犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬を迎える時の注意点としつけ・首輪の選び方

質問内容子犬を飼うことにしました。契約はしましたが、まだ我が家には来ていません。ブリーダーさんの助言もあって我が家に来るのは生後65日後の〇月〇日の予定です。

犬を飼うのは主人も私も初めてです。ですので事前に犬の躾のことを勉強したくて色々調べていたところ、堀川さんのしつけページにたどりつきました。

今、子犬のために色々と準備を進めています。堀川さんのしつけページに書かれていた通りゲージ、ハウス等注文しました。まだ届いてないので写真は送れませんが、環境が整いましたら次回の質問の際に添付します。

今回相談したいことは①首輪のことです。
ブリーダーさんに相談したところ、子犬の中は首輪は必要なく、大人になってからハーフチョーク首輪をしたら好いと言われました。

堀川さんの本ではお散歩デビューまでに歩く練習は多少お家の中でもしてた方が好いとのことでしたので、どうすればよいか迷っています。

チョークでしめるような感じは私も好きではありません。堀川さんも好くないと書かれていましたし、ハーフチョークも同じでしょうか。

犬を飼うのが初めてなもので、首輪ショップの説明をいくら読んでも、犬にとってはどれが好いのかさっぱり分かりません。

子犬の中から首輪を着けるなら、いつ頃からが好いのでしょうか?
やはり成長に合わせて首輪を買い替えた方が好いんですよね。となると大きくなる度に何本か買わないといけないでしょうか?
いきなりハーフチョークではダメでしょうか?

②生後60日にブリーダーさんが9種の混合ワクチンを接種するそうです。その30日後に8種(自宅付近の獣医には9種がないので)の混合ワクチンを接種すればその5日後にはお散歩デビューできるそうです。

我が家は1階が駐車場で2階から住居になっているため、玄関からは行き交う人や動物、車等が見えません。リビングに面したウッドデッキがあって、フラットなベランダのようになっています。そこからなら下の通りがよく見えます。

お散歩デビュー前にそこから慣らすのは大丈夫でしょうか?
目線が高いので上から、下で行き交う人々や犬たちを見ると自分が上位だと錯覚してしまうことはないでしょうか?

子犬が来るまでに色々知っておいて、新しい家族との絆が深められれば好いなと思っています。これからもアドバイス宜しくお願いします。

 

返答内容

今回は良いブリーダーさんでしたね。65日まで親兄弟と過ごさせるのは今時めずらしいくらい良いブリーダーさんです。

首輪ですが、お散歩デビューが近くなったら付ける練習からもう始めた方が良いです。

練習もしないでいきなり外でリードを付けても、犬はパニックで飼い主さんともども大混乱になります。

もちろん子犬はまだ幼すぎますので、キレイにお散歩などは期待してはいけないのですが、何事も急にゼロから100にはできませんので、準備や練習は絶対に必要です。

それと本書でもお話しましたように、首輪の目的はもう二つあります。

一つは迷子札を付けて安心できます。お散歩デビューで外に出れば何があるか分かりません。チョーク系のカラーでは絞めていないと抜けやすいですし・・。チョークカラーが抜けて犬を見失い、迷子札がなければ、もうアウトです。

二つ目は、犬のしつけや動作を教える際に、形を作るのがやりやすいからです。

スワレ・マテ・フセ・コイ・トイレへの誘導などなど、何を教えるにしても、型を作って指示音ジェスチャーで褒めて関連付けてあげないと、犬の低い知能にはサッパリ理解できません。

チョロチョロ・ジタバタする子犬に型を作って教えるには、首輪は必要です。

価値観の問題も色々ありますが、私は買い替えが必要でも首輪を選びます。


さて、外の世界への慣らしですが、ベランダからの見下ろしは、何もしないよりは良いのですが、せっかくもう9種ワクチンも終わるわけですので、もう連れ出しましょう。

最初は要らないバッグやリュックにでも子犬を入れて、顔だけぴょこっと出させて外の世界を眺めさせてください。(抱っこは止めましょう。)

他人や動物や糞尿に触れなければ良いのです。ベランダだって、リュックに入れて歩いたって病気に感染するリスクは同じことです。

ただし、首輪とリードに慣れたら、安全な場所に行ったらそこでもう子犬を降ろしてください。(草むらや電柱には絶対に近づけない)

いつまでも過保護にすると、自分で歩くのをおっくうがったり外の世界に慣れることもできません。

子犬はまだ幼いのであせることはありませんが、2か月半過ぎたら、もう首輪とリードは付けて、安全で清潔な場所で自分の足で少しずつウロウロさせてください。

帰る時はまたバッグに入れて顔出しです。

そして、最後のワクチンが終わるまでに、家の中で一緒に歩く練習をしておきましょう。(しばらくはキレイには歩けませんので期待はしないことです)

>下で行き交う人々や犬たちを見ると自分が上位だと錯覚・・

↑これはありませんが、「抱っこで猫なで声でナデナデ」で錯覚します。


そして、ご質問以外のお話ですが、子犬が最初に家に来た数日は、かまったりケージから出してはいけません。

子犬は緊張と興奮でストレスがあるので、そっとしておいてほしいのと、最初の接触で基準値ができてしまうために、チヤホヤされなかったりケージから出れないとイライラして催促吠えするようになるからです。

最初の1週間近くは、エサ・水・トイレの片ずけや音の関連付け程度にして、あとはそっとしておいてください。


では今日は以上ですが、子犬には期待は一切してはいけません(笑)

知能も経験も何もありませんので、しばらくは小さな猛獣だと思われた方が気が楽です(笑)

ただ、一般的なペットショップで売られている子犬よりは、噛み癖や吠え癖は少ないはずです。

親犬のしつけも多少受けてきますし、兄弟ゲンカで社会性も少しは学んできます。
良いブリーダーさんで良かったです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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