犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけで甘噛み・帰宅時の鳴きや吠え

質問内容
堀川さん、いつも大変お世話になっております。(もうすぐ3か月のドーベルマンの子犬)。その後の子犬の状況の報告と少し質問があり、メールさせていただきました。

子犬の皮膚病は毎日のシャンプーと週2日の内服で二週間目に入り、落ち着いてきたように思います。まだ他の子との接触は厳禁ですので、ガラス越しにみんなを見るような恰好で過ごしています。

免疫力が回復してからワクチン接種ということですので、まだ一回目のワクチンしか終わっていません。なので、先日のメールのような家の前のお庭で靴を履いてリーダーウォークとボール遊びをして走りまわらせています。でも、集中力が続かないせいか、20分も外に居るとお座りして家に入りたそうにします。

子犬のしつけの状況は、私たちがサークルに近づくときはサークルに手をかけて立ち上がるので、お座りと言い、座ったらマテと言ってヨシと言いながらサークル内に入る、あるいは肩ポンポンをします。最近姿を見ると座ってじっと見るので、何も言わないのも何なので、後でねと言って通り過ぎます。これは無視のほうがいいでしょうか?

ごはん前のリーダーウォークは、ますますごはんのことで頭がいっぱいでピーピー泣きながらついてきますが、とにかくごはんのあるほうに行きたがります。ごはん前にするマテはいくらでも待てるようになり、ミテも出来るようになりました。

ごはんを準備してからリーダーウォークをするのですが、準備の前のほうがいいのでしょうか?忍耐力のためには、ごはんを我慢させるために、ごはんを見てからリーダーウォークと思っております。

やはり問題は甘噛みで、私の注意が浸透していないというか分かっていない感じです。甘噛みしたら口閉じでシ!、のあとにヨシと言っても、恐らく口を閉じるのがヨシの意味というのが全然分かっていません。すぐまたやるので繰り返しますが、それが興奮材料になっている気がして、甘噛みが終わる気配が無いのでわたしがバロンの上に馬乗りになり、フセの恰好であごまで床につくくらいにのしかかるとじっとしますが、離れるとまた甘噛みで、仰向けをやっても同様になります。

結局"少し休み!"と言ってクレートに入れ、布をかけると静かになるので最近はこの流れになってしまい、口閉じが良いと教えられず甘噛みのしつけが出来ていません。Q&Aを拝見しますと、まずは6か月くらいまでは仕方ないという感じで思っていて良いですか?この対応は良くないでしょうか?

それと、私がしゃがむと子犬が股の間に入ってきて、うずくまってくるのですが放置で良いですか?
甘えているように見えますので、ダメ!と言ったほうがいいでしょうか?
それと、リッキーくんのようにほっぺにちゅならいいのですが、私の首を舐めるのですが首は優位性を感じようとしているかもですか?
首に甘噛みされたらちょっと問題だと思いつつ長くやってこないのでこれも注意はしていません。

また、これも同じ問題ですが、帰宅時のピーピーアオアオ、ワンワンが相変わらずです。

家に入るまえ、車庫に車を入れたときから始まり、家に入って声だけで"シー"と言いながら自分のことをします。在宅時とのギャップだと思いますが、その割には出かける時は子犬は無関心です。何か良くない行動が私たちにあるのかもしれません。帰った時は自分の着替えなど優先で、すぐには構いません。家に入れば1分くらいは鳴き続けていて、シーの声も聞いていない様子です。

帰ってきたら嬉しいのは仕方ないと思いますが、吠えないようになるには今のように口閉じのシーと関連して止んだら褒めるをまだ数か月行えばよいでしょうか?

シーが黙る合図というのは分かっているようですが、帰宅を知ったときの喜びと興奮が声を出すのとセットになってしまっているのがよくない習慣に思えます。

吠える合図で吠えさせると合図が無ければ吠えないのでは?と主人が言って、あれこれやって吠えさせようとしますが、吠えるのが帰宅時のみなので、どうにも困っています。呼び鈴では吠えません。

長くなり申し訳ありません。アドバイスをいただけると大変助かります。よろしくお願いします。


返答内容
やはり少しあせって急いでおられるように感じます。

大型犬なので子犬でも大きく、どうしても錯覚してしまいますが、まだあまりにも幼い月齢で知能が低すぎるのと、病気の世話など特殊な条件がありましたから、問題行動も出やすいです。それは十分理解してあげてください。

もちろん、やるべき事を淡々とやって結果は求めていない・・という意識でしたら良いのですが、半信半疑で迷いもあるようでしたら、無意識にあせっておられるのです。

基本的には今まで通りに続けていただければ良いですが、追加の方法もありますので、ポイントだけお話いたします。(Q&Aサイトの中でもすでに掲載されているやり方です。)


まず、ゴハン前のリーダーウォークですが、まだリーダーウォーク自体が早いですので、4か月までは待っていただきたいのです。身体は大きいですが、まだ関節や骨格がしっかりしていませんので、今は遊びや散歩のマネゴト程度でリードを使ってください。(チョンと引き上げて注意する分には良いです)

ゴハン前は、スワレ・マテを型で教えて褒めて、少しできたらもう褒めて食べさせる・・・という程度で今は十分です。

>ごはん前にするマテはいくらでも待てるようになり、ミテも出来るようになりました・・

↑ですので、今の月齢ではこれで十分ですし、出来すぎです。


>集中力が続かないせいか、20分も外に居るとお座りして家に入りたそうにします・・

↑これも、寒い地方の真冬ということと、免疫力が弱い子ですので、無理させてはいけません。それで十分です。運動と遊びは、家の中でリードを付けて持って、主導型のコング遊びをすれば良いです。家の中から外を眺める事もさせてください。

今はとにかく健康第一にしましょう。死んでしまってから悔やんでも悔やみきれないです。4か月、6か月過ぎてくればだいぶ安定しますので、それまでは無理させないことです。


甘噛みですが、もう二つ使ってください。(Q&Aサイトには掲載済み)

一つは、指をわざと犬に見せて噛まれたら、「シ!」の注意音と同時に、その指を子犬の口の中にゆっくり押し込んでいくことです。子犬はのけ反って放しますので、そこで肩をポンポンして褒めてください。

その手をまた犬が噛みますので(噛まなかったらまたわざと見せる)、噛んだらまた「シ!」の注意音と同時に・・・をひたすら繰り返してください。(見せても噛まなければ褒める)

噛まれるのが痛かったり、ビクビクしてしまう場合は、作業用の革手袋を使いましょう。ホームセンターで500円くらいで売ってます。

もう一つの方法は、指をわざと犬に見せて噛まれたら、「シ!」の注意音と同時に、リードか首輪をチョンと引き上げて注意することです。

あるいは、噛もうとした瞬間、噛まれる前にチョンと引き上げて音で注意してください。

以上のように、わざと噛みたくなる条件を作って、反復で集中的に教えると良いです。

それから、噛む行為自体は、犬の成長期の本能でもあります。アゴも鍛えなければいけませんし、捕食動物としての狩りの能力も身に付けなければいけないからです。

それをコング遊びや、皮ガム、歯磨きロープを噛ませて発散させてあげてください。


>結局"少し休み!"と言ってクレートに入れ、布をかけると静かになる・・

↑これも良いです。犬はいったん興奮が激しくなると、それを急に消すことはできません。アドレナリンが消化されるまで興奮状態はある程度続きますので、そこで無理に何かしようとすると、さらに興奮して悪循環になります。

仰向けで叱ってもおさまらない場合は、クレートに入れて安静にさせましょう。

4か月過ぎたらリーダーウォークも混ぜ込んでください。


さて続いて帰宅時の鳴き・吠えですが、これも練習しましょう。

奥様とご主人が交代で、教える役と帰宅する役をします。

教える役の人は、犬にリードを付けて知らんぷりして持っておきます。そして、もうお一方が車で出かけて、その辺を軽く走ってから帰宅します。

そこで犬が吠え始めたら、先ほどの甘噛みの教えと同じように、「シ!」の注意音と同時に、リードか首輪をチョンと引き上げて注意してください。

吠え止んだ、あるいは最初から吠えないでガマン出来たら、「シ~」で静かに堂々とポンポン褒めてください。

そうしたら、今度は役を交代して、同じ教え方で練習します。それを何度か繰り返しましょう。お休みの日にでも、お二人で集中的に練習です。

あとは、「後でねと言って通り過ぎます・・」をしないで無視してください。あるいは、スワレ・マテなどの指示を出して、出来たら静かに軽く「シ~」で褒めることです。


>吠える合図で吠えさせると合図が無ければ吠えないのでは?・・

↑これはリスクが高いのでお止めになられた方が良いです。犬が区別できるようになるまでは吠えに悩まされます。

また、いずれ区別できるようになれば良いのですが、そうならない場合もあります。犬は自分にとって都合の良いように解釈するだけですので、退屈吠え・遊び吠えが定着してしまう犬もいます。


以上を続けていただきたいですが、最初にお話しましたように、病気の対応のために接し方が難しい部分がありました。それも考慮して、あせらないで教え続けてあげる必要があります。
まだ月齢も低すぎます。それらはご理解してあげてください。


【その他】

>しゃがむと股の間に入ってきて、うずくまってくるのですが放置で良いですか?・・

↑これは良い事ですので絶対に叱らないで褒めてください。相手の体の下に入ろうとするのは、服従の意識があります。反対に犬の支配欲が強い時は、相手の体の上に乗ろうとします。

ですので、本件の場合は、フセや仰向けの指示で褒めてあげてください。


>私の首を舐めるのですが首は優位性を感じようとしているかもですか?・・

↑基本的には愛情表現、服従の要素の方が強いです。あとは、首に臭腺がありますので、首だけを執拗に舐めてくるのは、その臭いが気になっているかもしれません。

手を舐めてくる場合は、相手に苦手意識を持っていて「もう勘弁して」「お手柔らかに」という意味合いがあります。夏場で汗ばんでいる時に舐めてくるのは、単に汗の成分を舐めたいからです。


それでは今日は以上です。また頑張って続けてください(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
堀川さん、休日のお休みのなか、ご丁寧な御返事をありがとうございました。また、犬のの身体をお気遣いくださり感謝いたします。

甘噛みですが、ご指摘のもう二つの方法も行っております。手を口の中に入れての方法も、リードでチョンもしています。

ただ、今回のメールで"興奮すると急には消せない"とのことで考えたのですが、子犬が甘噛みするのは決まって"お風呂上り"と"お散歩のあと"なのです。この二つはものすごく興奮していて、自分でも訳が分からないという感じですし、目つきも違います。

お風呂自体はすごく従順で全く抵抗しませんが、身体を拭き始めると暴れ馬みたいになり、お散歩から戻って靴や防寒着を脱いでサークルに入れた時も興奮して同じようになります。

このときに私は"落ち着く!!"と言ってしゃがんで首輪を下向きに引っ張り座らせようとするのですが、アワアワ言って結構ガブッときます。それで甘噛みのしつけをやるのですが、結果は前回のメールのとおりでした。

でも、自分で制御出来ない時ならば黙ってクレートに入れてしまって布をかけていた方がいいですかね?
もう少し成長したら即リーダーウォークをやるようにします。絶対に甘噛みは許していけないとのことでしたので、ものすごく頑張ってしまっていました。昨日は子犬の前足をかじって"だめ!"と言ってしまいました。これは体罰にあたるのでしょうけれど、子犬は"はっ"として甘噛みを止めました。

ですが、体罰は絶対だめだとおっしゃられていて、私も本当にそう思うので反省しました。

外出練習は今まで集中的にはやっていませんでした。私が帰っていて主人が帰るときにはそのようにやっていましたが、回数が少なすぎなんですね。週末、年末にたくさんやってみます。

通りすがりのお座り時の"シー"は即変更して実行します。

股の下は悪いことじゃなくて良かったです。骨ガム、ロープを立て膝をついた私の股の下に入ってかじるので、しばらくその体勢でサークルを拭いたりします。実はこれは主人が"そんな格好は変だ"というので伺ってみました。

今のやり方で、今すぐ結果を求めてはおりません。ただ、Q&Aでは皆さんが同じような心配事をされていつも堀川さんが丁寧に同じように御返事をされていて、私もそうなんだと思いつつ、このままで大丈夫かな?と常に気にしてしまいます。

やはり大型犬という気負いがあるみたいです。すみません、いつもメールしてしまって。またしばらく頑張ります。よろしくお願いします。


返答内容
>甘噛みするのは決まって"お風呂上り"と"お散歩のあと"・・

↑ということは、普通の甘噛みではないかもしれません。

もしかしたら、皮膚病の影響で、痛みや違和感を感じているかもしれません。もしくは、病院や過去の治療の中で、痛かった瞬間が記憶に残っていて、それと似た状況下で反応してしまっているかもしれません。

犬はこういうことがよくあります。

例えば、過去にどこか怪我をして痛かった場所が、もうすでに治っているにもかかわらず、同じ場所を触られた瞬間に豹変して激しく怒って噛みついてくる・・・という現象があります。

フラッシュバック現象のようなものです。

犬は、食と安全に関わる記憶がとても強いですので、もしかしたらその反応があるかもしれません。

単に甘えたり遊びの興奮で噛むのであれば、普段の遊びや団らんでも噛むはずです。

ただ、もともと犬は慣れていない限り、人から体のすみずみを触られることを嫌います。陰部、お腹、シッポ、お尻、肉球などはとても敏感ですし、触られる機会自体が少ないので慣れも必要です。

今後については、普段噛まないようなシチュエーション(コング遊びや団らんなど)の時に、少しずつ色んな所を触っていくことです。

手で触るのもそうですし、タオルで拭いて見せるような素振りを見せるのも良いです。

最初は遊びや団らんのタッチから始めて、それに慣れて問題がなければ、徐々に「お風呂上りとお散歩のあと」に近いタッチにしていくと良いです。

つまり、実際に、お湯でしぼったタオルで拭くのも良いですし、また、お部屋での遊びの時でも靴や防寒具を脱着してみれば良いのです。

そうやって優しい段階を作っていきながら、徐々に適応させていくと良いです。

今回のようなケースでは、あまり「叱って解決する」という意識は持たない方が良いです。もちろん、時には毅然とダメ!と注意することも必要です。

>前足をかじって"だめ!"と言って・・

↑ですので、これも悪い事ではないのです。実際に親犬やリーダー犬は、子犬や群れのしつけに使います。

ですので、犬の前足を手でギュッと瞬間的に握って、「シ!」や「メ!」などの注意音で教えれば良いです。打撃したり大きく手を振りかざして威嚇するような怒り方をしなければ大丈夫です。

それでは、また頑張って続けてください(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
堀川さん、ご返信ありがとうございました。

子犬の記憶に病院は負のイメージしかないようで、週一回の受診の際に移動用のクレートから診察台に出すのがすごい大変なのです。診察台でも、ずっとブルブル震えています。先生は"何も嫌なことしてないと思うんだけど"と言われますが、堀川さんのご指摘の通り、何かあるのかもしれません。その証拠に診察が終わって帰る車の中では爆睡してるのです。

慣れさせるために何もない時に身体を拭いたり服を着せたりしてみますね。今は子犬がクレートに居るときに"お腹みせて"と言うと、自分からお腹も胸も見せますし、どこを触っても何も言いません。

でも叱るとき仰向けをやる場合は、押さえを緩めると起き上がるので、そのままの仰向けでじっとはしていません。いま、フセを教えていて、"フセ"の言葉と下向きの手で命じると、子犬はフセの意味がまだ分からないので困ってピーピー泣きます。

型を教えるとフセから仰向けになるので、そのタイミングで少しずつ仰向けと触ることを慣らして、クレートの中以外でも自分から仰向けが出来るようにしたいと思っています。

何事も主従関係と必要なことを教え続けることが重要だと、子犬をみていて少し分かってきました。体重も来たとき5キロだったのがもう10キロですから、見た目の成長は早く、私たちは誤解してしまいますが、まだまだ知能も理解力も低いということを念頭においてやっていかなければなりませんね。

いつもご丁寧にありがとうございます。感謝します。


 


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