犬のしつけがQ&Aで分かる!

留守番できず吠える・拾い食いで軟便になる犬のしつけ

質問内容
堀川さん、よろしくお願いします。念願だったワンちゃんを今年の○月に迎い入れました。

ミックス犬(マルプー)の男の子で、間もなく7か月になります。

主人・私・長男(高校生)・次男(小学生)4人家族でマンション住まいをしてます。

2月頃から頻繁にゼリー便が出ることがあり、何度も受診。

おやつの禁止を言われ、それでも症状があり、アレルギー(ずっと食べているフードがあっていない?)の疑いと、その他に、便にいっぱい砂が出ているし、髪の毛やごみも確認できる為、おなかの為にも口輪をススメられ、血便が出たのをきっかけにススメられたアヒル口の口輪を購入。

勿論、犬が装着を嫌がり、歩きたがらなくなってしまいました。

散歩時に装着していてもゼリー便が出て、鼻が長い為、床にフードを置くとペロリっと食べれちゃうので、装着の意味がないかとこの1週間は使用していません

(室内は今まで以上に注意をはらってます)

拾い食いをしない様に、主導権を持ち散歩ができるように、コツコツと頑張りたいです。

今年の春に長男が高校入試があり、中学を卒業してから高校入学まで誰かが家に居るようになり、春休みが終わる頃から犬だけの留守番となると、鳴き続ける様になってしまいました。

仕事に行く際にビデオをセットしてみると(80分しか撮影できない)、30分はジャンプしながらギャン鳴きし(外まで聞こえます)、30分はウロウロしながらワンワン・キャンキャン・ワォーーーンと遠吠えしたり。1時間位して寝転がっているようです。それ以降の事はわかりません。

ですが、つい先日、息子のクラブ引率で帰宅が19時になってしまい、とても不安になったようで、マンション下に聞こえる位の鳴きっぷりで、暗い部屋で待っていました。

暗くなるまでの留守番は初めてだったので、不安は最高潮だったみたいで、武者震いがしばらく止まりませんでした。

Ⅰ:鳴かずに留守番ができるように。

今までは、鞄をわざともってみたり、出かけたフリをしてみてリビングに戻ることをしています。

出かけたフリをして、鳴き声ですかさず戻り、あおむけ固めをしたらよいでしょうか。 

Ⅱ:リーダーウォークの練習

お尻をついてあるかない。Q&Aでは無理にっ引っ張ることなく「つけ!」の練習っとなっているが、変に動いたら力加減して引っ張ればいいのでしょうか?

Ⅲ:インターフォン音、家族・来客があると激しく鳴く。

Ⅰ~Ⅲの悩みにリーダーウォークの練習・仰向き固めが有効でしょうか。のみこみが悪くすみません。

禁止すべき行動があればご指摘をお願いします。

【1日の流れ】

主人:朝はかかわる事もなく出勤し、帰宅後に犬が起きてきていたら、少しリビングに出したりしている事もあるみたいです。

休日、在宅していてもほとんど関わる事はなく、たまにケージ内の犬を覗いたり声をかけたり抱き上げたりしている。

私:週3回パートに出ており7時間留守。休日は息子のクラブ活動で留守にすること多々あり。

散歩(時間は決めず 行ける時は朝・夕20~30分)は私が行ってます。

息子たち:長男は朝かかわる事なく登校。次男は数分ケージ内に入り膝の上にのせたり、ロープのひっぱりっこをしている。

夜にリビングに出してボール投げ・引っ張りっこをしたり、一緒にゴロゴロまったりしたりしている。

【スキンシップ・遊び】

基本:ケージ内におり、ルイが静かにしている時にリビングへ出してやり、ボール遊び・ロープの引っ張りっこをしています。

【しつけ・誉め方・叱り方】

甘噛みする事も少なくなったがまだあり、すれば口を押え、低い声と怖い顔して「ダメ!」

静にしたり、できた時は誉めながら頭を撫でる。

【おやつ・抱っこ・声】

おやつは上記理由により与えず、ご褒美であげるときはフードを数粒。

甘えたい?時に膝に飛びのってくる。

誉めるときは優しく。

【散歩】

上記

【タイムスケジュール】

上記

【部屋】

写真添付の通り。以前には今より小さいケージに100均の網をつなぎ合わせ、ケージ内より広く動けるようにしてましたが(留守番の時はケージ内)、網では足を引っ掛けで出るようになったため、先日広い(稼働式)ケージを購入(写真)。

まとまりの無い文章で伝わりにくいかと思いますが、ご意見・アドバイスをお願いいたします。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

まず、犬の口輪は、激しい自傷行為などよほど特殊な状況でない限り、使わないほうが良いです。

余計にストレスで軟便になります。

誤飲が多いのは、単に放し飼いや拾い食いが原因ですので、環境作りと犬のしつけをきちんとしていただければ良いことです。

では、これからやっていただきたいことのお話しです。

まず、犬をゲージから出す時は、誰かが犬にリードを付けて持っておく癖にされてください。(関係作りができ、問題行動がなくなるまでで良いです)

それができない時間帯は、ゲージ内に居させて出さないことです。(吠えは後述)

リードを付けて持った態勢で、団らんしたり遊びます。

これによって主従関係作りが自然にできていくのと、吠えにしても噛み付きにしても、拾い食いにしても、その瞬間に現行犯で注意しやすいからです。

「シ!」の注意音と同時に、リードをチョンと引き上げて注意します。

そして、あえて教える機会を作ることです。

例えば、手を見せて犬が噛みたくなるようにする、インターホンを鳴らして犬が吠えたくなるようにする、床に食べ物やゴミを転々と置いておく。というふうに、練習の機会を多く作って、集中的に反復練習で教えてください。

お一人でしたら、携帯の音を鳴らしても良いですし、隣の部屋でパソコンでユーチューブ動画を再生して、人のしゃべる声を聞かせても良いです。

吠えた瞬間、噛んだ瞬間、拾い食いしそうになった瞬間に、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて教えます。


それらができない時間帯は、犬はゲージ内に居させて出さないことですが、そこで吠えた場合の対処法です。

(お出かけするふりをして練習するのも良い事です)

まずはかまわないで『布掛け目隠し』をします。

毛布などの厚手の布をクレートかゲージに掛けて、中に光が入らないように暗く目隠しします。

イヌ科の動物は地面に穴倉を掘って、そこを巣穴にしますが、同じように、暗くて狭い場所だと落ち着ける犬が多いです。

そうして犬が静かになった場合は、布を少しだけ開けて様子見・・・静かにできたらもう少しだけ開けて様子見・・・というふうに、徐々に視界を広くして慣れさせていきます。

それでも効かない場合は、「シ!・・シ!・・」の注意音を出しながら厳しくリーダーウォークしたり、仰向けしたり、口閉じをします。

全部やってみて、その子に一番効果がありそうなものを探ってみましょう。


以上を基本ベースにしますが、大前提は普段の何気ない接し方です。

犬をジロジロ見つめて、猫なで声でナデナデ抱っこにオヤツ・・・では、何をやっても意味がありませんし、むしろ、表面的な調教法とのギャップや矛盾で犬が余計にイライラします。

意識と知識は、必ずご家族皆さんで一貫されてください。一貫性の無さも、犬はその矛盾にイライラしますし、誰かが正しく教えたとしても、理解できないのです。

周囲の人が同じように一貫してくれれば、犬は当たり前のこととして理解します。人間の子供の教育でも同じです。


それ以外にやっていただきたいことは、お散歩と主導型コング遊びで、もっと発散させていただきたいです。

成長期のど真ん中で、元気も体力も有り余っていますので、運動量が必要です。主導型でもっとたっぷり遊んだり散歩させて、発散と主従関係作りをしてあげてください。

遊び方ですが、引っ張りっこ遊びはおすすめできません。人の動きに過敏に反応して興奮癖や噛み癖が付きやすいです。

主導型のコング遊びにしましょう。

他には、留守番のゲージ内には、皮ガムやコットンの歯磨きロープを常備してあげるのも良いです。


さて、今日は以上にいたしますが、月齢としては、一番犬のしつけが難しい時期で反抗期のピークになります。

成犬の本能が強く出てきて、警戒心や相手を見抜く視点も鋭くなります。知能が急激に上がる割に経験が乏しいので、ズル賢さだけが目立ってしまう時期です。

10か月くらいまでは大変ですし、1歳くらいまでは期待しすぎないほうが良いです。

やるべきことを淡々とやり続けて、もう少し成長を待ってあげないといけない時期です。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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