犬のしつけがQ&Aで分かる!

1歳すぎた臆病なチワワ犬のしつけ

質問内容
前回は娘が犬のしつけ相談をし、アドバイスを頂きありがとうございます。今回は私が相談させてもらいたく連絡をしました。(母です)

基本は私が犬にごはんをあげ、世話をしております。前回のアドバイスとおりチワワもこちらを警戒しており、体に触るとブルブルと震えウ~と唸る状態が何日か続いたため、接触せず基本ゲージから出さずに様子を見ていると、ようやく落ち着いてきたので、寝るときもゲージにし、日中は8時間ほど留守番をしてますのでこちらもゲージです。

犬を受け入れた時から私は仕事・子供たちは中学生なので、帰宅するのも遅いので基本はゲージの生活をしておりました。しかし、抱っこ甘やかしと一緒に寝ていたせいで、以前娘がお伝えしたように私が夜中に獣になった犬に噛まれたため、娘より連絡をした次第です。

それからは就寝時もゲージに切り替え遊び・散歩・ゴハンの時に出してあげるようにしております。リードウォークをしようと、リードの紐も付けるとクゥ~クゥ~と鳴き、私のそばから離れなくなりずっと鳴いております。恐らくリードの紐が嫌なんだろうとは思いますが・・・。

無視していると要求泣きのあとにウ~ワン・グルグルに変わるので、マズルをしリードをひっぱりシ~と言い聞かせていますが落ち着かない様子なのです。どういうふうにすればいいでしょうか?鳴き止むまでむしすればいいんでしょうか?

散歩で私が止まると停止します。しかし、くるくると回り始めるのでリードを短く持ち停止させますが・・・。前に前に出ようとするのでなちが前に出れば反対に動くようにし、リードは短く持つようにしております。

リードがたるんだ状態でまだ一緒に歩けてないんですよね(汗)この繰り返しでいいんでしょうか?

この1年間、散歩の時にリードを装着していたので、リード=散歩ときっと覚えてしまったのでしょうね。Q&Aサイトも見ながら犬に接していますが・・・。革手袋・ゴング購入しましたが、かなり手袋は警戒ししっぽをさげ威嚇してきます。コングはかなりお気に入りの様子で遊びの際使用しております。

問題行動をしたときは仰向け固め・ダメと何回もしております。足元を噛み引っ張ってきますので、仰向け固めを何回も何回も繰り返しし、興奮が収まらないときはゲージにいれております。吠えについてはゲージの中で、来客・インターホンの時に吠えています。ゲージの外よりワン・シ~・黙れば良い子と伝えると吠えは収まりますが・・。かなりの臆病な子ですごく他人に怯えている感じがします。

おすわり・待てはできますが、興奮するとダメですね(汗)。お座り・待てが出来た時は肩をポンポンとグー良い子良い子と褒めています。あっ仰向け固めでじっと出来た時もすかさず褒めています。

これまで思い返せば、撫で撫でベタベタはしてましたが、怒るばかりで褒めてなかったかもしれません(汗)悪循環で人間に警戒したのかもしれませんね。社会性はないと思います。基本は家族しかいないので・・・。割と大きな声で怒っていましたから(汗)。

これまで、動物と一緒に生活するのは大変ということと責任があるということを娘に理解してもらいたくて、堀川さんに相談するよう伝えておりました。しかし、1歳3ヶ月の犬に噛むという行為がダメだというのを私自体が出来ていないので相談させてもらいました。

基本は子犬の時より無駄吠えはありません。住宅事情で吠えに関しては怒っていたからでしょうかね(汗)。今もゲージでおとなしくしております。常に、ゲージからは私を見てますが・・・目は合わしていません。

これからも、娘同様おせわになります。正直獣になったチワワは怖いですよ(笑)見透かされていると思います。


返答内容
修正点に気付かれて、頑張っておられますので、その調子で続けてください。

結果をすぐ求めないで、あせらないことです。良い方向に変わってきたということは、やり方が正しいからです。

今回のチワワちゃんは、確かに少し過敏なところがあります。生まれ持った素性かもしれませんし、過去の経験の中でそうなった部分もありますし、家族の接し方が影響した部分もあります。

しかし、それも個性です。犬種や性別は関係ありません。みんなそれぞれ個性があって、「良い犬・悪い犬」ではなくて個性なのです。頭が良くて感性が鋭い子なのです。


さて、基本的には正しく修正されてこられて、成果も少しずつ出てきていますが、今日は二点だけ補足いたします。

まずコング遊びを覚えてくれて良かったです。すごく良い事です。

今は、犬のしつけテクニックや直接的な教え方うんぬんよりも、主導型の遊びをたくさんすることを考えてください。

忙しくても時間を作ることです。テレビを見ながらでも出来ます。

犬にリードを付けて、それを飼い主さんが持った状態でコング遊びしてください。とにかく犬に、ご自分の主導性と毅然さを示すことです。遊びの中で自然と表現していくことです。

毎日毎日コツコツ積み重ねることです。犬は少しずつ飼い主さんを認めるようになっていきます。遊びなので信頼関係もできますし、発散にもなります。

その中で、時々ちょっとリーダーウォークのマネゴトをしてみる→また遊び→またちょっとリーダーウォーク・・・

というふうに、楽しい遊びを通して少しずつ慣れさせていくことです。


それから、外で過ごす時間を長くとってください。たくさん距離を歩く必要はありませんので、どこかキレイで安全な場所を見つけたら、そこでのんびり座って、その周りを犬にウロウロさせてください。とにかく時間をかけて経験させて慣れさせてください。

寒い季節になりましたので、ジッとしているのが寒ければゆっくりチョコチョコ移動してください。

そこで犬が吠えた時は、「シ!」の注意音を出しながら、リードをチョンと引き上げて教えます。

まだ慣れていない段階では、急に人や犬に対面させないことです。

近付いてきたら離れて、犬がなんとかガマンできるかできないかくらいの距離感を探ってください。そこで観察させて、吠えたら教える・・を繰り返して、徐々に適応させることです。その距離で適応できてきたら少し近づく・・・を繰り返して、段階を作ってあげると良いです。


さて次に家での要求吠えです。

これも徐々に良くなってきているということですが、犬の興奮があまりにも強い時は、口閉じや仰向けが入っていかずにパニックになる場合もあります。また、忙しい時などに吠えられるとイライラしてついつい強くやりすぎてしまいます。

そういう時は、ゲージに毛布などの厚手の布を掛けて目隠しすると良いです。巣穴感覚で落ち着く犬が多いです。

それと、インターホンをあえて押してみたり、テレビや携帯で音を出して練習もしてください。

実際の来客のときにはなかなか教える余裕も持てませんので、家族が二人いる時に、誰かに音を出してもらって、もうお一人が「シ!」の注意音を出しながらリードをチョンと引き上げて教えます。

何度も何度も繰り返して、反復で教えてください。犬が慣れることもできますし、教えも理解度が高まります。

噛みつきも同じ教え方で良いです。わざと手を見せて、噛んだり噛もうとしたら注意音でチョン引き→見せても噛まなければ褒める→また噛んだら教える・・・の繰り返しです。もう子犬ではありませんから、集中的に反復で教えても大丈夫です。

ただ、お話したように、それも遊びの中で織り交ぜると良いです。

ゲージから出してすぐに教えをやろうとすると、興奮でパニックになっていて教えが入っていかないので、最初は遊びで好きなだけコングを噛ませる時間を作ってあげて、発散して心地良い疲れが出てきたら、主導型にして、さらに噛みつきや吠えの練習・リーダーウォークを混ぜていくと良いです。

それでは、またQ&Aも熟読していただいて、頑張って続けてください(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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