犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけで6か月は一番不安定で大変な時期

質問内容
堀川さんの犬のしつけ方をヒントに日々、頑張っていますがまたいくつかお聞きしたいことが出てきましたので質問させてください。

また、最初にいまの環境など、あまり詳しくご報告をしていませんでしたので、以下、補足させて頂きます。

犬種・・・チワワ雄
月齢・・・ちょうど6ヶ月(4ヶ月のときペットショップで購入)

飼っている環境・・・マンション。私(50代)と母(70代)の二人暮し。10歳の雄ネコが一匹。リビングルームの一角にケージを置き、そのなかにクレイトの入り口のをトビラをはずして入れています。後はトイレと、壁掛けの水入れがあります。

私は通常、仕事で朝9時~夜19時くらいまで家にいませんが、犬の世話はほとんど私がやっています。母は用が無ければ家に居ますが、用があれば出たり入ったりしています。

母にも堀川さんの本は読んでもらいました。(どの程度、実行してくれているのかはハッキリ分かりませんが、聞いた感じでは大まかには理解してくれているかとは思います。)たまに散歩や遊びもやってくれているようです。

散歩&遊び・・・散歩と遊びは大半は私が夜帰って、食事が終わるとエサ→トイレをさせ→散歩→遊び・・という感じでやりますが、散歩は天候などにより、やったりやらなかったりです。週に3~5回、一回2~30分くらいです。

現状・・・散歩はリードにもだいぶ慣れて、あまり噛んだりしなくなり飼い主の行こうとする方向に歩いて来るようになりました。

・日に数回はケージから出して、「あお向け」をしたり、(なかなか覚えませんが)「指示」(スワレ、フセ、マテ、ハウスなど)も教えます。(朝晩のゴハンを前にしたときだけは、大分するようになりましたが・・・)

あお向けはいまだに好きではないようで、手を離すとすぐに起き上がろうとします。だいたい、こんな感じです。

今日は「散歩の引っ張り」「脚舐め・尾っぽ追い」「吠え」に関して教えていただきたいです。

まず、散歩ですが、前述のようにだいぶ出来るようになって、最初は方向を変えると、すぐに踏ん張って止まってしまっていたのが、どの方向へ歩いても、嫌がらずに一緒についてくるようにはなりました。

気になるのは、リードが張っている(つまり、やや引張り気味の)状態で歩くのです。常にというわけはありませんが、散歩している間の8割~9割くらいはリードがピンと引っ張っているような印象です。

直そうと思い、(犬が)引っ張ると止まる(あるいは方向転換)をするのですがこれをすると、よっぽど早く歩かない限り、ほとんど前へ進めないような状況に陥ります。一歩歩いて止まり、すぐにまた一歩歩いて止まり・・・の繰り返しをわかるまでずっと続けるべきなのでしょうか?

通常、リードをかなり短く持って(ちょうど自分の左につけるくらいの長さで)散歩しているので、そのせいなのかとも思いましたが、少し長くしても、すぐまた引っ張るようになります。

それと、気になるのが最近始まった脚舐めです。散歩や遊びの最中、止まった時や指示を出す時など急に勝手にオスワリ状態になり、しきりに特に前脚、そのうち後ろ脚も舐めます。無視していると、しばらくはやっています。ひとりでクレイトの中にいるときもやっていることが多いようです。

そして、昨日は部屋の中でのリーダーウォーク練習中、立ち止まった際に脚舐めに加えて、唸りながら自分の尻尾を追って
かなり激しくクルクル廻るということもし始めました。

こんな感じなので散歩も遊びもあまり満足に出来ずにいます。(遊びの途中でも脚を舐め始めると、オモチャやコングを見せても無視して舐め続けます)

これは、どうしたらよいのでしょうか?
やはり、ダメ!といってやめさせるべきなのでしょうか?

散歩も遊びもうまく出来ず→運動量が足りなくなる→ストレスが溜まる→イライラして脚舐め、尾っぽ追い・・・の悪循環になっているのでしょうか?

それと、気になっていることがもうひとつ。私が家に帰るとき、玄関を開け(その音を聞くと)るとケージの中で(それほど激しくではないものの)何度も吠えます。私がリビングに入ると吠え止みます。

母が帰ってきても、吠えることはほとんど無いらしいです。これは、どういうことなのでしょう? やはり、母に手伝ってもらい、帰ってくるときに吠えたらすぐにダメというのを口を押さえて教えるべきですか?

長々と、たくさん質問してしまってすみません。

Q&Aなども参考にさせて頂きながら、「いまはとにかく多くを期待せず、根気よく続ければいいはず!」という気持ちで頑張ってはいるのですが、自分の中で少し苦痛というか、不安に感じてきてしまった部分があり、質問をさせていただきました。

お忙しいとは思いますが、教えていただけると助かります。


返答内容念のため、獣医さんにアレルギーや関節炎などがないか診てもらい、安心することも良いでしょう。何もなければ安心して犬のしつけに専念できます。

生後6か月過ぎて、体も思考も知能も、成犬へと変化していきます。権勢本能も自我も出てきますので、他者にコントロールされたり自分の思い通りにいかないとイライラします。

それを内に向ける犬は、自分でストレスを処理するために自分を噛んだりしますし、外に向ける犬は相手を攻撃します。冬毛がからまって痒い場合もあります。

人間の子供も、イライラで自分の爪を噛んだりジタバタしますね。同じようなことを犬もします。

しかし、それが病気やケガではなく単なるワガママならば、毅然と対応するしかありません。家の犬もその昔は、ワガママでイライラするとよくシッポや足を噛んでいました(^-^)

>あお向けはいまだに好きではない・・

↑ご無理にあせって強引にならないように意識されてください。遊びの流れの中でやりながら、指示と関連付けながら少しずつやっていけば良いです。直ぐに100の結果を求めないで、犬の実力が30なら、31のレベルを繰り返し定着させる・・出来たら次は32・・というふうに徐々に要求するレベルを上げていてください。今犬が出来るレベルを知ってあげることが大切です。

>リードがやや引張り気味・・

↑プラスに見れば社交的で良い傾向と見れます。まだ子犬・若犬で経験が乏しいですので、前へ前へと気が走るのは普通の事です。1日20分・30分と言わず、もう少し外に居る時間は長くされたほうが良いです。慣れ・経験によって落ち着きも出てきます。特に室内と外で反応が違う場合は、そう思ってあげてください。

>一歩歩いて止まり・・・の繰り返しをわかるまでずっと続けるべきなのでしょうか?

↑はい、続けてください。今は学んでいる途上です。やり続けないと悪い癖が基準値になってしまいます。そして、所々で止まったり座って、外の世界をノンビリ見させてください。少しそうしたらまた出発です。犬も自分のワガママを通そうと必死になりますので、根競べをする時も出てきます。

そして、家でもやりましょう。コイ・ツケの練習もコング遊びの中に取り入れてください。

足舐めを始めたら、
>ダメ!といってやめさせるべきなのでしょうか?・・

↑マテで止めさせてください。ただし、ムキにならないようにして、淡々と型で教えて褒めてください。今はホルモンバランスの変化が激しい成長期なので、イライラやソワソワも多いです。

>やはり、母に手伝ってもらい、帰ってくるときに吠えたらすぐにダメというのを口を押さえて教えるべきですか?・・

↑これはやってください。吠えた瞬間は毅然と「ダメ」を伝え、そして口閉じの良い型に「シ~」の指示音を関連付けてポンポン褒めてください。褒めたらすぐ口を解放し、また吠えたら「ダメ」・・吠えなければ指示音で褒め・・これを繰り返してください。指示音の関連付けが定着してきたら、遠隔で指示音で止めてみてください。段々無駄吠え癖も消えていきます。

では、以上をご参考に続けていただきたいですが、今は一番不安定で大変な時期です。しかし、成長期ですのでこれが当たり前なんだ・・と、大きな気持ちで続けることが大切です。

正しく続ければ、ちゃんと結果が出る時期が来ますので、安心して落ち着いて続けてください。1歳までは不安定だと覚悟された方が良いです。

結果を求めるから苦しくなります。ですが、今は結果が伴ないにくい時期です。もうそれは受け止めてあげて、頑張っていきましょう(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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