犬のしつけがQ&Aで分かる!

自分の尻尾の追いかけ噛みつき・家族への吠え威嚇をする犬のしつけ

質問内容・問題の内容:尻尾の追いかけ・尻尾の噛みつき・家族への吠え、威嚇

・ロングコートチワワ(♀) 2才11カ月 ペットショップにて購入(3カ月弱にて我が家の家族に)

・私(専業主婦)、主人共に40代 息子と娘が中学生 ※現在です

悩み事・・・話しが長くなりますが、宜しくお願いします。全ての事を正直にお話をしたいので。

今年の数か月前にマンション(ペット可)に引っ越しをしてきました。以前は今のマンションから車で15分くらいの距離にあったアパート(ペット不可)に住んでいました(3か月~2才迄)。

その時はリビング(家族はそこで食事・団欒)にハウスを置いていました。ハウスにて食事(1才を過ぎたころ位からマテをさせてから)、水はペットボトルタイプのをハウスの奥に設置。トイレはハウスの入口に置いていてほとんど失敗はありませんでした。

睡眠と家族が食事の時に家族の声掛け「ハウス」でハウスに入っていました。アパートでの生活はペット不可だったので、チャイムが鳴った時は吠えるので、家族の誰かが抱っこをしていました。

その頃は尻尾の噛みつき・家族への威嚇がなかったので、とことん甘やかしていた状態です。要求されればナデナデ、膝の上で抱っこ、意味もなく視線送り。

散歩は近くの遊歩道に連れていったものの、一歩も歩かなかったので段々と回数も減りアパート時代は散歩は諦めていました。

かかりつけの犬猫病院での月に一度のシャンプーのみがお出かけになっていました。車での移動で行く時だけ震えていて、帰りの時は穏やかでした。

訪問客があった時は最初は抱っこで出迎えその後ハウスに入れていました。吠えたり、訪問客に抱っこされた時におしっこをしたりしていたので。

ハウスに入れた時は出してのアピールでジャンプの連続でした。あまりにもジャンプ力がすごいので、その時だけおやつを与えていました。日常生活の時はおやつは与えないでゴハン(ドライフード)を一日2回だけでした。

室内での遊びはほとんどなく、紐が大好きだったので、おもちゃの紐を与えていて常に噛み噛みしていました。

ここまでがアパートでの生活環境です。

↓は今のマンションに引っ越しをしてきた頃の内容です。
①ナデナデ。
②好きなおもちゃの紐を与えて一人遊び。
③外で人の声が聞こえては吠えるので「ダメ!」の連発。「マテ」が出来たら撫で声で褒める。叩いた事は無いです。
④おやつは与えていない。抱っこ、ナデナデは常に。
⑤週一回、二回10分程。 マンションに引っ越しをして、歩く様になる。リードを短く持ち私の真横を歩く感じ。

⑥AM06:00頃 ハウスから出す
06:40頃 家族は朝食(チワワちゃんはハウス)
07:30 子供達は学校へ
08:30 チワワちゃん朝食
09:00 主人は出社
子供たちが帰ってくるまで私とまったり。
私が出掛ける時はハウスでお留守番
時々お散歩(10分ぐらい)時間帯はバラバラ
PM18:00頃 子供たちが帰宅
19:30頃 家族は夕食(チワワちゃんはハウス)
20:30 チワワちゃん夕食
家族とまったり。私と主人は早く寝るので子供達が寝る時にチワワちゃんをハウスへ。

今のマンション(2Fで階段)は玄関を入ってすぐに夫婦の寝室、廊下(フローリング)の先の扉を開けてリビングと台所(台所には入れないようにワゴン等でしきり)。そのリビングでこたつ机(家族の食事も)を置いている。

配置上、ハウスは窓際(リビングには窓が一つ)。リビングの奥に子供達の部屋が右と左にわかれてある。子供達は学校の行き帰り、トイレ、お風呂などはリビングを必ず通る。

部屋は息子が受験生なので監視の為、寝るまで開けた状態。娘の部屋も基本開けた状態です。リビングの扉は気候がいい時は開けた状態です。

ハウス、トイレの写真は添付しています。

半年前頃から少しずつチワワちゃんに変化が・・・・・

ふっと振り向いてチワワちゃんをみたら顔つきがつらそうにみえ小刻みに震えていました。

珍しく息子におとなしく抱っこされすぐに病院へ。レントゲンをとると背骨がおばあちゃんのように曲がっていて(生まれつきのようです)尻尾と胴体の付け根?の所がせばまっているそうです。

安定剤の注射をしてもらいその日に様子を見るからと初めてのお泊り。それ以降、もちろんジャンプは駄目、階段の昇降は駄目、と言われますます過保護に(お散歩もその時期は行っていません)。

一ヶ月程週一程度通院し安定してきた頃から徐々に尻尾の追いかけが始まりました。

7月の終わりに家族で旅行に行く為、お世話に成っている病院で2日弱、預けました。その病院はお預かりやシャンプーなどもしてくれるので。

お迎えに行った時はすごく興奮状態でした。その後1週間ぐらいを過ぎた頃から尻尾への追いかけがすごくなりその度に抱っこ。ますますひどくなり、抱っこしても尻尾を追いかけに行く状態。

そしてとうとう尻尾を噛みだしました。尻尾が真っ赤になったこともありました。もちろん、病院に連れて行き処置をしてもらい、カラー(口よりも長めの)をつけてもらいました。

最初はおとなしくしていたのですが段々とカラーにも慣れ、また尻尾の追いかけ、尻尾の噛みつき。阻止する為に抱っこ。度々、病院に通院をしました。安定剤の注射等もしてもらいました。車の移動の際、興奮、もちろん尻尾の追いかけをするので私が股に挟んで押さえつける状態。そして家族への威嚇も始りました。

子供達が朝起きてリビングに入った時、学校に行く時、帰ってきた時、主人が帰ってきた時(出社の時は抱っこしてお見送りの為おとなしい。私と二人だけの時はおとなしいのですが)、家族が揃ってお出掛けの行く時、帰ってきた時、玄関のチャイムが鳴った時に吠えながら尻尾の追いかけ。もう尻尾の追いかけではなく尻尾を噛みに行ってました。

阻止をしたり抱っこをしたりハウスに入れたり。ハウスに入れた時もそうですが常に尻尾をめがけている時は言葉が悪いですが気が狂ったのかと思うくらいに。ハウスの中で暴れるのでカラーはボロボロ。

カラーがハウスにあたって嫌なのか、それともお仕置きの様にハウスに入れていた時もあったので、それが嫌なのかトイレはハウスの中で出来なくなりました。

主人は噛みつきを止めようとした時、何度も噛まれ手から出血していました。その光景を子供達は見ていたので阻止するのもできなくなり「駄目!」しか言えなくなってきました。私も色々な体勢で阻止していたので腕や太ももはあざだらけでした。

何回目かの病院で尻尾をスムースにして診てもらったら、尻尾の先3cmはボロボロでおまけに尻尾も折れていました。何回か先生と話した結果8月末に5cm尻尾を切りました。

2、3日はおとなしかったのですがまた尻尾を追いかけに。その度にカラーが尻尾にあたりまた興奮状態に。ハウスで寝ていたのが、ハウスに入らなくなってきて興奮状態になるのが嫌で、チワワちゃんの好きな場所で寝かせるようになりました。

自分の食事の時はハウスで食べるのに毎日放し飼い状態になりました。病院でカラーだけでは尻尾にあたるだけなのでカラーを付けたまま首にエアーバッグの様なドーナッツ型のを一緒に装着しました。

そして、安定剤の薬を一日2回服用する事に。エアーバッグのおかげで尻尾を追いかけるけど尻尾に届かないので、私たち家族は回っていても無視をしていました。私達の気分も楽に。

でも、子供達の登校や帰宅、主人の帰宅の際は相変わらず吠えながら尻尾を追いかけています。無視をしだして徐々に落ち着きだして10月中旬頃にカラーがのきエアーバッグだけに。この頃から散歩を再開し、毎日(雨以外)20分程度行くようになりました。

エアーバッグだけの時も尻尾に届くようで度々噛んでいました。無視をしてはいたのですが、あまりにも興奮状態が続いていたので阻止をしていたらエアーバッグが外れて血の気が引く思いでした。

私では無理なので主人が装着する時に主人の手から血が。落ち着いてきた時に先生の指示で一度エアーバッグを外してみたのですがまた尻尾に噛みついたので再度エアーバッグ装着。

無視をしたり、阻止したり、大きな声で注意したりの繰り返しでした。

今までに何回も色々なサイトをみて参考に出来る事は家族で試していました。でもどれも長続きはせずまた尻尾の追いかけ、軽い尻尾の噛みつき。

こんな状態の時に堀川さんのサイトと出会いました。最初の頃はQ&Aだけを拝見していていました。でも先週、【犬と家族の絆】を購入させて頂きました。もっと早く堀川さんのサイトに出会っていたらと・・・。

長い文面になりましたが、アドバイスを宜しくお願いします。

現在実行ができているのは・・・
・視線を送らない
・ナデナデしない
・膝の上で抱っこ(ナデナデ)
・お見送りの時の抱っこ
・マテ、オスワリ(時々無視をする)
・おやつなし

散歩の際のリーダーウォークですが、近くに広場がなく散歩コースは路地裏がメインなのですが、チワワちゃんが勝手な方向に行こうとする時に私が立ち止まったり、反対方向に行こうとすると時々怪しい目で見られる時があります。ついつい、リードを短くもって私の真横で散歩する事が。

まだ、実践してはいないのですが【あおむけ固め】は、エアーバッグを装着していてもできますか?
※エアーバッグ装着の画像添付

それと、別の話になりますがチワワちゃんがよくソファー、床、座布団などをよく舐めています。何かを意味しているのでしょうか?

現在も同じ状況の時に尻尾を追いかけ、時々軽く噛みついては尻尾をお腹の方へまきこみ、落ち着くまでうろうろしています。落ち着いたら、ゴロンしています。

 

返答内容

今回は急がないようにしていきましょう。チワワちゃんも2年間の習慣や関係がありますので、激変は良くありません。少しずつ接し方から変えていけば良いです。

現状までになってしまった背景は、お気付きいただいたように子犬からの接し方にあります。

チヤホヤが当たり前の癖になれば、それが実行されない時に当然ストレスになりますし、そこに加えて主従関係が逆転しますので、要求吠えや怒り噛みをするのは当然になります。

チワワちゃんの素性が悪いのではありません。もし根本的な素性に問題があったならば、家に来た瞬間から常に異常さを見せます。

ですが、そうではなくイライラした時にストレス行動を見せています。

そして、今回もうひとつ大きな要因がありましたが、それは引っ越しです。犬は環境の変化にとても敏感でストレスを受けやすいです。引っ越しで吠えや噛み付きが問題化するケースはとても多いです。

今回の犬のしつけの進め方ですが、犬にリードを付けて持っておく生活をできるだけ多くしてください。いきなりリーダーウォーク・・という形にしなくても良いです。

いつも家族と一緒に居る・・でもベタベタしない・・という良い距離感で、主導性を見せながら主従関係を作っていきましょう。

外の散歩は、まだ本格的なリーダーウォークでなくて良いです。「犬の好きにさせない」という程度で良いです。

無視しながらご自分のペースで歩いていただいて、時々止まる・・また歩き出す・・と言う程度で良いです。

ですので、外の散歩では↓これで良いです。
>ついつい、リードを短くもって私の真横で散歩する・・

今は外よりも家の中でたくさんやりましょう。家の中でもまだ本格的な切り返しなどはしないで、あくまで「一緒に居る・・でも好き勝手させない」という距離感です。

例えば、家事をしている時でも自分の腰にリードを縛っておく・・などです。もちろん家事の内容によっては無理な時もあるでしょうが、なるべくそうやって過ごすことによって、犬の行動全体を自然と主導することになるので、関係作りに良いです。

そして、例えば家族が出勤・登校、あるいは来客などで犬が吠えた時に、現行犯で「シ!」と同時にリードをチョンと引き上げて注意することができます。

吠え止むまで、「シ!」+チョン引きを繰り返して、教えてください。

ですので、↓これも止めましょう。
>膝の上で抱っこ(ナデナデ)・・
>お見送りの時の抱っこ・・

犬どうしでは、上位の犬が下位の犬の体の上に乗ろうとします。マウンティングや飛びつきもそうですが、体位が関係を示します。犬を人間の体の上に乗せると誤解する犬がいます。

リードを付ける際など犬と接触する時は、作業用の革手袋を装着しましょう。ホームセンターで500円くらいで買えます。

犬に噛まれることをビクビクしていると、見下されたり緊張が犬に伝播してよけいにあおってしまいます。リラックスできる準備はしましょう。

また、ちょうど冬場ですし、古着のジーパンを二枚履いたり、靴下も古着を二枚重ねにするなど、噛まれても怪我したり緊張しないで済む準備はしてください。

>【あおむけ固め】は、エアーバッグを装着していてもできますか?

↑エアバッグがかなり大きいですので、ちょっと無理かもしれません。首輪をつかんでキープしたほうが良いので、エアバッグ無しで首輪だけ付けて、あとは作業用の革手袋と腕輪や古着の重ね着でガードしてください。

ただし、お話したように激変はいけませんので、まず今の段階では「犬にリードを付けて持っての主導生活」から始めていきましょう。

変化が出てきたら、コング遊びの中で一瞬ひっくり返してみる・・という優しいレベルから展開していきましょう。

【その他】

>ソファー、床、座布団などをよく舐めています・・

↑これはストレス発散行動です。自傷行動が制限されているので、他の行動で発散しようとしています。

>病院はお預かりやシャンプー・・

↑動物病院にあずけたりお泊りさせるのは、必要最低限にしましょう。必要な病気の治療時以外はあずけないことです。お話したように犬は環境の変化でストレスを強く受けます。犬は表情がなくシッポを振るので一見嬉しそうに見えますが、シッポを振るのは興奮状態ですので、ストレスなんです。

それと、病院では作業優先ですので、犬が痛がれば無理に抑えつけてやることになります。それも噛み付き反応に影響しています。

シャンプーは基本しなくて良いです。お湯でしぼった蒸しタオルで拭いてあげて、ブラッシングするのが一番です。

嫌がる場合は、1メートル以上の高い作業台を作りましょう。ホームセンターでプラスチックの安い収納ボックスでも何個か買って、重ねれば台になります。犬は高くて狭い場所が怖いので、ジッとします。

>背骨がおばあちゃんのように曲がっていて(生まれつきのようです)・・

↑ちょっと気になりました。フローリングの床そのままで遊ばせたり、ソファーから飛び降りさせたりしなかったでしょうか。

犬が歩く面積は、必ずマットやカーペットなど敷いて滑らないようにしてください。またソファーなど高い所には上がらせないようにしてください。

特にチワワ犬種は、関節が弱いので脱臼もしやすいです。

必ずご家族皆さんで情報や接し方を共有してください。子供さんも十分理解できる年頃です。

手法の上塗りではなく、飼い主さんの意識改革から生まれる自然な接し方の見直し・・これが大前提です・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針