犬のしつけがQ&Aで分かる!

トイプードル犬の噛み癖・トイレトレーニングのしつけ

質問内容
はじめまして。堀川さんの「犬と家族の絆」読ませていただきました。

今までしていたことが間違っていたことや、なるほど!となることが多々あり、すごく勉強になります。

はじめたばかりですが、少し愛犬の良い変化を感じられ、これから家族でさらに実践していこうと思います。

■噛み癖、トイレトレーニング、等のしつけ全般

トイプードル、0歳6か月、オス。飼いはじめてから5か月です。

娘と息子がかねてから犬を飼いたいと言ってまして、二人とも大きくなり世話も出来ると思い飼うことになりました。

私(40代)10~15時間程度。旦那(50代)単身赴任のため不在。娘(20代)5~10時間程度。息子(中学生)5~10時間程度。

①遊び・スキンシップ:気まぐれに抱っこや撫でたりボール遊び等をしてました。

②犬のしつけ方:悪いことをしたらダメと言いながらお尻付近をたたいたりゲージへ入れたりしてました。噛んだときは、口を押さえたりつかんだりしていました。褒める時は顔や身体を撫でて「いいこ」と声かけ等。

③ジロジロ見つめる、猫なで声でナデナデ、抱っこ、オヤツ、は全部してました。

④約20分程度犬のペースにあわせ行っていました。(ほぼ全力疾走)

⑤一日のスケジュール:8時頃朝食をあげ、その後3時間程度ゲージから出し自由に、1時頃昼食をあげ、夕方までゲージですごします。(私の仕事が休みの日はゲージ外で自由にする時間もあります)5時、6時頃散歩へ7時頃夕食をあげ、寝るまで自由にという感じです。家族が食事をとるときと寝るときはゲージで過ごしています。

⑥ハウスはリビングの端にあります。トイレはリビング中央の端にあります。


返答内容
まず、トイプー君は、ちょうど反抗期のど真ん中に入りました。とても難しい時期が続き、7・8カ月が一番難しいピークになります。

あせって結果を急がないように、大きな気持ちで淡々と続けながら、子犬の成長を待ってあげましょう。急いで無理すると逆効果になります。


さて、メールの内容を拝見しました限りでは、現状は深刻なわけではなく、素性も良い子ですので、今の月齢でしたら順調に育っていると言えます。

現状も考えて、今回しばらくは次の3つを意識して行いましょう。

それ以外は無理しなくて良いです。


①放し飼いの時間帯を少なくし、ケージから出す時はリードを犬に着けて飼い主さんが持っておく癖にする

放し飼いの時間帯がわりと多いですが、その時間帯は単なるフリーではなく、犬にリードを付けて持っておいてください。

その態勢で団らんしたり、主導型コング遊びをしましょう。

あるいは、リードをご自分の腰に縛ってそこに犬を付けておきましょう。ロングリードでも良いです。そうすれば両手が空いて家事もできます。

そうやって過ごすことで、自然と犬に主導性を示すことができ、主従関係作りに良いのです。

また、トイレへの誘導もしやすいですし、犬が噛んだり悪いことをした際は、「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意できます。

また、すぐにリーダーウォークに移行できます。

それらが出来ない時間帯は、ケージ内に居させて出さないようにします。


②噛み癖は集中的にリードで注意する練習

メールの文面を拝見する限りでは、噛み付きは深刻ではないようです。歯をむき出して激しく唸り、血が出るほど本気で激しく噛み付いてくるような状況ではないようですが、念のため距離が保てる教え方を最初はしましょう。

先ほども少し触れました通り、犬が噛んだり噛もうとした瞬間に、「シ!」などの注意音と同時にリードをチョンと引き上げて注意します。

わざと手を見せたり、噛みたくなる状況をあえて作って集中的に練習しましょう。

犬に噛まれるのを怖がってビクビクしていると、それが犬にも伝播して犬の恐怖心や興奮ストレスをあおってしまいます。また、犬がその様子を見て、見下したりもします。

そうならなくて良いように、防備をしましょう。

ホームセンターにいくと作業用の革手袋が500円くらいで買えますので、それを装着すると良いです。服は厚手の古着を着て、足は厚手の靴下とスリッパです。

まずは、犬にリードを付けて持って団らん&遊び→噛み癖の注意の練習(リードでのチョン引き)、リーダーウォーク→噛み癖が落ち着いてきたら仰向け。

という段階を作ってあげると良いです。

まだこれから反抗期が強まりますので、期待はし過ぎないで、10か月過ぎるまでは不安定だと思っておいた方が良いです。


③トイレを徐々に近づけていく練習

お仕事もされていますし、今後も長い留守番をしなくてはいけない時が来るでしょう。

犬も体調は一定ではありませんから、やっぱりトイレはいつでも行ける環境にしてあげた方が良いです。寿命にも影響します。

しかし激変しても犬が適応できませんので、少しずつ段階を作りながら変えてあげて、徐々に慣れさせていきましょう。

現在はトイレの位置がお部屋の中央ということですが、それを毎日1センチずつケージに近付けていってください。

最後はケージのとなりにトイレをピッタリくっ付けて、それを1週間程度続けます。

そして最後の最後で、ケージ内にトイレを置き、クレートハウスとケージを合体させ、クレートの中に今まで使っていたベッドを入れてあげます。

クレートはもう用意しておいて、ケージの隣に置いて慣れさせておきましょう。(一回水拭きして廊下にでも置いて石油製品の新品の悪臭を飛ばしておく)

遊びの時にコングをクレート内に転がして、飼い主さんの手も入れて一緒に遊んであげてください。少しずつ慣れさせていきましょう。


では、今回3点を中心にお話しいたしましたが、すでに類似のケースはQ&Aサイトでたくさん解説しております。情報のつまみ食いにならないように、必ず熟読をお願いいたします。

それでは、また頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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