犬のしつけがQ&Aで分かる!

リード噛みつきを注意すると手に噛みつき飛びつきする犬のしつけ

質問内容
宜しくお願いします。悩みが沢山でました。主従関係が全然できていないかと思うと、ションボリします。どれから説明したら良いのか、という感じです。(ラブラドールレトリーバーのオス。保護犬で7歳)

リード噛みつき注意からの手足(時にはお腹とか腕も)への噛みつき、飛びつき。

以前に動画を送りましたが、ダメ!と注意してリードを引っ張り、止まった瞬間にマテ!と手を広げて、止まったらいい子ーとぽんぽんします。マテ!の時やいい子のポンポンの時などその手を噛んできます。やはりどんどん興奮してきて、飛びついてきたり、胴体を噛んだりします。

あと、どさくさ紛れにソファーや座布団を噛んだりします。

夫は「人間が嫌がる物かめば遊んでくれると思ってワザとやってきてるから無視したらやめたよ。だから、無視しな。余計興奮してるし」というのですが、リードなど噛んではいけない物を噛んだら注意するべきと思うし、注意しなければ噛んでいいと思うのでは?と思いますがどうしたらよいでしょう?

ボール遊びの時なども、こちらがボールを拾った時など隙あらば、頭に飛びついてきたりして、夫は軽くですが頭を噛まれたりしてます。

その都度、ダメ!とは言ってますが!興奮したら収拾つきません。

私とはボール遊びしても下手なのか全然はしゃぎません(いちいち指示出ししてるから冷めちゃうのかも)。夫との時はすごく犬らしく動いてますが、興奮しすぎて途中で夫に噛みつきます。

お陰様で、散歩帰宅時のハウスへの誘導は、抱え込みも加えて少しづつできるようになってきました。(少し自信になりました)

ただ、帰宅時、ハウスに直行させようとすると必ず止まってしまい座り込みからのゴロリ倒れこみで、身動き取らなくなります。無視してると、フガフガ暴れる素振りで肩を床にすりつけゴロンゴロンしてきます。これは、遊びの催促とのことですが、その際リードをかじるので、上記に記載した状態に陥るのです。

仰向け固めのつもりの動画を再度送ります。収拾つかなくなってきたらリーダーウォークに移行してます。
リーダーウォーク中はいい子です(外でも)。

興奮してない時は、歯を触っても、足先を触ってもお腹を触っても大人しくしてますし、ブラッシングも大人しくされてます。いい子いい子と言いながら、ポンポンと褒めます。

念のため、普段の過ごし方は前回と変わらずのパターンですが、朝夕散歩後は居間でのコングやボール遊びを増やし、ご飯前にもハウスの練習もかねて少しでもリーダーウォークするようにしています。

いつも長くてスミマセン。宜しくお願い致します。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

動画も送っていただき、よく分かりました。

今回のラブ君は、『のんきでワガママで良い子』(笑)なのです。

怒ったり威嚇しているわけではなく、遊びで甘噛みしているだけなんです。

犬の遊びは、本来は荒々しいものです。動画のような状況は序の口です。

前の飼い主さんからは、かなり大らかに育てられたと思います。

それはそれで、人間への敵対心や警戒心が無くて良いのですが、「好き勝手やってきた」ということでもありますし、それが長年続いたので、そうそう簡単に変わるものではありません。ラブ君の中には、基準値がガッチリ出来上がっています。

年齢が高いですので、知能も経験も十分持っています。それゆえにズル賢いです。

ですので、↓これも気にされなくて大丈夫です。素性は良い子ですので、淡々と続けて根競べです。

>主従関係が全然できていないかと思うと、ションボリします・・


さて、動画を拝見してのアドバイスです。

まず、防備をしましょう。

人が痛がったりビクビクしているのを犬は感じ取りますので、それを見て余計に面白がったり、見下したり、興奮があおられてしまいます。

ホームセンターに作業用の革手袋が500円くらいで売っていますので、買うと良いです。腕輪も売っていますが、要らなくなった厚手の古着を切って作っても良いです。

まずはビクビクしないでしっかりできる準備をしましょう。


そして、仰向けもリーダーウォークも、もっとメリハリを付けて厳しくしましょう。

仰向けですが、犬に覆いかぶさるような態勢にして、両手で首輪をガッチリつかんで、ご自分のひじを床に着くと良いです。

これでかなりガッチリ固められます。

ただ、最初は直ぐに指示音ジェスチャーで褒めて、直ぐに開放しましょう。2秒でも3秒でも良いです。それをたくさん繰り返しながら、少しずつ長くしていくと良いです。

成功の形をたくさん作って、『何をどうすれば良いのか』を体現させてあげたほうが良いです。「ダメ・・ダメ」だけでは、犬は何をどうすれば良いのかが理解できません。

また、「ダメ」という否定形の言葉ですと、どうしても感情的になりやすいのと、指示の意味としても分かりにくいので、「マテ」や「シ!」のような指示型の音(言葉)が良いです。

普段の生活の中やコング遊びの中でも、たくさんマテを教え続けてください。まだマテの意味自体を、犬がよく理解していない、もしくは定着していない段階です。

「興奮していない時は大人しくて良い子」だということですので、その時にたくさん関連付けして、褒めて教えておくことです。


リーダーウォークは上手くいっているようで良かったです。

ただ、シッポの振り方・歩き方から見て、ラブ君としては遊びの一環としてとらえているようです(笑)

それも良い面と悪い面があるのですが(笑)、もう少しメリハリを付けましょう。

例えば、二歩あるいて止まる→数秒マテさせる→また二歩あるいて止まる→素早く切り返し→しばらく歩き続けて止まる→数秒マテさせる・・・繰り返し・・・

という感じで、もっとキビキビ主導し、変化を付けてコントロールしてください。


>リードなど噛んではいけない物を噛んだら注意するべきと思うし・・

↑これも注意の仕方が甘いので、犬にとっては「遊び」の感覚になってしまうわけです。

少し思い切って、ガツンとリードを引き上げながら「シ!」の音で注意してみてください。


>ハウスに直行させようとすると必ず止まってしまい座り込みからのゴロリ・・

↑まず、家に入る前あるいはお部屋に入る前の廊下でも良いですので、そこで厳しくリーダーウォークされてください。先ほどお話ししたような感じで、キビキビ止まったり強く切り返します。

その流れでお部屋に入りハウスに直行ですが、それでもダメな場合は、やはり型で教えるしかありません。

お腹の下に手を回し、少し抱え上げて誘導するか、相手が重いですので、先日お話しした『介護ハーネス』を着けるかになります。お散歩に行く時に、すでに着けておくと良いです。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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