犬のしつけがQ&Aで分かる!

去勢手術とカラーをしてから噛みつくようになった犬のしつけ

質問内容
<犬の問題の内容>去年○年○月○日に去勢手術。その際、カラーを付けていたけれど傷口に届いて舐めてしまったので、大きいカラーを付けられ帰宅後、餌やり時に食べにくいのでお皿を高く上げてあげようとケージの中に手を入れたら、いきなり中から飛びかかって噛み付いて来て、ビックリして前の扉を閉め、上の蓋も締めようとしたら、ジャンプして飛びかかって噛み付こうとしてきた。

この時をキッカケに急に唸ったり、噛み付いて来るようになる。

私も主人も何度も唸られたり、噛まれたり。恐くて恐くて誰も近寄れず、手がつけられない状態でした。

一週間後の抜糸でカラ-を取ってからは、犬も周りが良く見えるので、こちらももっと恐くなる、どうしょう~と思い悩んだ時に、堀川さんの犬のしつけに出会いました。

とにかく厚着、手袋重ねるなどの完全防備で立ち向かうが、リードの付け外しがちょっともたつこうものなら「ウー!!」「ガブッ!!」と噛みつく。

こちらが感情的になると相手は益々怒って飛びかかって来る。

堀川さんのリーダーウォークを玄関前で試してみるも、歩かず私の足にしがみついてきてしまう。

以前のように抱いて2階のベランダに連れて行くのも恐いので、朝と晩30分~1時間の散歩(目を合わせず、ひたすら横に並んで歩かせている)を現在に至るまで続けています。リードは付けっぱなしにしました。 

以前「あお向け固め」をしようと背中に触れた瞬間、振り向いて「ガブッ!」と噛まれそうになり無理!と諦めました。(本当は一番やって躾たいのに)

元々人懐っこく、犬は嫌い、散歩で遠くの犬が吠えていても一目散で逃げようとし、自分からは吠えない犬でした。

最近だいぶ落ち着いてはきましが、○月○日朝、ケージから出した時、後ろ足にリードが巻き付いていたので取ろうとしたら「ウー!!」 と唸り、先日○月○日は朝、玄関脇でオシッコを済ませた後、玄関ドアにリードを掛けて(トイレ時や散歩で外に出て帰宅後ドア前で「お座り「待て」「お手」「ヨシヨシ」をさせスキンシップをする)いつものスキンシップでリラックス(腹ばいスタイル)してるので手、頭(首を撫でられると気持ち良さそう)背中、足を撫で撫でし、再び手に触れた瞬間「ガブッ!」といきなり噛み付こうとしたので、急いでリードを思い切り引っ張り上げて(危ない時はこうしてます)「ダメ!!」と目を見て怒りました。

犬は興奮しながら体を震わせていました。

このように何の前触れも無く、突然噛み付こうとするので、気が許せない毎日です。以前からも手に甘噛みをしようとしてきます。

「ヨシヨシ」と体にポンポンすら、首を後ろに回して手を噛もうとするので思うように出来ません。甘えて撫で撫でしてくれ、と言っているようにも思えます。どのようなスキンシップをしてあげたら良いのか?

どうにか甘噛み、噛み付きを治したいですが、あお向け固めは恐いです。そろそろ手袋も暑くなって来ました。コングは効果ありますか?

何か良いアドバイスをよろしくお願い致します。

トイプードル:2歳11ヶ月の雄。レッド5キロ弱。

○年○月、次男夫婦がペットショップより購入。マンションリビングにて飼う。(この当時、共働き、休日に2人で車でドッグラン等に連れて行くなど。)(チョコチョコ実家にも連れて来たり、泊りがけで預かる事もあり、その頃は1階リビングにケージを置き、リビングで遊ばせていた。)

○年○月末より、次男夫婦同居(同年○月より赤ちゃん加わる)により犬は実家玄関入口にケージを置き飼う。(乳児の同居となるので家の中では遊ばせなくし、ベランダのみ。)

1日の同居時間:2~3時間

<過去の接し方と1日の流れ>

世話は平日私、休日は主に主人。

朝7時半頃ケージから出し、リードを付けて玄関外でオシッコをさせた後、ケージの中で餌を与えその後、抱いて2階ベランダに移動してウンチをさせ、その後20分位~30分ボール遊び(投げたボールをくわえて取ってくると「ヨシ、えらい、えらい。」と)その後、体を撫でてスキンシップ15分位。この流れを朝晩(6時頃)。

夜10時~11時、寝かせる前に玄関外でオシッコをさせて寝かせる。

餌、おやつを与える時はケージの中で「お座り」「お手」をさせてから与える。

おやつはたまに、手から1個ずつ与えた。

休日は主人が散歩に近所~土手(1~2時間位)

玄関土間にケージを置いているので、誰かが出入りする度に、犬が構ってもらおうと2本足で立ち、柵に捕まり左右に動く仕草が可愛くて皆が頭を撫でていました。

玄関上がると右に階段、向かいが、次男家族のリビングです。

去年○年○月上旬、次男家族引越し。チョコチョコ家族で実家に遊びには来ています。

○年○月「急性膵炎」で1週間入院。○年○月「去勢手術」」1泊入院。


返答内容
今回は、3つの原因が重なっています。

・去勢手術(入院)とカラー装着のストレス
・環境変化のストレスと混乱
・飼い主さんの接し方の問題

もともと手に甘噛みをする状態が続いていたということですので、主従関係は良くなかったのと、少し敏感な素性の子でした。そこに上記の原因が重なってスイッチが入ったのです。

動物病院のスタンスは色々あります。扱いが荒い獣医もいますし、術後もカラーを装着する・しない、など方針は様々です。

もともと、犬にとっては入院や手術の意味など理解できませんので、単なるストレスでしかありません。入院・手術をキッカケに噛み癖や吠え癖が出てくるケースはとても多いです。

そして、それは引っ越しも同じです。犬は環境の変化にとても敏感で、部屋の模様替えをしただけでも興奮ストレスになる子もいます。

今回は、住居の移動、玄関、本来の飼い主さんとの別離など、とても環境変化が多く、その中で入院もありましたので、強いストレスが蓄積していた状況です。

それでも、主従関係がしっかりしていれば一時的なもので済むのですが、今までの間違った接し方で主従関係が崩れかかっていた中で、入院・手術・カラー装着のストレスでスイッチが入ってしまったのです。


さて、去勢手術自体は将来のガン予防など明確なメリットのために必要なことでしたので、それを悔やむことはありませんし、病院側の扱いが悪かったかどうかも今になっては知りえません。

これから出来ること、やるべきことに集中していきましょう。しかし、原因として知っておかないと今後やるべきことも明確にならないので、お辛いお話ということを知りつつも、お話させていただきました。


では、まず環境ですが、もう玄関先でしばらく暮らしてきましたので、また変えるのもストレスではあるのですが、この玄関先という環境自体が、根本的にストレスなのです。

外に近く、行きかう多くの人や動物の気配を感じやすい場所なので、ストレスが強く過敏になりやすいです。

さらに、家族が通るたびにナデナデしていましたが、「ジロジロ見つめて声かけナデナデ」という態度は、犬の世界では従属的な挨拶そのものなのです。興奮癖もつきやすいです。

ですので、できれば犬の居場所はお部屋に変えるのがベストです。

そして、チヤホヤかまうような挨拶は止めましょう。遊びや団らんの時間に、メリハリをつけて飼い主さん主導のもとでたっぷりスキンシップすれば良いのです。

犬をケージから出す時は、リードを付けて飼い主さんがそれを持っていてください。

そして、主導型のコング遊びをします。(遊び方はQ&A参照)

その遊びの中で、チョンチョンと犬を触って慣れさせていきましょう。

犬の頭や背中・シッポはしばらく触らないことです。

犬の目線よりも低く、犬から見やすい場所から触っていくのが良いです。まずは前足の先です。

知らんぷりして遊びながら、チョンと触って知らんぷり・・・遊びながらまたチョンと触って知らんぷり・・・を何度も何度も繰り返します。

最初は犬が過敏に反応しますが、犬も段々慣れてきて気にしなくなっていきますので、そうなってきたら、足先からもう少し上のほうを触っていきましょう。そしてそこも慣れたらまたもう少し上のほう・・・というふうに、徐々に触れる範囲を増やしていってください。

いきなり難しいレベルを要求し過ぎて、犬が失敗してそれを叱るのも理不尽です。

まずは優しいレベルから徐々に徐々に慣れさせて成功させて、褒めながら、喜びと自信を付けさせながら教えて適応させていきます。

ただし、優しいレベルで始めても、今回のケースでは唸ったり噛んだりする場面も出てくるでしょう。その時は、「シ!」などの注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意してください。それと、すぐにリーダーウォークに移行して主従関係を示すのも良いです。

リーダーウォークがある程度できるようになってきて、唸りや噛み付きが緩くなってきたら仰向けにもチャレンジしてみてください。


褒め方ですが、大げさや甲高い声でナデナデはしないことです。お話したように、犬の本能には従属的に映ることが多いです。

リーダーらしく、静かに堂々と褒めます。指示音ジェスチャーを関連付けながら、肩付近をポンポンポンで褒めます。(前述のようにまずは足の先のほうから慣れさせる)

そして、接し方のルールは必ずご家族全員で一貫・統一してください。これが出来ないと犬には理解できないどころか、矛盾でイライラ反発するだけになります。


作業用の革手袋ですが、夏場も普通に使えます。私も使っていましたし、大型犬なので念のため今も時々手袋をします。夏は長袖長ズボンは難しいですが、革手袋は年中できます。

それでは今日は以上です。頑張って続けていきましょう(^_^)


 


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