犬のしつけがQ&Aで分かる!

生後7か月の犬のしつけで噛む・吠える・引っ張る

質問内容
「犬と家族の絆」を昨日購入しまして、やっと!私が納得できる犬の躾の本に出会えたことをまずは御礼申し上げます。

問題の内容:

今、7か月のゴールデンレトリーバーのオス犬です。今まで、散歩で引張癖、拾い癖、甘噛み、散歩の要求吠え、一向にトイレを覚えない等々の問題を抱えて「犬と家族の絆」を昨日購入しました。

最近なのですが、愛犬のさかり?かベッドのクッションを相手に腰を振っています。これは自然なことだとは思っていますが、私に対しても甘噛みがいつの間にか本気噛みになり手や腕に怪我をする始末。

散歩の引張り癖も、今までよりもひどくなり、唸るようにもなり「遊んでほしい」の要求吠えもますますひどくなりました。

最近、変わったことといえば私の主人が病気のため、入院、手術をし、主人が10日間くらい家にいなかったことです。今まで朝の散歩は主人がして、夕方の散歩は私だったのですが、朝夕の散歩が私になったことです。

犬の犬種 ゴールデンレトリーバー 7か月 オス
ほかの犬 ラブラドールレトリーバー14歳 オス

家族構成:
お父さん 57歳 男
お母さん 45歳 女
長男   23歳 男

一日の愛犬との時間:
散歩 朝夕 30分ずつ。遊びや犬のしつけは一日に1時間くらい。

1、私の都合のよい時間に散歩や遊び。

2、私の都合のよい時間にボール遊びとかおいかけっこ。綱引き、仰向け固め(うちは「○○○○○○」と言っています。)など。

3、遊ぶのついでに「お座り」「待て」「ふせ」などをしていました。この3つしかできません。

4、以前に購入した本には、しつけ(コマンド)ができれば「オヤツをあげる」と書いてあったので、「お座り」ができたらオヤツ「待て」ができたらオヤツをあげるをしていました。なでなでも「犬と家族の絆」を購入してからは「ポンポン!」と軽くたたくに変えましたが、それ以前は毎日、なでなでをしていました。
 
5、散歩は6か月までは三食だったので一日、三回(朝、夕、夜)でした(ペットショップのアドバイスでした)。6か月からは一日二回、朝夕に私の都合の良い時間に本書を購入してからは毎日、違うコースにしています。
 
6、朝は私の都合の良い時間に散歩。朝ご飯、ゲージの中。私の都合の良い時間に遊んだり。トイレは自由(まだゲージ内の好き勝手なところにしています)。お水もいつでも飲み放題。夕方の散歩までゲージの中。夕方、私の都合の良い時間に散歩、夕ご飯、それからは朝までゲージの中です。
 
犬の家は人間の赤ちゃんのベッドさくの中にベッド毛布とクッションを置いて、トイレに水の入れ物もいつも常時しています。


返答内容ゴールデン君は今、反抗期の真っ盛りですね。5か月くらいから歯の生え変わりやホルモン変化が激しくイライラしてきます。成犬の権勢本能も強く出てきますし、7か月くらいから知能が高くなるので、相手を見抜く視点も鋭くなります。

ベッドへの腰振り(マウンティング)は、性的な欲求ではなく権勢本能によるもので、おっしゃるように自然な変化です。ただし、支配欲が強く相手を試そうとするので、犬のしつけとして一番大変な時期です。

そこに、ご主人の不在が影響してさらに自己顕示欲が強く出てきました。

今の時期は、犬へのしつけがまだ結果としてすぐに出ないのは当たり前ですので、心配しないで淡々と続けてください。

では、気になったところをご指摘していきます。

>おいかけっこ・綱引きの遊び・・

↑これらは止めましょう。両方とも激しく興奮する要素がありますが、追いかけっこは、動く人間に過剰に反応し常に追う癖と興奮癖がつきストレスになります。

引っ張りっこは、対面しての力比べになりますので対抗心が強くなり、人間の服を噛んで引っ張る癖も付きやすいです。

遊びは主導型のコング遊びが、良い要素が沢山あって良いです。

>うちは「○○○○○○」と言っています・・

↑本書でお話した通り、出来る限り「短い音」にしてください。犬は人間の言葉を理解しているわけではなく音に反応しています。3文字以内の短い音が理想です。

ですので、「お座り」も「スワレ」が良いです。文字数も多いですし、「お手」や「おいで」を教える時に、頭文字が重なってしまって、犬が覚えられなくなります。

犬は頭文字を聞いた時点でもう反応して動き始めますので、「音」で認識していることが良く分かります。そして、もっと覚えやすいようにジェスチャー(動き)も加えることです。

オヤツは止めましょう。栄養のバランスが崩れていますし、知能が高くなってくるので好き嫌いを覚えてドライフードを食べなくなってしまいます。

そして、オヤツやしつけグッズの効果で犬を表面上コントロールしてしまうと、あたかも犬との関係作りが出来ているかのような錯覚に陥ってしまいます。これが最も怖いことです。

何気ない接し方や褒め方もそうですが、猫なで声でナデナデは止めましょう。下位の犬は上位やリーダーに挨拶する時、すり寄ってナメナメします。それと同じことを人間がしてしまっています。

>毎日、違うコースにしています・・

↑ご無理に毎日変えなくてもいいです。数日ごとに変えてテリトリーを固定させなければ良いです。

>赤ちゃんのベッドさくの中にベッド毛布とクッションを置いてトイレに水の入れ物・・

↑もう7か月ですので、そろそろ成犬と体長そのものは、ほぼ変わりません。犬は狭くて暗い場所が落ち着きますので、クレートハウスもあると良いです。今ある柵の一面を外して、そこにクレートハウスの出入り口をヒモで結んでくっ付けても良いです。

まずは、普段の何気ない接し方しぐさ態度を意識してください。それがないと、どんな手法を上塗りしても意味がなくなり更に逆効果になります。

意識を持った上で、あお向け・リーダーウォーク・主導型コング遊びを併用して、淡々と関係作りを続けてください。

引っ張るゴールデンの散歩は大変です。リードを腰に一周縛って、余った部分を手で持ちコントロールすると楽です。散歩時だけでなく、家の中でもヒマさえあればリーダーウォークをたくさんしてください。

噛み癖については、甘噛みも噛む素振りも許さず一貫して口閉じで教えます。「ダメ」と厳しく伝え、同時に犬の口を手で閉じます。そして叱って終わりにしないで、口閉じした良い型に「シ~」音を関連付けながらポンポン褒めます。

シ~にするのは、吠え癖も同じ方法で教えられるからです。また噛んだ時に、口閉じする前に「ダメ」で手を犬の口に押し込む方法も良いです。

噛まれるのが怖ければ、作業用の革手袋がホームセンターで500円くらいで買えますので準備してください。怖がったり緊張して接していると、犬は相手を見下したり面白がったりします。興奮や緊張も伝播して悪循環になります。手袋や古着を重ね着して準備しましょう。

どんな教えもそうですが、手法そのものは重視しないで、毅然さと主導性を意識してください。例えば吠えを叱る時に、甘い感覚でやってしまうと、犬は「吠えるとかまってもらえる」という感覚しか持ちません。

反抗期なので、もう少し大変な時期が続きますが、一番大事な時です。直ぐに結果を求めないで、やるべきことを淡々と毅然と続ける時期です。

まずは、本書の内容と以上をしばらく続け、個別の問題が変わらなければ、その都度詳細に状況をお知らせください。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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