犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけ教室を続けるか?留守番・トイレ・甘噛みなど不安だらけ

m1.png犬のしつけに関連して、たくさん質問があります。

・週4日通っていた犬のしつけ教室をいきなりゼロにすることへの不安。
・そろそろ反抗期へ向かうことへの対処方法。
・甘噛みの制止。

・日中留守番させるときの過ごし方。添付写真にある3帖の部屋はフリーにするか、ずっとクレートの中で過ごさせるのか。
・フリーにした場合、トイレにまだ不安がある。
・優位性をした後にぶるぶるするのは、効果がなかったのか。鼻をプシュプシュ(まるで蒸気機関車のよう)と言わせるのは、文句なのだろうか。

・仰向け固めにチャレンジしたが、素直で反応なし。いきなりこのポーズにするのか、タイミングがよくわからない。犬のしつけ教室で習った優位性の続きで横向き寝のホールドから体勢移動させてもゆっくりしたままだった。でも、顎から手を外したら顔をすぐ動かしてしまった。また手で固定。
・リーダーウォークの途中で、どうしてもウンチ(ほとんど2回時には、3回)、おしっこをしてしまう。狭い部屋でのリーダーウォークのやり方がよくわからない。

・愛犬の犬種、年齢、性別、他にも愛犬の有無
柴犬、7ヶ月、メス、ほかは無

・家族全員の年齢、性別、一日の愛犬との同居時間
世帯主 55歳、私(妻)51歳、朝8時前から夕方5時まで二人ともに留守。夫は、夕方6時30分ころ帰宅。
 
・過去の接し方と、一日の流れ
11月27日から飼い始める。2月から週4日(水曜日はお休み)の犬のしつけ教室。4月ころから週2から3日は、夕方30分程度散歩。私たちの食事が済んでから給餌。その後、しばらくした後縦横だっこ、四足状態の後ろから腰をつかんでホールド。その際は、相方がリードを引っ張る(噛まれるのを防ぐ)次に、お座り状態の後ろからのホールド、フセホールド、横向きのホールド・・・口の下を押さえる(噛まれるのを防ぐ)長いときは、縦だっこで30分とか1時間以上とか。暴れるのが眠るまでもしくは大人しくなるまで。この優位性を二人ともにやっています。

①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?

朝の夫:朝起こしたとき(クレートから出す)に少々猫なで声で名前を呼んでいる。少々長めのスキンシップ。体のあちこちを触りまくる。耳の後ろをマッサージする。

朝の私:夫の半分ほどのスキンシップ。

昼の私(水曜日のみ):職場の昼休みを利用して帰宅。給餌をし、トイレをさせ、時間の余裕があれば散歩(リーダーフォークの練習がなかなかうまくいかない状態)その後、クレート。

夕方の私:家事を10分ほどしたあと、クレートから出し、トイレに挑戦、成功したら散歩に出す。しかし、またトイレ(おしっこ、うんち)をされてしまう。(これは、夫がするときも)

夜は、上の一日の流れと同様です。


②どういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?

私たちの夕食が終わった後、とって来いの遊び。引っ張り合いの遊び。(その日の家事の進み具合、夫の帰宅時間等で食事の前だったり)

③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?
給餌の時にフードを1個ずつあげながら、やさしく食べる練習、床に置いたフードをマテをかける。
クレートの中で大人しくしている、給餌の前にお座りで待っている、トイレの成功で褒める。
甘噛みをしてきたときにイタイという。飛びつきには、後ろを向く。リードを踏んで大人しくさせる。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?
クレートに大人しく入る(いつも)時に、オヤツ。
朝、ナデナデ。遊びでも少々ナデナデ。
声かけは、褒めるとき(おりこうだね)

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?
できる時に30分から40分くらい。(リーダーウォークの練習。長距離(公園に出かけたりしたときは、引っ張りがほとんどでリーダーは少々。)

⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?
6時ころ起床、7時前給餌、7時10分に犬のしつけ教室へ。17時ころ迎え。犬のしつけ教室では、基本的なことを学習。(マテ、おいで、フセ、犬とのふれあい(大型犬のゴールデンだけが遊んでくれますが、ほかの小型犬とは、危険なためほとんどクレートの中から眺めるだけ。)トイレの練習。優位性の確立。

・愛犬のハウス周りの構成、環境など
南向きの3帖ほどの縁側にカーペットを敷いています。スーパーワイドのトイレシーツの大きさと同じトイレサークル、クレート、座布団、3段の引き出し式ラック、押入れ上部からつなぐためのリードがたれています。隣の部屋とは、障子で仕切られていますが開けています。私たちの様子が見えるようにしています。

トイレサークルに自分から入って用を足したのは、数えるほどです。いつもは、リードで連れて行ったり、失敗したり。失敗は、少ないと思います。起きている状態の家での時間が少ないのかもしれませんが。

ウンチは、クレートにつかまりながら立ちながら済ませます。なかなかクレートではしません。犬のしつけ教室では、あさ9時ごろよくしているようです。犬のしつけ教室でも立ったままの時があるようです。座ってしたら、ご褒美をもらっていたようです。
暑くなるので北側にクレートを引越ししないといけないと思っています。


m2.pngまずケージ周りですが、本書でお話したようにケージがあって、その中にハウス・トイレ・水ボトル・・という4点セットが基本です。添付ファイルに写真と図解を載せましたのでご覧ください。(エクセルが開けるPCでしょうか)。

今お使いのケージの柵を一面外して、クレートハウスと合体させます。水ボトルを付ければ、全部そろいますので、留守番は何の問題もありません。(退屈しのぎの骨ガムがあったほうが良いですが)。

また、留守番のポイントですが帰宅時・出発時は5分間は無視してください。かまったり挨拶してしまうと、その分、留守番時とのギャップが大きくなってしまいそれがストレスになるからです。静かになんとなく居なくなり、なんとなく帰って居てください。

お休みの日などを利用して、独りにさせる時間を「徐々に」多くする練習をしていけば慣れて、ちゃんと留守番できるようになります。

反抗期ですが、いきなり猛獣のように襲いかかるというようなことではないのでご心配なく(笑い)。
7か月なので、基本的にはもう出ているころです。

6か月くらいで歯が生え変わり、ホルモンバランスも変わってくるのでイライラします。あとは普段のドライフードを食べなかったりします。これはオヤツをあげている犬に良く出る傾向です。オヤツを食べるという事は、その分、犬が摂取している栄養バランスが崩れているという事ですので、犬のしつけ・栄養バランス、両面でオヤツは良くないのです。

犬が摂取するものはドライフードと水のみに絞ってください。健康と犬のしつけ両面で大事なことです。

オヤツで関係作りはできません。関係作りが出来ていれば、オヤツがなくてもちゃんと覚えてくれます。オヤツで表面上のコントロールをしてしまうから、関係作りがおろそかになってしまうのです。

甘噛みについては絶対に許さないでください。これを受け入れると必ず主従関係が逆転し、本気噛みに発展します。「ダメ!」と厳しい表情でハッキリ伝え、同時に犬の口で手で閉じます。これで悪い型が止まり、良い型ができたので褒めます。

ひたすらそれを繰り返し、手を見せても噛む素振りが無い瞬間があったらしっかり褒めます。これはどんな時も誰の前でも一貫してください。噛み付きは犬のしつけで一番問題になる危険なものです。

褒め方ですが、普段のスキンシップでもそうされているようですが、猫なで声でナデナデ・・これはいけません。

犬は生まれたての赤ちゃんの場合は、親犬などに舐められることによって安心し情緒も安定しますが、成犬の世界では、舐める行為は下位が上位にする挨拶なんですね。

人間が撫でる行為は、犬の舐める行為に非常に近い(受ける感覚が同じ)なので主従関係を誤認する犬がいます。

ですので褒める時もリーダーらしく毅然と「○○良い子!」とハッキリ伝え、犬の肩のあたりをポンポンポンと軽くたたいてあげるのが良いです。

特に噛み癖のある犬は、目線よりも上から近づいてくる手を嫌がりますので、犬の目線よりも下から手を近づけ、見える肩付近が良いです。頭や背中だと、手が上から来るので嫌がります。

> 優位性をした後にぶるぶる・・鼻をプシュプシュ・・

↑これは一時的な緊張とストレスの発散です。まだまだ主従関係も信頼関係も確立されていないので、今はこれで良いのです。関係が完全に崩れていると、激しく暴れ唸り噛み付いてきます。そうではないので良い状態ですよ。まだまだこれからです。

> 仰向け固めにチャレンジしたが、ほとんど反応なし・・

↑これは犬の抵抗がなかったということでしょうか。そうであれば良いことです。慣れてきたらゴロンなどの指示で出来るようにすると良いです。また普段のスキンシップも、意味の無い声掛けやナデナデではなく、このあお向けを使って体中触ってスキンシップにされれば良いです。

リーダーウォーク中のオシッコ・ウンチですが、本書でお話したように緊張・興奮は人間もそうですが利尿脱糞作用を促します。ですので、ケージやハウスから出ただけでも興奮してすぐオシッコする場合があります。

その犬の癖がわかってきたら、例えばケージから出して少しリーダーウォークしたらいったんケージに入れて「チチチ」など、関連付けしておいた合図で促し、オシッコさせると良いです。

犬のオシッコ・ウンチしそうになる素振りは、段々分かってきます。これはやっぱり数をこなし良く観察していないと感じ取れない部分もあります。それも含めて、犬のしつけ教室にまかせるのではなく、ご家族でたくさん経験して、その犬の癖や反応を理解してほしいのです。

狭い場所でのリーダーウォークですが、狭さの限界はあるでしょう。少なくても3メール四方(6畳くらい)以上は必要です。犬を見ずにグルグル回ってください。急に止まる・・また歩く・・小走り・・止まる・・逆回り・・そういったことを繰り返します。

最初からキレイに出来るわけではありませんし、コントロールすることが目的ではなく、リーダーとしての毅然な態度と主導性を見せることが目的です。主導性を意識して続ければ、必ず犬に伝わっていきます。手法や表面上のコントロールにこだわらないでください。


冒頭の環境作りをすれば留守番は問題ないです。犬のしつけ教室は週4日となればそうとう費用もかかるでしょうし、HPでもお話したように家族が犬のしつけをしないと関係作りはできないのです。犬のしつけ教室のスタッフと関係作りをしても、家で家族と同じ関係でいられることはありません。

行動に関しても、家に来て最初は良くても相手を見て犬は反応を変えてきますので、犬のしつけ教室が終わったら、段々問題行動が出てくるでしょう。オヤツを使うのも私は賛同できません。

「先日トレーナーさんに噛み付いて一部のしつけを断られた・・」というお話もありましたので、余計に疑問があります。

ただし、私の持論ですが犬のしつけ教室の唯一のメリットは、社交性が育まれるという事です。色んな人や犬との出会いがありますから、社会化になります。それはとっても良いことですので、犬のしつけは別に考え、ご自分たちで強い意識と責任感を持ちしつけをし、経済的にも余裕があるようでしたら、犬のしつけ教室に通うことは反対ではありません。

しかし、今までと同じ感覚で、犬のしつけを任せる行かせているようでは変わらないと思います。

私もリッキーをしつけた当時はサラリーマンで激務でした。でも帰ってからお酒も飲まずテレビも見ずに、犬のしつけと関係作りをしました。犬が好きでしたし、それをやらなければ犬を飼う意味がないのではないかと思ったからです。

では、また頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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