犬のしつけがQ&Aで分かる!

全く犬のしつけができていない生後10か月のチワワ犬

質問内容
・問題の内容
問題だらけです。全く犬のしつけができていません。
来客時、吠え続ける。呼んでも来なかったり、来ても触ろうとすると逃げる。(逃げない時もある)
トイレの失敗。

・犬種、年齢、性別
チワワ、10か月、メス

・家族全員の年齢、性別
父(77歳)・男 、 母(69歳)・女 、 私(44歳)・女 
長女(14、歳)・女 、 長男(9歳)・男

・一日の同居時間
父と母は用事がなければ家にいます。
私は、早番の時は17時頃に帰宅、遅番の時は20時頃に帰宅、夜勤の時は16時前に家を出て、お昼前に帰宅します。子供たちは、7時半過ぎに学校へ出かけ、17時~18時頃帰宅します。

・過去の接し方と一日の流れ
①(帰宅時はいつも、家にいる時は時々)声を掛け、なでなで(抱っこ)する。
②サークルから出した時(食後、うんちの後)、おもちゃの引っ張りっこやボール投げをする。

③吠えた時は「無視しよう」と言いつつ、来客時はうるさい為、抱っこしたりして黙らせるようにする。噛んだ時とかは、低い声で「ダメ!」と言い、はねのける。きちんと出来た時は、「ヨシ」とか「おりこうさん」と言い、頭をなでたりする。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけ : してきました。
⑤あまり出来ていません。予防接種が終わってから・・・と思っているうちに暑くなってきて。
最近になって、長女が時々散歩に連れていっています。

⑥1日に4回食事(生後3カ月頃に低血糖で倒れ、それからずっと4回)し、朝ごはんを食べて、ウンチをしたら、サークルから出し、昼食時から夕食後ウンチするまでサークルの中で過ごし、20時くらいから1~2時間程サークルから出しています。

・ハウス周りの構成、環境など
リビングにサークルが置いてあります。サークルの中には、トイレと、ベッド、水を飲むボトルがセットしてあります。

★何かの本で、顔の周りを触られると、犬は愛情を感じると読んだことがあり、顔の周りをよく触っているのですが、これも
下に見られる行動になるのでしょうか?

まずは、リーダーウォークからとのことですが、家の中でもいいですか?
また、仰向け固めは、どういうタイミングでしたらいいですか?
とてもすばしっこくて、触ろうとすると逃げてしまうのですが、そういう時は、リードをつけてしてもいいのでしょうか?

これから、犬と良い関係を築いていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。


返答内容>下に見られる行動になるのでしょうか?

↑スキンシップで軽くタッチしてあげることは良いのですが、猫なで声でナデナデは、犬の本能の視点からは従属的に映ります。下位の犬は、上位やリーダーに挨拶する時、すり寄ってナメナメします。これは下位がする挨拶なんですね。

もちろんリーダーもスキンシップや遊びの中で相手に触れたりしますが、頻繁にしたり従属的にすることは絶対にありません。

褒める時もリーダーらしく毅然と、指示音やジェスチャーの関連付けをしながら、犬の肩をポンポンして褒めるのが良いです。

>リーダーウォークからとのことですが、家の中でもいいですか?

↑本書でもそのようにお話しています。散歩の練習法ではありません。犬に毅然さや主導性を見せ、関係を示す(関係作りをする)ための儀式なのです。(ただし、特にチワワは膝が弱いので滑りやすいフローリングにはマットなどを設置してください。私の用品サイトもご参照を。)

>仰向け固めは、どういうタイミングでしたらいいですか?・・

↑いつでもどこでもしてください。すんなり出来る場合は、挨拶代りにして良いですし、犬の暴れや抵抗が激しい時は無理せずリーダーウォークに切り替えたり、ボール遊びの流れの中でなんとなくやってみれば良いです。

ボール遊び→一瞬犬をひっくり返して褒めてすぐ解放→またボール遊び→ひっくり返す・・・ということを繰り返しながら、遊びの中で少しずつ慣れさせ、あお向けの時間を段々長くキープできるようにしていくと良いです。

>そういう時は、リードをつけてしてもいいのでしょうか?・・

↑これも本書でお話していますがOKです。トイレの失敗も防げますし、行動全体を主導できるので自然と主従関係も保てます。また、噛んだり吠えたりしたら現行犯ですぐリーダーウォークに移行できるからです。

ただし、あまりにも劇的に変えると怖がって動かなくなる場合もあるので、最初はリードを付けてボール遊びをして、その中で時々歩いてみる・・またボール遊び・・という感じで少しずつリーダーウォークに近づけていくと良いです。

【その他で気になったところ】

>帰宅時はいつも、家にいる時は時々声を掛け、なでなで(抱っこ)する・・

↑本書でも書きましたが、帰宅時・出発時は犬をかまってはいけません。5分以上は無視です。かまうということは、留守番時とのギャップが大きくなります。人間もそうですが良い事も悪い事もギャップはストレスになります。

気が付いたらいなくなっていて、気が付いたら帰っていた・・という感じにして、ギャップを作らないことです。

それと、「ナデナデ声掛け」がいけないことは先ほどお話しました。そして抱っこも誤解する犬がいます。犬は相手に飛びついたりマウンティングもそうですが、体位が関係性を表します。

犬同士では体を合せる時に、上位の犬が下位の体の上に自分の足やアゴを乗せてきます。膝上抱っこも含めて、犬が人間の体の上に乗らないようにしましょう。

>おもちゃの引っ張りっこやボール投げをする・・

↑ボール遊びは投げる前に、スワレ・マテを指示し、できたらポンポンで褒め、できなかったら型で教える・・投げたら回収しながらコイ・ダセの練習・・というふうに必ず主導で遊びましょう。

何気ないスキンシップもそうです。意味なく声掛けナデナデ抱っこ・・ではなく、スワレでもオテでも何でも良いので指示でさせて褒める・・という主導を必ず徹底してください。

>吠えた時は「無視しよう」と言いつつ、来客時はうるさい為、抱っこしたりして黙らせるようにする・・
>噛んだ時とかは、低い声で「ダメ!」と言い、はねのける・・

↑犬の知能では、「何が悪くて何が良いのか」を具体的に体現で教えないと理解できません。無視だけしていても退屈吠えなどを一日中するようになってしまいます。

犬が吠えたら「ダメ!」と厳しく伝え、犬の口を軽く手で閉じます。ジタバタするようなら飼い主さんもしゃがんであげて、もう片手で首輪をガッチリつかんでスワレ・マテをキープさせます。そして叱って終わりにしないで、必ず口閉じをしている良い型と「シ~!」の指示音を関連付けて、ポンポン褒めることです。

褒めたらすぐ口を解放します。解放するとまた吠えると思いますので、再度「ダメ!」と・・・ひたすらこの繰り返しです。

そして、どんな教えも叱っても褒めても関係次第で効果がまったく違ってきます。ですので、大前提が犬との関係作りになるのです。しかも手法の上塗りではなく、普段の何気ない接し方全てが関わっているのです。

>最近になって、長女が時々散歩に連れていっています。

↑犬の散歩しましょう。外の世界の心地よい刺激も、犬のストレス解消になります。社会化にとても重要です。(来客への吠えにも関わっています)。ただし、子供さんが犬任せに歩いたりしないように、リーダーウォークなど指導してください。

では、以上のように進めてください。最初から激変しないで無理しないで、まずは遊びの中に少しずつ主導を取り入れていく・・普段の何気ない態度やしぐさを見直す・・そういうところから少しずつ始めてください。

では、頑張って続けてください(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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