犬のしつけがQ&Aで分かる!

普段は良い子なのに急に豹変して噛みついてくる犬のしつけ

質問内容
ホームページを見せて頂き購入を検討している○○といいます。現在、もうすぐ4歳になるチワワと暮らしています。

悩んでいる事は、急な豹変による本気噛みと物に対する執着心です。

2年前に私が結婚し、一緒連れてでたため環境の変化もあってか、急に豹変して本気噛みするようになりました。共働きでほとんど家にいなかったため、仕事に行っている間は、元いた実家に朝から預け夜に迎えにいくという2重生活を行っていました。普段はどこを触っても怒らないし仰向けでお腹も触れます。しかし寝ている時にたまたま手が触れてしまった時に急に噛んだり。首回りを触ろうとして噛んだり。とにかく急に豹変して噛みます。予想がつかないです。

これまで噛んだ時にきつく叱らないといけないと思いこれまで大声で怒鳴ったりしたのが繰り返し噛むようになった原因だったと今では後悔しています。

犬も噛んだ後は急に我に返ったようにやってしまったというような顔をし怒られるのではとガタガタ震えだし、怖くなってか体をひっつけてきます。

ホームページのしつけ方法では、ケージ飼いと散歩を推奨されていますが、散歩が嫌いでも大丈夫でしょうか?

小さい頃から散歩が嫌いで、外が怖くて怖くて。ゆっくり慣れさせていたのですが、引越して早々の散歩で近所の犬に噛まれました。うちの子より何倍も大きい子が急にノーリードで突進してきて噛みました。幸い傷は1週間ほどで癒えましたが、それ以来、今までに増して散歩が嫌いになりました。

散歩というと逃げまわるので、こちらもストレスになるかと思い無理に行かなくなってしまいました。主人と一緒に車で出かけられる時だけしか連れていかなくなってしまい、慣れないためか年末に続けて2日間散歩に出かけたら寒さのせいもあってストレス性の下痢をおこしてしまいました。

現状は、さらに散歩から遠のいてしまいほぼ散歩は無しで外は車ででかける状態です。社会性が育てられず、他の犬や家族以外の人を異常に怖がります。家に来客があったときは帰るまで何時間でも吠え続け、近づけると噛もうとしてしまいます。

フリーで飼っているところを急にケージ飼いにし、大嫌いな散歩に無理矢理つれて行くようにすれば、逆にストレスでおかしくなるのではないでしょうか?

私は現在妊娠中で、仕事も辞めたので無理はできませんがあと3ヶ月程は、1日の大半をしつけに注ぐ事ができます。産まれてくる子との生活を考えても今が最後のチャンスと思いかけてみようと思っています。

ただ3ヶ月しかないのでうまく行かなかったら中途半端な状態で入院、出産になってしまうと余計に関係が崩れてしまうのではないかと躊躇しています。しかも出産後は犬も連れて里帰りしたいと考えています。

こんなうちの子でもホームページのしつけ方法ができるでしょうか?

またしつけをはじめるタイミングは、集中して教えられる今でしょうか?それとも出産し、里帰りから戻ってきて環境の変化がなくなってからがいいでしょうか?

購入前に意見を聞かせて頂きたかったのでメールさせていただきました。


返答内容
今回の豹変噛みの主原因は↓これです。防衛本能が過敏になりました。

>引越して早々の散歩で①近所の犬に噛まれました・・

↑他には、②体罰、③威嚇的な怒り方、④主従関係の崩れ、⑤環境のストレスなどもありますが、今回のお話を伺う限りは、①が主原因です。そして増長させたのが③です。

あとは、前例としてあるのは、他の家族が見ていない所で体罰や威嚇的な怒り方をしている場合もあります。他には、引っ越しのストレスもあったかもしれません。


さて、まず大切なことは、犬のしつけは急にゼロから100にはできないということです。今の段階でその犬が何とかできる優しいレベルを探ってあげることです。

そこから、徐々に徐々に慣れを見ながら難しくしていきます。

例えばお散歩でしたら、スリングなど肩掛けバッグやリュックサックに犬を入れて飼い主さんがそれをかついで、頭だけピョコッと出させて外の世界を観察させます。そしてキレイで安全な場所に着いたら、そこで(リード付きで)降ろして飼い主さんの周りをウロウロさせる・・・

また、クレートトレーニングでしたら、まずはケージ内にコング遊びを延長してあげて(ご飯もケージ内で食べさせる)、手で誘ったりもして、犬が入ったら指示音ジェスチャーで褒めます。

ここで扉を閉めて終わりにしないことです。またコイで出して遊んで、またケージにコングを入れて褒めて遊んで、また出して・・・

を繰り返しながら、少しずつ慣れさせることです。

今日は1分、明日は2分で2回・・・など、徐々にケージ内で過ごす時間を増やしていけば良いのです。

そして噛みつきに関しても、まずは犬の視界にしっかり手が入るように見せてから、ゆっくり近づけて犬を触りましょう。

もともと犬も人もそうですが、頭の上や背後から近づいてくる手は怖いものですので、正面から犬の目線よりも低い位置から手を近づけることです。

毎日毎日何度も何度も触って慣れさせながら、徐々に徐々に首や背中に近づけていきましょう。

それと、万が一噛まれた時にすぐに引き離せるように、そして、主従関係の意識を作るため(犬の行動全体を主導できるため)に、犬にリードを付けて持っておくと良いです。団らんや遊びの時はそうしましょう。

犬に噛まれたことで、チワワちゃんの防衛本能が過敏になっています。

さらに大声で怒鳴ったことで犬はさらにパニックになり興奮ストレスが増しました。それも全て記憶に染み付いています。

その記憶を上書きしてあげましょう。

あせって結果を急いではいけません。

優しいレベルから、少しずつ少しずつです。

そして、主従関係次第で犬の反応が全然違ってきます。今回良い機会ですので、しっかり身に付けるのも良いでしょう。

始めるのは今すぐです。始めたらあせってはいけませんが、スタートは早いに越したことはありません。遅れれば遅れるほど、悪い習慣・感覚が深く染み付いていきます。


その他、吠えも噛み癖も教え方は色々ありますし、主従関係の作り方や飼い主さんの意識改革も学んでいただきたいですが、具体的なサポートは会員様の特権になっております。今日のメールでは、ここまでとさせてください。

それでは、これから頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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