犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけで人の手や服を噛み付こうとする

質問内容
子犬のしつけの問題は、手や服のすそをバクリバクリという感じで噛み付こうとすることです。

ミニチュア・ダックス 生まれて2ヶ月と20日。女の子。約3週間強前~同居開始。

ケージ(屋根なし)にベッドとトイレを入れています。ケージは、私の寝室でベッドから3歩ぐらい離れたところ。(今の家だと、ここしか置ける場所なし。)

夜寝る時および、無駄吠え(下記に触れますが、それほど多くなく、それもワンではなく、キーキー言う感じ)の時は、バスタオルを2辺に巻いて、外から見えなくしています。(そうすると落ち着いている。)

当初から、ケージの中で、トイレはほぼできています。おしっこをたまにトイレの外ではずす程度。これも、ケージの床を拭いたり、トイレの枠を洗って匂いを取っておいたりすると、また真ん中でできるように。

家族は44歳女性の私本人のみ。犬を飼うのは初めてです。月~金は、朝9時~夜8時までは犬だけでお留守番。食事は朝8時半~9時の間。うんちをしたところで片付けて、出勤。夜は7時半~8時半の間(朝食から約11時間強)では、必ずあげています。

夜私が仕事でどうしても早く戻れない日は、最初のショップから一緒に行ってもらった彼が寄ってご飯、遊び相手を多少してくれています。(実際にはこれまでに3,4度のみ)。

彼は、ここ20年ぐらいの間に、2頭の犬を飼った経験があり(ラブラドール12歳で死亡、その後ミニチュアシュナウザー2年で病気死亡)、犬には慣れていて、家の子犬も懐いています。

2人が一緒にいると、基本は私の声に反応して注意を向けているようですが、彼とも喜んで遊び、言うことも同じように聞きます。週末は数時間の外出以外は一緒。

最初から、おなかを見せてなでてもらうのが大好きな風でした。ケージの中で、「ハウス」というと、ベッドへ戻ることを比較的早く覚えたので、そこでおなかを見せたら、おなかをナデナデが最初からのスキンシップでした。おなかをなでていると、笑ってしまうぐらい、「アアん」みたいな感じでうっとりし、自分の前腕を噛んで流し目をしたりします。(本当に女優のようでおかしいです・・笑)

無駄吠えも、ケージ(屋根はなし)をバスタオルで囲ってしまえばほとんど止まるという感じで、ご飯も良く食べ、初めて犬を飼った私にも、比較的扱いやすい感じの良い子だとは思います。

ただ、おなかを見せてなでてもらっている時、最初はうっとりしているのですが、しばらくすると首を持ち上げて、手を噛もうとしだします。一旦噛みたい様子が始まると、止まらず、何でも噛んできます。
 
また、遊んでいる最中(編んだ紐の引張りっこと、ヒモつきボールでの遊びが、今は中心)にも、紐や取ってきたボールを(しばらく噛んで遊ばせた後で)一旦離させようと「ハナセ」のコマンドを出すと、今はまだ、"ポトリ"とは落とせないので、口元の紐なりボールを私が手で引っ張るわけですが、パっと口から離し同時に手に噛み付いてきます。

その遊びが興奮してくると、走ってきて背中なりをつかまえようとすると、振り返ってまた噛み付こうとします。以前は「ハナセ」と言ってもなかなか離さなかったところ、堀川さんのHPをまず読み、噛んだらあおむけ固めを、アゴを押さえるようにしてやって、落ち着くと同時に「シー」と言ってから、ヨシ、と離すようにしたら、今は「シーっ」と少し言ってから「ハナセ」と言うと、効き目を感じるような気がします。

★そういう時は、遊びやスキンシップを中断したりしているのですが、普段からあまり遊んであげる時間が少ないので、すぐに噛み始めると、すぐに中断では、本当に遊べる時間がなくなってしまうと、ちょっと心配です。

一番ひどかった時に、一度仰向けにして、マズルをつかんでしばらく倒していたら、「キーっ、キーっ!!」という、今まで聞いたことのないような甲高い声を出しました。

もともと、要求吠えらしいものも、「ワン」は、家に来て2週間を超えたぐらいから、日に1度あるかないかぐらい。基本は、ネズミのように、キーキー言って、鼻を鳴らすのがほとんどのタイプです。

ちなみに、「ワン」と言う時は、前に「ウー」というような声があり、かなり怒り、ストレスが(犬なりに勝手に)溜まった雰囲気があります。ただ、「ワン」と言ったらすぐに首輪を押さえて「ダメ」と低い声で言うようにしているので、その後は
続きません。
 
一昨日から、意識的に朝のスキンシップに仰向け固めをするようにしたところ(これまでは、単に本人が仰向け好きなのでおなかをなでていて、噛み始めたら単に気をそらすように仰向けをやめて、他のことをさせていた)、キーキー系の要求鳴きも、私がちょっと無視しているだけで止まるようになってきた感はあります。

ただ、仰向け固めをしていて、リラックスしたように見えても、ヨシ、と離した瞬間に、横を向いて「ガブ」というのが結構あります。(そうしたら、またすぐに仰向け固めするのですが・・・。本人は、仰向けが割と得意のようなので、その最中だけはがまんして、離された途端に、ガブ・・です。身体は、かなりリラックスするところまで来ているとは思います。)

また、仰向けにした時に、アゴがあがるので、犬の目を見るのと同時にするのはどうするのだろうと思ったりもします。(小さい犬はちょっとイメージがつかみづらかったです。)

以上、長々とすみません。
色々ご相談をされている方のメールを読むと、家の子犬は、まだ小さいけれども大分マシなほうなのかなとは思いますが、やはり、日に日に知恵がつくに従って、子犬にも色々要求が出てくるのを感じますので、やはり噛むことは、大きくなるとコントロールしづらいと思うので、しっかり止めさせたいと思います。

ここ14年、実家では猫を飼っており、子供の頃にも猫はいたので、猫には慣れているのですが、犬は、やはりイザとなると吠え声や、噛んだり、向かってきた時の勢いがすごく、ひどくなると、自分が恐怖心を覚えそうな気がするので、それもあって早いうちにご相談したく思いました。

遊びのタイミングは、朝起きて、少し(せいぜい1,2分)抱っこのスキンシップをしてから、20分強ぐらい。(最近は、抱っこのスキンシップは一瞬で、仰向け固めでのなでなでに変更。)

その後私が身支度、軽い朝食済ませてから犬の食事。また、8時頃帰宅してすぐに犬に夕食を食べさせ、そのご30-40分
たって、こちらも落ち着いてから、30分ぐらい遊ぶという感じです。週末は、彼も一緒につきあってくれるので、20分~30分の遊びを日に3,4度という感じです。

スキンシップは、ハウスの中でのおなかナデナデを日に何回か。朝は早朝(早いと5時半ぐらい、最近は6時すぎ)に子犬が起きてウンチをするので、私も匂いで目覚め、それをさっと片付ける時に、少しだけヨシヨシと身体を触り、再度ベッドにもどり、20分ぐらいは再度寝ます。(今は、その触る時には、肩のあたりを叩くようにしています。)

子犬は遊ぶ気満々でぴょんぴょんしていますが、私がすぐ寝てしまうと、また静かになります。来た当初は4時半ぐらいに一旦起きていたので、その後そのまま遊ぶことは無理で、いつも私は再度寝ていたので、このような流れが身についたのかもしれません。

2度目のワクチンが終わったところなので、外への散歩はまだです。リーダー・ウォークもまだこれからです。この週末から、リードに馴らしてみようかと思います。

以上、ご感想、アドバイスをいただければ、本当に助かります。堀川さんに相談できると思うだけで、気が休まっているところがあるので、本当に有難く思っています。今後とも、何卒宜しくお願いします。


返答内容飼い主さんとしての正しい意識をご理解され、実践されています。また子犬の状況も、今の月齢では十分すぎるくらいに良い状況です(^-^)

ぜひこのまま続けていただきたいですが、少し接し方で修正していただきたい部分がありますので、お話していきます。

噛み癖そのものは、2・3か月の子犬にとっては普通のことで、必要な本能でもあります。しかし本来は、数か月かけて親犬のしつけや、兄弟ゲンカを通して学んでいきます。

その時期に離されて人間と暮らすわけですので、今は噛み癖があって当たり前ですし、人間家族がしつけてあげないといけません。

子犬が噛んだ時、あるいは噛む素振りをした時ですが、無理に仰向けでなくても、そのままの体勢で「ダメ」と厳しく伝えて、さらに口閉じが難しければそのまま手の指を犬の口に軽く押し込んでください。

犬は嫌がってのけ反り、口から手が離れますので、「○○良い子」でポンポン褒めてください。そしてまた、しつこく手を子犬の目の前に見せてください。(噛みたくなる状況を何度も作る)。

大抵はそこで、また噛んだり噛む素振りを見せるので、再度「ダメ」と・・・ひたすらこの繰り返しです。繰り返すと、手を見せてもジッとして待つので、その瞬間がきたら、すかさず褒めて何度も反復してしてください。

褒め方ですが、猫なで声でナデナデは止めましょう。あお向けでも、ナデナデしないでポンポンでタッチしたり、足やシッポをそっと握ってやると良いです。

犬の群れでは、下位の犬は上位やリーダーに挨拶する時に、すり寄ってナメナメ挨拶してきます。それと類似するので、猫なで声でナデナデ・・は誤解されやすいです。

必ず指示音やジェスチャーを関連付けて、ポンポンで褒めて、良い型と関連付けさせることを意識してください。

そういう接し方なら、スキンシップも取れますし、物事も覚えますし、主従関係も深まっていきます。

ですので、何気ない子犬との接触も、オテやスワレなど何でも良いので何か指示で行動させ褒める・・指示で出来なければ型で教える・・という「主導」を意識してください。

また、膝に乗せる抱っこなども止めましょう。犬同士で体を合せる時は、上位が下位の体の上に乗ります。マウンティングや飛びつきも同じ意味を持っていますが、体位が関係を表すのです。

>おなかを見せてなでてもらっている時、最初はうっとりしているのですが、しばらくすると首を持ち上げて、手を噛もうとしだします・・

↑マッサージの感覚で、要求してくる犬もいます。ですので、甘やかしの意識でナデナデなど従属的にしないことです。途中でスワレ→またゴロンなど、指示で色々主導することです。指示で出来なければ型で教えます。

今の月齢では、とにかく知能が低すぎて経験も何もありません。興奮のコントロールも全然できませんので、しばらくは期待しないで、毅然と淡々とやるべき事を続けるだけです。

では、この調子でまた頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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