犬のしつけがQ&Aで分かる!

家族で犬のしつけを一貫しなかった結果、噛み癖が強くなった例

質問内容
お久しぶりです。トイプードルのメス11ヶ月の○○です。

最近、問題行動が多く困っています。

悪い点:
①居る時はゲージから出していますが、足首に噛みつこうとします。
②取ってはいけないものを離せの掛け声で取ろうとすると唸ります。
③散歩中、人に吠える事があります。人に懐かない感じです。

良い点:
①トイレは、自分からゲージに入って必ずし、失敗がなくなりました。
②食糞もなくなりました。

前に3日間、必要最低限のことをし、あとは無視するとありましたが、やってみようと思います。詳しく教えて頂けますか。又、他の対処方はありますか。宜しくお願いします。


返答内容
良い点の①②ですが、犬の知能が上がってきましたので、身の回りの作法などは理解しやすくなります。

ただし、知能が上がってきますので、相手を見抜く視点や権勢本能なども鋭くなってきます。

つまり、今までの家族の接し方が犬に誤解を与えてしまっています。もう幼少期は過ぎましたので、甘噛みや遊びの要素よりも、「気に入らないから噛む・自分に従わせようとして噛む」という要素のほうが大きくなります。

自分がリーダー・ボスであると誤解し始めていて、「自分は好き勝手やって良い、周囲が自分に合せるべき」という意志を示しています。そして、散歩時は自分の群れを守るために他人や犬に吠えるわけです。

ここで主従関係を立て直さないと、今後とても苦労します。(本気噛みになれば大ケガもします)

ということで、これまでのご家族の接し方がとても気になります。

本書やQ&Aサイトの内容をどのように学ばれて、どのように実践されてこれられたか、確認させてください。

ちなみに、「3日間無視」は、主従関係が崩れていて飼い主さんが犬への甘やかしを止められない場合に、自己訓練も含めてお願いすることがあります。

これは、エサ・水・トイレの片ずけ・散歩の、最低限の世話のみをしていただき、犬と目を合わせたり触ったり声掛けも一切されないでください。

生後2・3か月ではありませんので、散歩は必要です。ですが、犬を見ず声もかけず、ひたすら自分のペースで歩いたり、リーダーウォークのみをします。

そして、本来は3日間だけでなく、犬が態度を変えるまで根競べで続けていただきたいのです。

子犬が来てゼロから関係を作っていく場合は、幼さもありますので遊びやスキンシップを通じて関係作りをするのが望ましいですが、もうこの月齢になり、反抗期も過ぎた時点でこのような関係になってしまっている場合は、徹底的に根競べで冷戦状態にします。

(※確認事項)---------------------------

①過去はどういうタイミングで、どういう「スキンシップ・遊び」をされてきましたか?
②過去はどういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
③過去はオヤツ、抱っこ、猫なで声でナデナデなどされてきましたか?
④過去は散歩は何分、どんなやり方でしたか?
⑤過去は一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
⑥愛犬のハウス・トイレ周りの構成、放し飼い・つなぎ飼い環境など(なるべくお写真メール添付でお願いします)
⑦Q&Aサイト全体を熟読されましたでしょうか?

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以上、よろしくお願いいたします。

飼い主さんからのお返事.png
①家でボール遊びや散歩の時など、ボール遊びなどです。
②待て、座れの時に出来たら褒める。トイレをマットで出来た時に撫でて褒める。吠えたり、足首を噛もうとした時に駄目と一喝して仰向けに固めています。
③かみさんが、毎日のようにやっていました。
④時間は、20分~40分くらいで、時間は夜が多いです。雨の時など、行かない日もあります。
⑤朝起きて、サークルから出して、食事を食べさせて、ゲージに入れて、仕事に行きます。今は、昼に一回帰れない日もあります。夜は、また、ゲージから出して食事を食べさせています。寝る時は、また、ゲージに入れて寝ます。
⑥写真は添付の通りです。


返答内容
せっかく教材をご購入いただいていたのに、奥様にはよくご理解いただけなかったようで、少し残念です。

主従関係の基盤を作らなければいけない重要な時期を、甘やかしで過ごされてしまい、主従関係の逆転が定着しつつあります。

この月齢で少し定着してしまっていますので、簡単には治りませんが、あきらめないで焦らないでコツコツ続けていきましょう。

ご家族全員が一貫できないと、犬は理解できず矛盾で苦しんだり反発するだけになってしまいます。

このままですと、将来ご家族や他人が大ケガすることになります。小型犬でも本気で噛み付いて首を振ったら、子供の指くらいは千切れる力を持っています。そうなってからでは遅いです。

まずは、ご家族の意識改革からです。それが無いと、自然に毅然さと主導性を一貫できないのです。犬に伝わらないのです。

それをされないで、表面的な手法だけを上塗りしても、犬には理解できず矛盾を感じて反発するだけになってしまいます。ジロジロ見つめて猫なで声でナデナデ、オヤツに抱っこ・・・という接し方は、犬の本能には従属的に映ってしまうのです。

まずはそれらをお止めいただいて、褒める時もリーダーらしく静かに堂々と、指示音ジェスチャーを関連付けながらポンポンポンで褒めてください。

団らんや遊びの時も、犬にリードを付けてそれを飼い主さんが持って過ごしてください。自然と犬の行動全体を主導できますので、主従関係作りを穏やかに進められます。

その中で、犬が噛んだり噛もうとした時には、「シ!」などの注意音と同時にリードをチョンと引き上げて、教えます。わざと手や足を見せて、何度も何度も反復練習されてください。リーダーウォークを織り交ぜても良いです。

もちろん、これも何気ない態度を見直さないでそれだけやっても犬は反発するだけになります。ご注意ください。


それと、運動&散歩が少し足りない要素もありますので、お散歩の時間や回数を増やすか、主導型コング遊びを増やしましょう。体力もあり余っている時期ですし、捕食動物としての本能の発散も必要です。


>サークルから出して、食事を食べさせて、ゲージに入れて・・

↑ご飯は必ずサークル内で食べさせてください。その方が安心しながら食べれますし、サークル嫌いにならないです。


まずは、絶対にこのメールと本書とQ&Aサイトを、ご家族全員で熟読されてください。家族会議で犬との接し方のルールをお決めになってください。それすらもされなければ、このまま犬の問題行動はどんどんひどくなっていき、手におえなくなってしまいます。

現在は、危険な状態の入口にいます。どうかご理解くださいませ。

それでは、頑張って続けてください(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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