犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで物を取ろうとすると威嚇して吠え噛もうとする

質問内容
犬のしつけですが、物を取ろうとすると威嚇して吠え噛もうとします。

犬種はマルチーズとトイプードルのミックス犬で8ヶ月です。
生後3ヶ月で我が家に来ました。
家族構成は父、母、長男15歳、長女11歳、祖母の5人です。

初めて犬を我が家に迎えたので四苦八苦し、ペットショップの方に相談したり本やパソコンで調べたりして、犬のしつけをしていました。なのでかなり間違ったことをしていました。

かまいすぎ!!ねこなで声でなぜる等、常に犬中心でかわるがわる触りまくっていました。幼犬の時は甘噛みがひどく、一時期は口の中にそのまま手を押し込むといいと聞き、していました!しかし直るはずも無く。

今では遊んでいるものや食べ終わった餌の皿など、取ろうとすると威嚇して吠え噛もうとします。あと、おもちゃ・ボール・ベッドなど噛み破き壊したりします。

現在はリーダーウォークとあお向け固めを毎日しています。あお向け固めは誰にでも大人しくお腹をみせじっと出来ます!

コングに紐をつけて遊んでいるのですが・・・コングより紐に興味があるのですぐ紐をかんでしまい、引っ張り合いになってしまいます。このときも唸ります。何とか時間がかかりますがひっぱり取っています。これでよいのでしょうか?

威嚇して吠え噛もうとする時はどうしたらよいのでしょうか?

前にセロハンが落ちていて、それを口の中に入れ噛み噛みしていたので取り出そうと近づいたら威嚇して吠え噛んできました。

何とか口から出すことが出来たので良かったのですが、もし命にかかわるようなことになったら・・・と思うと。その時は偶然にも取れたから良かったのですが、怖くてどの様な態度を取れば良いのか分かりません。教えてください。

ベッドやカーテンなどを噛み破っている時も、どう対処すればよいのでしょうか?
今はダメと声を掛け一瞬やめた時に褒めていますが、すぐにまた噛み始め止めません。

あとかなりストレスがあるのか、シッポを噛んでグルグル回っていることがあります。とても気になり心配です。

いきなり沢山書いてしまいました!!すみません。よろしくお願いします。


返答内容まず、今回はやっぱり関係が崩れてしまっています。チヤホヤかまい過ぎによって、犬が関係を誤解しているわけですが、スキンシップはその分たっぷりされてきたので、あお向けは嫌がらずできて良かったです。

ただ、単にマッサージ感覚で犬が気持ち良いので仰向けを受け入れている・・ということもあるので、関係作りはしっかり見直していきましょう。

もともと犬は独占欲が強いので、物に執着する傾向はあります。そこに関係が崩れ始めると、近づいただけで唸って威嚇してきます。

まずは、怖がらないでよい準備をしましょう。犬のしつけをする時は、作業用の皮手袋をすると良いです。ホームセンターに行くと600円くらいで売っています。ビクビク接していると、緊張興奮が脳波や体臭から犬に伝播して悪循環になりますので、まずは落ち着ける準備です。

もう一つの準備は、犬をケージから出す際リードを付けることです。暴走やトイレの失敗が防げますし、唸ったり噛んだりしたらそのまま現行犯ですぐリーダーウォークに移行できるからです。

そうやって関係性をしっかり示すことと同時に、唸ったり噛んだら口閉じで直接教えることも必要です。「ダメ!」と厳しく伝え犬の口を手で閉じます。(怖ければ手袋)。そして叱って終わりにしないで、口閉じと「シ~!」の指示音を関連付けながら、犬の肩をポンポンして褒めて解放してください。

解放したらまたすぐ手やカーテンを見せてください。また噛むのが普通です。犬が噛んだら再度「ダメ!」と厳しく伝え・・音出しで褒める・・また見せる・・ひたすらこの繰り返しで良いんです。態度をしっかり示して、犬が根負けするまで毎日続けます。

続けると、手や物を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、しっかり褒めて何度も反復します。すぐに結果は出ませんが、それで良いんです。毅然な態度・一貫性を見せて、犬に根負けさせるのです。リーダーウォークもたくさんやります。

あえて手や食器をわざと見せて、たくさんしてください。リードを付けておいて、唸ったらリーダーウォーク・・口閉じ・・交互に併用してください。

それとお気付きになられたように、普段の態度やしぐさ全体が大切です。犬は常に感じていますので、いつでもどこでも毅然と「主導」することを意識してください。

コング遊びですが、あまりにもヒモに興奮する場合は外しても良いです。その代わりに、犬にはリードを付けて、犬がボールを独占しようとした時は、リードで制御して毅然と回収してください。

コングは投げる前に、必ずスワレ・マテの指示を出します。出来たら褒めて投げる・・出来なければ型で教えて褒めて投げる・・投げて犬が咥えたらリードを引き回収しながらコイ・ダセの練習。必ず主導です。

ちょっと犬をかまいたい時も、意味なく声掛けナデナデではなく、オテでもゴロンでも良いので何か指示でさせてください。できなければ型で教えてください。そうやっていつでもどこでも「主導」することです。

>シッポを噛んでグルグル回っていることがあります・・

↑これは短期的なストレスです。犬からしてみれば、今までチヤホヤされてきたのに、犬のしつけが始まって自分の思い通りにいかないことが多くなってくれば、当然イライラします。

ですので、そういう時のストレス行動は毅然と無視して良いんです。犬のしつけが効いてきた証拠でもあります。関係ができてきて、自分の立場を理解してくると、それもなくなります。

自分の興奮を自分で消化しようとする行動ですので、よく人間の子供が自分の爪を噛むのと同じことです。そのストレス行動がワガママによるストレスなのか、そうでないかを見極めてあげましょう。(ほとんどがワガママですが【笑い】)。

犬のワガママによるストレス行動には、毅然と・・かまわないで良いんです。

生後8か月ですので、ちょうど知能が高くなってくる頃です。正しくやれば理解も早いですが、毅然と続けられないと犬に見抜かれて余計に見下されます。大きな気持ちで、強い意志で続けてください。

必ずそれに結果は比例します。
成長期の最後です・・がんばって続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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