犬のしつけがQ&Aで分かる!

オモチャやガムに執着心が強く噛んで放さない犬へのしつけ方

質問内容
犬種:トイプードルとマルチーズのミックス
年齢:生後約半年 性別:オス
動機:子育てにも余裕が出来、家族が犬好きですので愛犬をと思い飼いました。
家族構成:主人と私40代 子供4人。
愛犬との同居時間:専業主婦ですので朝から晩まで犬と一緒です。主人は朝出勤夕方帰宅。

※過去の接し方

①ハウスは寝るときだけそれ以外はリビングに出しています。それぞれ帰宅したら遊んであげています。

②おやつでしつけしていました。できたら褒めころししていました。

③おやつはしつけで挙げ、抱っこはみんなで抱っこ。掛け声は猫なで声です。

④散歩は約40分 犬の行きたいところ自由に

⑤7時朝食 10時散歩40分 12時昼食 16時散歩 18時夕食
間、家でかまってあげたりそれ以外寝てます。

⑥ハウス:ありますが人の就寝時に入れます
 トイレ:ハウスとリビングに一個づつ置いてあります(両方におしっこうんちします)
 放し飼い:人の就寝以外リビングのみ自由です

今回堀川さんのホームページを拝見させていただき感銘を受けました。

生後4か月で散歩に連れて行き、行きかう人には吠え、会う犬に吠え、その都度他者のしつけHPで見たしつけの仕方でおやつをあげたり色々試してきましたが一向に良くなりません。

そこで今回堀川さんのHPを拝見し、犬との信頼関係が一番なんだ!っと感じました。リードや仰向けなどまだ5日目ですが、まあまあ進歩がありましたm(. .)m

で今回お聞きしたいのは犬がおもちゃや噛むガム(骨のかたちの物)にすごい執着心があります。噛んでいるときや遊んでいる時取り上げるとウーーー!とうなり放しません。特にチィッシュなど落ちてるのを拾って食べちゃう時などは歯をむき出しにし噛みます><

で唸る時は裏返して首をおさえ、服従のポーズをさせているのですが、何回やっても同じ繰り返しです。

初めてわずかですけど、今のところ以上の事が気になります。
 
普段の押さえつけは全く服従ですが、口にいている物を取る時がわかりません><

本能むき出しで噛んできます。どうしたらいいのでしょうか?


返答内容
今回のミックス君は、素性が悪いわけではありません。

今までの接し方では、少し難しい素性の犬だった場合、もうこの月齢になると手に負えなくなり、家族全員流血で病院送りにされているところです。むしろ運が良かったです。

何もしつけしないで甘やかし放題でも何も問題が起こらない犬というのは、本当にごくまれです。人はテレビや映画で見る犬の部分的な良い面だけ見て、美化してしまうのです。

犬と一緒に暮らしていく中で、少しずつ問題が増えたり大きくなっていくということは、その環境、つまり人間家族の接し方・しつけ方が悪いということです。その現実は受け止めなければいけません。

ただ、今のミックス君が反抗期のど真ん中であることも考慮が必要です。

成犬としての本能がどんどん出てきて変化が早く、そのわりに経験と学習が追いつかずパニックになりやすいのです。ホルモンバランスの変化も大きく、興奮イライラも起りやすいです。

まだしばらくは不安定な時期が続くのと、また7・8か月でさらに知能が急激に上がりますので要注意です。知能の上昇が良い方に向いてくれれば良いのですが、難しくなる面の方が多いです。

相手を見抜く視点が鋭くなるので、ズル賢くなります。また、相手の弱さを見抜くので、主従関係が大きく崩れやすいタイミングです。10か月から1歳くらいまでは安定しないと思ってください。

ただし、反対の言い方をすれば、犬の視点が鋭くなる分、しっかり主導性と毅然さが示せれば、それも理解しやすくなるということです。

悪い方に加速するか、良い方に加速するか、という分岐点にいるのです。


さて、まずはご家族皆さんで意識改革をされてください。

根本意識が無く表面的な手法だけ上塗りしても、犬は冷淡に見抜きます。そして、家族で一貫できないと犬は理解できず、矛盾でイライラするだけになってしまいます。

必ず皆さんで、本書と『Q&Aサイト』を読み込んでください。家族会議でルールを決めて実践を続け、家族みんなで指摘合って修正していってください。


では、意識改革と並行して続けていただきたい実践方法です。

まず、犬をケージから出す時間帯は、誰かが犬にリードを付けてそれを持っておく癖にされてください。

それが出来ない時間帯は、ケージから出さないことです。(関係作りが出来るまでで良いです)

その状態で団らんしたり主導型コング遊びをされてください。それだけでも、自然と主導性が示せることになります。暴走や襲われることも制御できます。

そして、犬が執着しやすい反応する物を、わざと噛ませて取り出して練習します。

犬に噛まれるのをビクビクしていると、犬にその緊張興奮が伝播してあおってしまいますので、リラックスして出来るように作業用の革手袋を買っておくと良いです。ホームセンターで500円くらいで買えます。

まずリードを片手で短めに持っておきます。もう片手で、物を噛ませて取り出します。

そこで犬が唸ったり噛んだり吠えたりした瞬間に、「シ!」などの注意音を出しながら、リードをチョンと引き上げて教えてください。

そしてまた見せて・・・を繰り返します。集中的に反復で何度も繰り返してください。あるいは、唸ったり噛んだりした瞬間にリーダーウォークに移行しても良いです。

繰り返していくと、対象物を見せたり触ったり引いたりしても反応しなくなる瞬間がきますので、そこで褒めてください。

そしてまた繰り返して、ダメなら注意、マテ出来たら褒める・・・この繰り返しで犬は理解していくのと、飼い主さんがビシッと主導性と毅然さを示せれば、主従関係の構築にも良いです。


それと、犬に噛ませて手で取り出す時に、「ダセ・ダセ・・」の音を出しながら取り出し、もう片手の手の平に乗せて見せて褒めると良いです。

繰り返していくと、手の平を見せながらダセの指示音で、噛んでいたものを出せるようになります。

ただ、物への執着が強い子の方なのと、少し主従関係の認識が崩れていますので、すぐ簡単には変わりません。関係作りと直接の教えを繰り返して、根競べに時間はかかると思っておいてください。

すぐに結果を出そうとムキになって無理しないことです。

リーダーウォークに切り替えたり、いったん犬をケージに入れて去って、休憩するのも良いです。


では今日は以上ですが、ご購入いただいたタイミングからして、まだQ&Aサイトを熟読しておられない段階だと思います。

必ず皆さんで熟読していただいて、知識と意識を深めてください。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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