犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけ飼い方で家に来て一週間目の教え方など

質問内容こんばんは(2か月の子犬)。以前堀川さんから言われた通り、吠えがある時はゲージを布で覆うようにしたら、少し吠える時間や回数が減りました。

首輪は仔猫のお下がりのもので、セーフティになっていますが、着けるかどうか迷っています。家で躾するときに使用しようかと思っていて、一応ゲージの中に入れて噛み噛みさせていますが、鈴が着いているのでわんちゃんには不向きですかね...^^;

そしてとうとう今日で一週間経ったので、フローリングにジョイントマットを敷いて初めてゲージの外へ出して遊びました。(おもちゃはコングです。)

遊びながら仰向けにしてみたり、噛みつきがあるので「コラ」と言って口閉じをしたり、口の中に指を入れるなどして、放したら褒めるようにしました。

初めてゲージの外へ出たし、構ってもらえるのが嬉しいのか、大興奮して手や服を噛もうとしたりして、ピョンピョンと元気に跳ね回っています。スワレの体制で型を取ろうとするのですが、元気に動き回るため、形がなかなかうまくできません。

コングも喜んで遊んでいますが、咥えて放そうとしない時があり、取り上げる際にはどのように取り上げればいいでしょうか?

「ダメ」と言った方がいいですか?
あと取り上げ方も、引っ張るのはよくないですよね?
手で口を開けて取り上げる形がいいでしょうか?

遊んでいる最中にマットの上で粗相してしまったのですが、トイレは遊んでいるところの近くに置いておいた方がいいでしょうか?

生後二か月ですし、お互いの関係も出来上がっていないので、そうそう上手くいかないのは分かっているのですが、「自分たちのやり方でいいのかな?合ってるかな?」と、やはり不安な気持ちになります。

それから添付した写真の通り、うちの猫がゲージの前に行って、犬を挑発?しているのです...^^;

どうやら猫も犬に興味があり遊びたいようで、ゲージの前でゴロンゴロンしてみたり、犬の頭をポンポン叩いたりしています。互いに攻撃的ではないのですが、わんちゃんも興奮してワンワン吠えたりしています。

猫に構うなとも言えず、ゲージにカーテンをするなどして接触させないようにしているのですが、これで大丈夫でしょうか?

また、猫ちゃんに話しかける時、ついつい猫なで声になってなってしまうのですが、ワンちゃんは猫に話しかけている時でも、高い声を出しているのを聞いたら従属的な奴だ!と思ってしまうのでしょうか?

長々と質問ばかりで本当に申し訳ないのですが、またアドバイスの方よろしくお願います(;_;)

 

返答内容

>首輪に鈴が着いているので・・

↑鈴付首輪は、本来は猫にも良くないのです。動物は自分の気配を消して、狩りをしたり身を守ったりする本能があります。実際にはストレスです。

鈴が取れそうな構造で、ペンチか何かお持ちでしたら、鈴の付け根を切って外してください。

>「コラ」・・「ダメ」・・

↑犬のしつけでの指示音は、短い単音なら何でも良いのですが、なるべく否定形の言葉は止めた方が良いです。どうしても感情が入ってムキになってしまいます。

犬でも猫でも、人間の言葉そのものを理解しているわけではないのと、怒られたことと自分の行為を結び付けて「反省する知能がない」からです。人間の幼子もよく分かっていません。

怒ったり否定により教えを続けると、それなりに成果は出るのですが、あくまで防衛本能や嫌悪刺激からの回避でしかないのです。

叱るのは、あくまで良い型を作って褒めるまでの一過程とお考えください。

ですので、なるべく、「コラ!」などの否定ではなく、「シ!」「スワレ」「マテ」など「良い行動の指示」にしたほうが良いです。

特に感情的になりやすい方は、そのほうが良いです。

そして、「何をどうすれば良いのか」をしっかり示してあげないといけませんので、必ず良い型を作ってあげて指示音ジェスチャーでポンポンで褒める・・・ここまでをセットにしてください。

>元気に動き回るため、形がなかなか・・
>遊んでいる最中にマットの上で粗相してしまった・・

↑猫用の首輪でも良いので、慣れたら付けてリードを持っておきましょう。そして、ケージから出して少し興奮と運動を与えたら、いったんケージに戻してオシッコを済ませておくことです。

しなかったら、また少し出してからケージにまた入れて促し・・を繰り返して、先にオシッコを済ませてしまうことと、指示音と場所とジェスチャーと褒めの関連付けができる良い機会になりますので、「遊びは、関係作りもトイレのしつけも含んでいる時間」とお考えください。

>コングを咥えて放そうとしない時があり取り上げるは・・

↑噛み癖のしつけも同じことですが、無理に引くと犬は抵抗反射で踏んばりますので、これも少し押し込んであげれば良いのです。のけ反って放します。

そこで手のひらに乗せて見せて、ダセの音でポンポン褒めて意味を教えます。

>どうやら猫も犬に興味があり遊びたいよう・・

↑とても良かったです。挑発というよりは、遊びの要素がほとんどです。犬との同居では、猫が背中を丸めて毛を立てて「シャー!」と威嚇することも多いので心配でしたが、今回の猫ちゃんは良い子で良かったです(^-^)

ただし、最後のワクチン接種が終わっていない段階では、触れさせてはいけません。

もしお金がかかっても良ければ、透明なプラスチック版を買ってきて、柵にくくり付けると良いです。

無理ならば布掛けで対応するしかありません。

>高い声を出しているのを聞いたら従属的な奴だ!と思って・・

↑あまりにも極端な場合はゼロではありませんが、あまり気にしなくて良いです。あくまで「自分がどう扱われるか」を犬は感じ取って反応します。

ただし、甲高い声や興奮した人間の体臭の変化に反応しやすいですので、なるべく猫にも平常心(一緒に居るのが当たり前の良い距離感)で接してください。その方が猫にも良いです。

では今日は以上ですが、いろんな所で申し上げている通り、今の子犬の月齢は、とにかく知能も経験も何もない猛獣状態です。

何も期待しないで、「自分が親犬だったらこの子の将来のために何をするべきか」という意識で、淡々としつけを続けてください。

最低もう2か月はこんな感じが続きますし、5か月くらいから反抗期、7か月くらいからズル賢くなります。1歳くらいまでは色々変化があって大変ですが、そういう時期なのです。

それはもう理解してあげて、淡々とやるべきことを続けるのみです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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