません。

これもコング遊びが良いです。

親御さんが犬の制御をし、スワレ・マテの指示と、コングを転がす役を子供さんがすると良いです。

それによって、犬には、遊びを子供さんが仕切って主導しているように演出して見せることができるからです。

また、親御さんの補助のもとで、リーダーウォークと仰向けも練習させてください。

いずれも犬のケガが治ってからですが、それまでも、狭い範囲でチョコチョコとコングを転がして軽く遊ぶくらいはOKです。


続いてトリミングですが、飼い主さんがご自分で行うのが一番良いです。

きちんと準備をすれば、ちゃんとできます。

まず、高くて狭い作業台を作りましょう。

犬は「高い、すべる、しなる、ずれる」ような不安定な足場が苦手です。怖いのでジッとする傾向がありますので、それを利用します。

動物病院でも、トリミングショップでも、必ず高い作業台に犬を乗せますね。あれは作業しやすいだけでなく、犬を動かさないためでもあります。

例えば、段ボール箱をいくつか重ねてガムテープで留めても良いですし、プラスチック製の収納ボックスをいくつか重ねても良いです。

高くて狭い作業台にしましょう。

そして、犬に噛まれても痛くないように、作業用の革手袋をすると良いです。ホームセンターで500円くらいで買えます。腕も素肌を出さないように、腕輪をしたり、ジーンズ生地など丈夫な古着を着ると良いです。

それならば噛まれても大ケガはしませんし、噛まれるのを怖がってビクビクしていると、犬から見下されたり、犬の緊張興奮をあおってしまうのです。

さて、バリカンですが、ホームセンターに売っている人間用のバリカンが一番良いです。日本製にしましょう。

仕上がりも心配ないです。

例えば、9ミリとか13ミリとか、スキ刈り用などのアタッチメントが付属で入っていますので、それを付けて刈れば、ヘタも上手いもありません。

他にも、いずれは歯磨きや歯石取りもご自分で出来るようになります。

そうなれば、もうトリミング代などの出費は要らなくなります。この差は大きいですよ!


>しつけ教室に入れプロの手をかりる事も進められましたが・・

↑これは意味がありません。時間とお金の無駄です。

今回はケガが主原因ですのと、飼い主さんご家族と犬が関係作りをしないと意味がないからです。

犬は相手一人一人を見て感じて、それぞれ対応を変えます。

犬とトレーナーさんが関係作りをしてもしかたがありません。

犬と一緒に暮らすのは飼い主さんご家族です。飼い主さんご家族が、『犬から見てどういう存在になるか』が全てです。犬に認められる存在にならないといけません。

親御さんが良い手本を見せて教えてあげれば、子供にもちゃんとできます。

そのために、本書とQ&Aを熟読いただいて、知識と意識を深めるようにお願いいたします。

犬のケガを治している間に、それをされておいてください。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
早速のお返事、大変嬉しかったです。本当にありがとうございます!

やはり、痛い所を触って欲しくない行動なのでしょうか...

堀川さんのホームページQ&Aや本を読ませて頂いてからは、なるべく散歩に出掛け、リーダーウォークもしていました。

その時、痛がる様子はありません。

それでも、今は散歩(リーダーウォーク)にはあまり行かない方が良いでしょうか?

今はムダな話しかけもしていませんし、ゲージの中で一日を過ごしています。吠える事は以前より少なくなった様に思います。

コングもネット通販で購入しました!...が、まだ1度も遊んでいません。

ひも付きというのは、自分でひもをつければ良いのでしょうか?

タコ紐みたいなもので良いですか?

今は家族全員の意識改革と、少しでも犬との関係が良くなる様に頑張っている所です。

犬が笑顔で私たち家族を見つめてくれる日が、いつか来ると信じて頑張ります。


返答内容
痛がることなく普通に歩けるようでしたら、ケガの部位は骨格系ではないかもしれません。

歩いても負荷がかからない、尾骨や、ろっ骨、そして内臓系かもしれません。

あるいは、痛くはないのだけれども、以前に受けた体罰がトラウマになっていて、同じ部位を触られた時の条件反射で泣いたり怒っているのかもしれません。

いずれにしても、精密検査は受けてください。

それで明確な損傷や病変等が無ければ、安心して犬のしつけに専念することができます。

検査・治療までの間ですが、痛がったり歩き方が変でなければ、そのままお散歩や、狭い範囲での走らないコング遊びは続けてください。ゆっくり長く動いたほうが良いです。

リーダーウォークも、強い切り返しだけされないで、止まる→歩く→曲がる→止まる→歩く・・・などのように、身体に負担がかからない範囲でキチンと主導してください。

もちろん、態度も毅然とです。


>ゲージの中で一日を過ごしています・・

↑もう出来ているんですね。思っていたよりも良かったです。

もし吠えた時は、『布掛け目隠し』で対応しましょう。

多少のクンクン鳴き程度で、ご近所迷惑にならないようでしたら、そのままそっとしてかまわないでください。


>ひも付きというのは、自分でひもをつければ良いのでしょうか?・・
>タコ紐みたいなもので良いですか?・・

↑はい、そうです。コングの穴に通せるヒモでしたら、何でも良いです。

ただ、糸のようにあまりにも細すぎると、絡まりやすいのと、犬の口にひっかかって、歯茎や唇を切ってしまうかもしれません。

穴が通せる範囲で、最大の太さが良いです。

素材は、綿系でもナイロン系でも何でも良いです。


とにかく、コングを制御して『犬との遊びを主導すること』が目的です。

ですので、犬にリードを着けて制御し、それで主導できて、なおかつ犬がコングに興味を強く示すようでしたら、ヒモは無理に要りません。

例えば、ヒモを付けてチョコチョコ動かさないと興味を示さない犬もいますし、コングを噛んだら放さない犬もいますし、リードを着けないで自由に走らせたい場合もあるので、そのためにヒモ付きを提案しております。

とにかく、遊びを主導できていれば良いです。

また、コングは飼い主さんと遊ぶ時のための特別な存在ですので、ケージの中に入れっぱなしにはしないことです。

それと、あくまで『飼い主さんの物』であり、「特別に遊んであげているんだぞ!」というくらいの上から目線(笑)でいてください。


さて、もう少し先の話ですが、ケガが治って、犬の反応に変化が出てきたら、わざと犬に触ってみる練習もしましょう。

前回お話ししました通り、革手袋などで防備をして、犬にはリードを着けて持っておき、体中を触ってみてください。

犬が怒ったり噛んだりしてきたら、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意します。

そしてまた触って・・・を繰り返して、集中的に反復練習します。

今はまだ無理されないで、治療後(検査の結果異常が無いと確認できた後)、しっかり教えていきましょう。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


 


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