犬のしつけがQ&Aで分かる!

子犬のしつけや外での飼い方などアレコレ

質問内容
ご相談なのですが、生後2か月と1週間の柴犬のメスです。家に来て、1週間はそっとしておき、2週間くらいから、抱っこやナデナデや声かけをチヤホヤと1週間ほどやっていました。今は良くないとこちらで教わって、それらはやめています。

家族は、私42歳、夫42歳、子供男7歳の3人です。日中は私が自宅仕事なので、家にほとんどいます。家族は、子犬のしつけに協力的です。

今は、子犬ですので、リビングの見える玄関先のケージの中に寝床とトイレをセットして夜は布をかけています。トイレはウンチもオシッコもシート上でします。

3回目の予防接種が終わったら、リビングとつながった屋外のウッドデッキに、首輪をつけずにサークルをおいて屋根をつけ、ハウスを入れてそこに移したいと思っているのですが、

質問①:6月中旬(生後4か月)でしたら、まだ屋外にだすのは早いでしょうか?(体力的にどうか?)

質問②:7月、8月の暑さは、南向きのデッキですが、日よけをすれば大丈夫でしょうか?

外で飼うつもりですので、室内では遊ばせていません。たまにケージから出して、あお向け固めやおすわりの練習を玄関マットの上でしています。

質問③:しばらくあお向け固めでジッとしている時も、目線は合わせてくれません。あま噛みの時に厳しくしすぎたからでしょうか?今はあま噛みはほとんどしませんが、信頼を失くしてしまったかも?とちょっとさみしく思ってしまいます(>_<)

質問④:ストレス解消に骨ガムをあげようとおもいましたが、2か月の子には、消化がよくないでしょうか?(商品の注意書きには3か月以上とあるので)

最近、要求吠えが始まり、(きてよ~って感じです)ケージに手を入れて口を閉じさせて「シーっ」と言うと、抵抗してうなります。

質問⑤:そんなときは、あまり厳しくせずに、一瞬口を閉じさせて「いい子!」でもいいのでしょうか?それとも無視する方がいいのでしょうか?

ふれあいの時におすわりの練習をしています。型をさせて、ほめるをしています。一瞬ですが出来るときもあります。食事のときにもケージからだしてクレートの前にエサをおいておすわりの型をとらせようとするのですが、フードのニオイで突進!猛獣化してしまい、まったくお手上げ状態です。

質問⑥:エサの時のマテやおすわりはどのようにすればいいのでしょうか?首輪やリードはまだしていません。

質問⑦:「リーダーウオークをする場合は、3か月くらいまでは、慣れを重視して」とありましたが、具体的にどのようにする事でしょうか?首輪とリードに慣らすだけという事でしょうか?

質問⑧:3か月を過ぎて本格的にリーダーウオークの練習をするときは、外で飼うなら室内でするのはやめてウッドデッキでした方がいいでしょうか?

質問⑨:ひも付きコングを使った遊びはマテもできない2か月の子犬には、まだ早いでしょうか?2か月の子犬でもできる遊び(ストレス解消法)を教えて頂きたいです。

質問が多くてすみません。よろしくお願い致します<(_ _)>


返答内容
まず、私の本心ですが、できましたら柴ちゃん室内で飼っていただきたいです(^-^)

どうしてもご無理でしたら、やむをえないのですが、関係作りも難しいですし、何を教えるにしても現行犯が難しいので時間がかかります。

特に吠えでご苦労されるのはご覚悟ください。室内からの外飼いへの移行はとても難しいですので、出すまでの室内飼いでの接し方を相当厳しくガマンしないといけません。かまえばかまうほど出した時に苦労されます。

①子犬の月齢・季節的にその時期が一番良い時期です。今の時点ではまだ早すぎますし、遅くなると順応できずに激しい要求吠えが出ます。

②とにかく大きな屋根を作り、犬小屋はもちろん、周囲のスペース全体を覆って直射日光が周辺に当たらないようにしてください。

冬場は、囲いの側面に暴風壁を作り、犬小屋の周囲に直接風が吹き付けないようにし、犬小屋には毛布など常備してあげて下さい。

まずは夏が来ますので、大きな屋根で日よけ対策し、側面は風通しを良くしましょう。水をガブ飲みさせないように、もう少し成長したらボトル式での飲み方を教えましょう。

③生後2か月、という状況があまりにも幼すぎます。態度は毅然さをしっかり示していただきたいですが、結果は一切求めてはいけない時期です。

本来ならまだまだ親犬や兄弟犬と過ごして、しつけを受けたりケンカしながら様々な事を学んでいる時期です。その時期に離されていますので、相手との接し方は知りませんし、しばらく噛み癖も抜けないです。結果は求めず、でも根気よく教え続けないといけない時期です。

仰向けは無理せず、遊びの中でコロンと一瞬ひっくり返し褒めてすぐ解放・・また遊び・・時々一瞬ひっくり返し・・を繰り返しながら慣れさせていってください。

そこから徐々に仰向け時間を長くしたり、指示音ジェスチャーで褒めて関連付けをして、いずれは指示で出来るようにしていきましょう。

④皮ガムですが、少し大きめ(厚め)の物を与えると良いです。子犬の噛む力では、大きめ(厚め)ですと噛み切れません。パピー用も売っています。もし飲み込んでもちゃんと消化できるので大丈夫です。他のオモチャなどよりは安全です。

ですが、食べ物としての目的で与えるわけではありませんので、何となく監視して、大きな断片を飲み込もうとするようなら止めて回収してください。

⑤クンクン鳴きレベルなら無視してください。ただし、ワンワン吠えを放置してしまうと退屈吠えを覚えてしまって、一日中吠える癖が付いてしまいます。

口閉じで教える際に犬が興奮してエスカレートする場合は、リーダーウォークにしていただきたいので、⑥⑦⑧⑨のお話もまとめていたします。

この月齢ですと、あまりにも幼すぎて骨格がしっかりしていませんので、本格的なリーダーウォークは無理です。しかし、いざお散歩デビューとなって、すぐそこで首輪とリードを付けて歩く・・というのも実は無理なんです。

段階的に慣らしていかないといけませんので、慣れと同時にリーダーウォークの練習・導入をする・・と考えましょう。

ですので、それまではとにかくかまい過ぎない事だけ気をつけましょう。今の時期が一番可愛くてかまいたくありますが、外飼いするのであればなおさらガマンです。遊びも本当に最低限にして、ケージで要求吠えしたらケージに布でも掛けてその場を立ち去ってください。

ですので、なるべく早めにまず首輪とリードに慣れさせていくことです。

ケージの前に数日置いて見させる・・次は首輪とリードでジャレて遊ぶ・・慣れてきたら遊びながら首輪を付けてみる・・リードをクネクネ動かして見せる・・遊びながら付けてみる・・そのままコング遊び・・。という流れで慣れさせてください。

ですのでコング遊びはもうして良いです。スワレ・マテはその遊びの中で教えていけば良いのです。最初から指示で出来ませんので、もうこちらから型を作って指示音ジェスチャーで褒めて関連付けしてあげて、そこでコングを転がす・・という遊びを通して教えれば良いのです。

そうやって遊んでいるうちに、首輪やリードにも慣れていきます。

ここでまた⑤に戻りますが、首輪とリードに慣れてきたら軽いリーダーウォークはもうして良いです。強い切り返しはしないで、犬を無視しながらリードを短めに持ち止まる・・歩く・・止まる・・を繰り返しながら部屋の中をグルグル回りましょう。その時に「シ!・・シ!・・」と指示音を出しながらやると良いです。

少しリーダーウォークをしたら、リードを付けたままケージに子犬を入れます。そして、リードを持ったままケージの隣で知らんぷりして居てください。

子犬がかまって欲しくて吠えたら、「シ!」と同時にリードを上にチョンと一瞬引いてください。ただし、今の月齢ではムキに強く引かず体罰にならないように、注意として伝われば良いです。

吠え止まなければ数回チョン引きと「シ!」を繰り返します。それでも止めない場合は、無視ながらケージから出して、リーダーウォークをしましょう。

まずはいきなりそれらを始めないで、日数をかけて首輪とリードを遊びながら慣れさせることです。

⑥ですが、首輪を付けたころになったら、フードのお皿を持って子犬に近づき首輪をつかんで、スワレの型を作って指示音ジェスチャーで褒めてあげましょう。マテも指示音を出しながら、こちらから型を作ってあげて、褒めて食べさせます。

最初は指示も覚えていませんし、興奮ですぐできなくなってしまうので、定着するまではしばらく結果は求めないで、もうこちらから型で教えてあげた方が良いです。

ゴハンはケージ内で食べさせましょう。なるべく楽しいこと・嬉しいことはケージ内でさせた方が、その中が好きになり、ダセダセの要求もする必要がなくなります。

ケージから出して食べさせる・・出して遊ばせる習慣があるから、それが癖になりケージから出たくなるのです。

⑦についてはお話済みです。

⑧いつでもどこでもしてください。ただし、お話したように段階を作ってあげてほしいので、いきなり興奮する要素がたくさんある外でするよりは、まずは室内です。

慣れてきたら外でもしましょう。

⑨お話したようにもう大丈夫です。遊びを通して、遊びの中に混ぜ込んで教えれば良いのです。

とにかく今の月齢は幼すぎます。知能も経験も何もない小さな猛獣状態ですので、何も出来ないのが普通です(^-^)

しばらくはこの状況が続きますので、一切期待しないで、やるべき事は淡々と続ける・・そういう時期です。これから色んな反応・変化が出てきます。良くなったり悪くなったりしますが、一喜一憂しないでやり続けてください・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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