犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけ飼い方でどう接していけば良いのか分からない

質問内容
問題というより、どう接していけば良いのか教えて欲しいという内容なのですが・・・

先日生後1ヶ月半すぎの、チワワ(女の子)を、ペットショップで購入しました。犬と暮らすのは初めてです。購入したペットショップでは、「毎日たくさん話しかけて遊んであげてください。それだけで十分なんでも理解しますよ。」と言われました。

うちは、高校生の息子と母親の私の2人暮らしで、私は朝8時から夕方5時まで仕事、息子は夏休み中ですがアルバイトのため、私と同じ時間家を留守にします。その間、チワワちゃんはケージの中で過ごさせています。

今は、餌を1日4回に分けて食べさせているので、朝7時30分に息子が与えた後、11時30分と、15時30分の2回は私が家に戻り与え、うんちをしたのを片づけてからまた仕事に戻り、4回目の19時には、私も息子も帰宅しておりますので、私たちの食事のあと、息子が与えています。食事は、ケージの中でさせています。

まだ、うちで暮らし初めて3日目ですので、今は何をどうすればよいのだろうと、息子と2人、昨日ダウンロードした犬のしつけ本を読んでいる最中なのですが、HPの子犬のQ&Aを読んでいて生後1ヶ月の子犬が母親や兄弟から離されていることは、人間でいう人格形成に影響があるというのを読み、非常に不安になりました。

私が勉強不足のまま購入したことで、うちに来てくれたチワワちゃんに悲しい思いをさせるのは嫌だと思い、こんなにも早く家族から離されたチワワちゃんに、私と息子がどう接していくことが良いのか教えていただきたくメールしました。

ケージから出して歩かせていると、興奮したように飛び跳ねながら走り出したり、手や足の先を甘噛みしたりします。自分のしっぽを追いかけるようにくるくる回ったり、犬用のぬいぐるみを「グルルル」と言いながら振り回したりします。

また、ケージに入れると、私たちのほうを見て「キュンキュン」鳴きます。その鳴き声が少しずつ大きくなってきています。ですが、鳴いてもチワワちゃんの方を見ないようにしています。しばらくすると諦めたように、寝床へ行き寝始めます。

ケージは、茶の間(テレビから1.5メートル離れた壁際)に置き、その中にトイレとベッド(ドーナツ型で囲み無し)を置いています。狭い住宅なので、寝室はケージから真正面の場所にあり、私が寝ているのがケージの中から見えるような状況です。

ケージの中でのトイレは、家に来た初日に1度失敗しましたが、その後は全てトイレでしています。ケージから出している時間は、朝仕事へ行く前の10分ほどと、夜に15~20分くらいで、好きに走らせているような状況です。

犬のしつけ本もこれからじっくり読み、実践していこうと思っていますが、まず今の時点でどうしていくべきなのか教えてほしいです。よろしくお願い致します。


返答内容
まずは、子犬解説ページ・本書の子犬編・Q&Aを熟読してください。

基本的には、上手く対応されていると思いますが、ショップ店員さんの「毎日たくさん話しかけて遊んであげてください」・・を誤解しないことです。

これは、「意味なくジロジロ見つめ声掛けナデナデ抱っこにオヤツ」ということではありません。

「主導して毅然さを保って遊びを通して教えてください」という意味です。これは私の解説書そのものと同じことを言っています。

例えば、コングなどオモチャを転がす前にスワレ・マテの形を作ってあげて、そこに指示音ジェスチャーを関連付けながらポンポン褒める・・褒めたらすぐ転がしてあげる・・。

こういう遊びなら、「主導・毅然さ・物事の教え・スキンシップ」という大切な要素が全て入っています。

何日も続けて、教えが定着してきたら、スワレ・マテの指示で行動させてみましょう。子犬が出来たらポンポン褒めてコングを転がす・・指示で出来なければまた型で教えれば良いです。

あるいは普段の何気ない挨拶も、意味なく声掛けナデナデではなく、スワレやオテを教えて褒めることに置き換えても良いです。

甘噛みも、この月齢ではするのが当たり前です。通常は親犬からしつけを受けたり、兄弟ゲンカの中で学んで消えていくのですが、それをする前に引き離されていますので、今度は人間家族が一貫して教えないと、この癖は抜けません。

わざと手を見せて噛んだら「シ!」の注意音と同時に口閉じするか、子犬の口に手をそのまま少し押し込んでください。のけ反って放しますので、そこでポンポン褒めてください。

何度も繰り返していくと、手を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり褒めて何度も反復してください。

ポンポンは頭にしようとすると興奮して余計に噛んできますので、手は低い位置から近づけて、子犬の肩付近をポンポンすると良いです。

人間の幼子も、噛んできたりペチペチ叩いてきたりしますよね。しつこくしてきますが、こちらもしつこく教えて段々消えていくものです。それと同じです。

今後2・3か月は、まだまだ小さな猛獣状態が続きますので、一切期待しない事です。何も求めてはいけません。

やるべき事はただ一つ、甘やかさない・・チヤホヤ世話し過ぎない・・それだけでも良いんです。犬も人間もそうですが、哺乳類は環境に適応します。つまりチヤホヤされると自分の立場を誤解するんです。

癖になり、自分の優位性を感じていきます。主従関係の逆転です。そうなれば、気に入らない時は容赦なく噛みつき吠える・・家族の言うことはまったく聞かない・・そういう関係になってしまいます。

まだアレコレ教えてもなかなか理解できない知能レベルですので、遊びを通してスワレ・マテ・あお向けを教えるくらいで十分です。(甘噛みも一貫して教える)

3か月過ぎて(もしくはワクチン接種が全て終了して)から首輪・リードに慣れ、リーダーウォークやお散歩デビューの導入練習でもすれば良いです。

【その他余談】

>好きに走らせているような状況・・

まだ骨格がしっかりしていないので、広い部屋で全力疾走やジャンプなどはさせないでください。フローリングなどの滑りやすい床も厳禁です。特にチワワ犬種はヒザが少し弱く脱臼しやすいからです。

狭い範囲でコングを転がす程度にしましょう。

落ち着いて子犬解説ページ・Q&A集・本書・返信メールを熟読されて、頭の中を整理されると良いです。

自分の子供が、ヨチヨチ歩きから悪いイタズラを始めたころ(2・3・4歳くらいでしょうか)をイメージされれば良いです。将来のために、甘やかしやチヤホヤせず教えるべき事はしっかり教え始める時期ですよね・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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