犬のしつけがQ&Aで分かる!

ハウスの中に排泄してしまう・物に執着し取ろうとすると噛みつく犬のしつけ

質問内容
先日はメールサポートありがとうございました。もうすぐ7ヶ月のボーダーコリーを飼っている○○です。

先日のアドバイスいただいた通り、散歩とボール遊びの時間を増やしてみたところ少しずつ団らんが出来るようになってきました、まだ穏やかな団らんには程遠いですがいつか穏やかな団らんが出来るのを楽しみにしています。リーダーウォークは相変わらず引っ張りますが気にせず続けています。

今回はケージとハウスの事で困ってしまってメールしました。実は食糞癖が出てしまって、隠れてハウスの中でオシッコ・ウンチをするようになってしまいました。もともとハウスでほとんど寝ることがなくて、私達の姿が見えるケージの空いたスペースかトイレの上で寝ている状態なので、ケージのスペースを汚したくない心理が働くのでしょうか、木でハウスを作ったので掃除も大変ですし困ってしまっています。

添付した通り、ここしばらくはハウスの扉を閉めて、トイレで用を足すようにもう一度教え直している状態です。ハウスを閉めていると、きちんとトイレで用を足してくれます。食糞もすぐに片付ける事が出来るので、今はハウスが開店休業中です。
ハウスの床がコンパネというかベニヤ板なので、オシッコを吸い込みやすいです。そのせいもあるんでしょうか?

先生が推奨するプラスチック製のクレートが一番だと思うのですが、旦那が手作りしてくれたので出来るだけ生かしたいのです。

話は変わりますが、ティッシュや食糞中の糞など、咥えた状態で取られたくないものを取ろうとすると本気で噛んできます。ボール遊びの時は噛まないのですが、やはり口閉じやリーダーウォーク、仰向けで根気よく教えていけばいいですか?

ティッシュは掃除の時に落としてしまったものなどです。よろしくお願いします。


返答内容
>ハウスの床がコンパネというかベニヤ板なので、オシッコを吸い込みやすいです、そのせいもあるんでしょうか?・・

↑今はまだ子犬で代謝が活発なので暑いのと、興奮しやすく寂しがり屋なのも影響しています。それと、季節的に10月というのは犬にとってはまだ温かい(暑い)季節です。

これから成長して落ち着きが出て、家族との信頼関係ができて安心感が出る、そして寒い季節になると、クレートハウスの良さが分かるようになります。今はまだ分かっていないんです。

ハウスの中でゴハンを食べさせたり、ハウスの中に毛布などを置いてあげて、寝床という認識もハッキリ持たせてあげると良いです。

それと、ハウスの高さをトイレの位置よりも高くしてみてください。例えば、高い位置にオシッコして低い位置に寝そべれば、オシッコが流れてきて汚れてしまうのは本能の感覚で分かります。

ハウスの下に木の板などを敷いて、全体を底上げしてみてください。ただし、犬は「高い・滑る・しなる・ずれる」足場が嫌いなので、何十センチも高くしないことと、犬が乗った時に動いたり、しなったりしないことです。

まずは、トイレトレーに排泄させて褒める機会を多く作り習慣化するまでは、ハウスを閉めて使わないという手も良いです。

そして、また再開して今の木の手作りハウスを使うようでしたら、中に汎用トレーを置くと良いです。もしオシッコしてしまってもキレイに拭けます。

汎用トレー大きめのホームセンターやペットショップを色々回ってみてください。ネット通販で探しても良いです。色んなサイズのトレーがありますので、ハウスの広さに合った物が見つかるでしょう。ペット用でなくても、園芸用・台所用・建築関係の物など色々あります。

手作り環境のお写真を拝見しますと、ハウスというよりは、まだゲージ(柵)に近いです。

べニア板でも良いですので、三方と天井に貼って、暗い巣穴のようにしてあげてください。そうすると、より寝床(巣穴)としての認識が高まります。そのハウス側に汎用トレーを置いて、その中に毛布を入れてあげると良いです。

夏場は毛布の代わりに石マットが良いです。


食糞については、しつけ方をQ&Aサイトにたくさん載せてありますので、トイレ・食糞のカテゴリの記事を熟読されてコツコツ続けてください。


>犬が取られたくないものを取ろうとすると本気で噛んできます・・

↑今はまだ知能が高くなり始めたばかりなのと経験が乏しいです。そのわりに成犬としての権勢本能や自我が出てきて、ズル賢さや生意気さが目立ってしまうという一番難しい時期なんです。ですので、今の時点であまり心配はされないでください。

もちろん、主従関係作りと直接の教えはコツコツ続けないといけません。

こういう段階の時は、実際に直接教える機会をわざと作って、反復練習すると良いです。

まずは落ち着いてリラックスしてできるように、作業用の革手袋をしてください。(ホームセンターで500円くらいで買えます。冬場の散歩時も重宝します)。他には、長袖長ズボンの古着、靴下やスリッパで防備します。

犬にはリードを付けて、飼い主さんがそれを持っていてください。

そして、普段犬が執着するようなティッシュや物を犬にわざと見せます。

犬が噛もうとしたら、「シ!」などの注意音と同時に、リードをガツンと引き上げて注意します。その時に、犬が唸ったり手を噛んだりして反抗してきたら、そのまま厳しい態度でリーダーウォークに移行してください。

少ししたらまたスワレをさせて、また物をわざと見せて噛みたくなる状況を作り、犬が噛もうとしたらまた音とリードの引き上げで注意・・・

ひたすらこれを繰り返します。

もう体もしっかりしてきて、知能も上がってきている月齢ですので、厳しくやっても大丈夫です。

それを繰り返していくと、犬に物を見せても噛まずに様子見する瞬間がやってきます。そこでマテの指示音ジェスチャーで褒めてあげてください。

それらの繰り返しで、段々犬も「何が良くて・何が悪いのか」を理解するようになっていきます。

それから、犬にも捕食動物としての本能がありますので、それは発散してあげないといけません。散歩はもちろん、コング遊びをしたり、皮ガムや天然コットンの歯磨きロープを与えることもしてあげてください。

噛むこと・破壊することの発散も必要です。

(噛み癖のしつけもQ&Aサイトにたくさん記事を載せてあります。熟読されてください。)


それでは今日は以上ですが、今は犬のしつけが一番難しい時期で、同時に一番大事な時期です。焦らず急がず、根気良く続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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