犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬が散歩を嫌がる・自分のシッポを追いまわし噛む

質問内容家のラブラドールレトリーバーは10か月になりました。

今までやってきた事が実が結がぶことも事もあれば、あらたな悩みも発生する日々です。

以前ご相談しました"犬の噛みつき"の件ですが2週間ぐらい前から激減しましたので、少し安心しています。理由は良くわかりません。その代わり手・腕などをペロペロなめるようになりました。

ところでまたご相談なのですが

①骨ガムを与えると破壊してしまいます。3か月以上前に特大サイズを購入し昼間留守中に与えたのですが3日めの夕方には骨ガムの結び目が片方無くなっていました。(1,2日めは両前足が唾液でカピカピになっていました)

根気よく少しづつ食べたので窒息しなかったようですが、それ以来骨ガムを留守中に与えられません。その後、超特大サイズを購入し、我々がいる時に与えましたが、10分ぐらい少し犬から離れ戻ってきた時にまた結び目が片方無くなっていました。急いで口の中を調べましたら、丸ごと口の中に入っていました。

このような状態なのですが留守中に与えて良いオモチャは何かありますでしょうか。

②日に数回しっぽ追いをし、しっぽがキズになり出血するほどです。私がスワレと命令するとしっぽ追いが始まるときもあります。(幼いころからしつこくスワレを言い続けたからでしょうか。反抗心?すわるとメリットがあるとわかる時(この時は超スナオ)以外は以前ほどすわらなくなってしまいました)何か対策が必要でしょうか。

③散歩をイヤイヤするようなってしまいました。これはある特定の場所にくると(鬼門が数か所あり)急に立ち止まり動こうとしません。(最近は玄関からこれがはじまります)

最初は根競べで犬が折れるまで、知らんぷりをして頑張っていました。(15分かかることもあり)。最近は時間の関係上あまり粘れない時、強引にリードを引くと歩き始めますが、これはいけないでしょうか。(歩き始めると次の鬼門まで大丈夫です。鬼門は家から100M以内のところが殆どです)

質問のみとなってしまいますがよろしくお願い致します。

 

返答内容

犬は7・8か月から急に知能が高くなり始めます。そして、そこからしばらく教え続けたので「噛みつきはしない方が良い」ということを理解し始めてきたのです。

そうやって覚えてくることもあれば、逆にズル賢くなって、別の自分のワガママを試したりします。

歩かなくなったりするのもそうです。特に今のような暑い時期は良くあります。

>その代わり手・腕などをペロペロなめるようになりました・・

↑ちなみにこれは季節的な要素もあります。暑くなってきましたので、人間が汗をかくので、その汗の成分を舐めたいのです。ミネラルや塩分・糖分などの味があるので、犬は舐めたいのです。

①破壊癖が無ければ、無理に何も与えなくて良いです。コング遊びの時間に、好きに噛ませる時間も作ってあげて発散させてあげれば良いです。

結局は、一般的なオモチャはみんな危険です。皮ガムはまだ消化できますが、ゴム製・布製・ビニール製・プラスチック製は消化できません。

腸閉塞で死んでしまいます。

ご心配でしたら、何も与えない方が良いです。その代わり、先ほどお話したように一緒にいる時に発散を十分させてあげないといけません。

留守番の前に遊びか運動しておけば、心地よく疲れて寝るだけです。

②と③も、冒頭でお話したことと関連があります。

知能が高くなってきていますので、色々試します。自我も独立心も権勢本能も強く出てきています。体力もあり余っています。

でも、まだその知能の状況下での経験が全然足りていませんので、イライラすることが多いわけです。そして、身体の急激な成長期が終わりましたので、ホルモンバランスも変化が激しくイライラします。

今までも何回かお話したかもしれませんが、特に1歳過ぎるまでは不安定だと思ってください。

人間でいう二十歳は、犬では1歳半から2歳くらいなんです。

不安定な時期はまだまだ続きます。

あんまりしつこく、「アレもコレもさせよう」と思わなくて良いです。犬の飼い主さんは、どうしても感情的になって指示だけで結果や形を得ようとしてしまいますが、犬に結果を求めるよりも、「自分が毅然さと主導性を一貫する」という意識を持っていただきたいのです。

それが示せれば良いのです。犬はちゃんと感じていきます。

まだまだ根競べが続きます。成長期の最終段階に入ってきました。

知能が高くなった今、犬に誤解させないように、何気ない接し方しぐさ態度を注意してください。

身体もしっかりしてきている月齢ですので、散歩中のワガママは少し厳しいリーダーウォークもやってみてください。

それと、一つの手法ですが、犬が止まって動かない時は、バックで歩いてみるのも良いです。

Uターンではなくて、後ろ向きで歩いてそのまま犬を追い越してください。

すると犬はその歩き方そのものにも驚きますが、犬を追い越すことになるので、そのまま進むと犬がひっくり返ることになります。

犬はあわてて付いてくるようになります。

そうしたらまた前進してください。また犬が止まったら、またバックで追い越してひっくり返してください。

もちろん、厳しいリーダーウォークでUターンで切り返すこともしてください。

犬は体も大きくなりましたし、悪知恵が働き、自我も強くなってきた月齢です。人間の方も知恵を使い、より毅然さを増して犬に主導権を与えないようにしないといけません。

犬は本能で、シンプルに生存競争の中で勝ち抜こうと生きているだけです。生物全体に共通する本能でもあります。人間にもあります。

今はまだそういう成長期です。人間でいうと、十代の後半といったところでしょうか。もう少しの辛抱です・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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