犬のしつけがQ&Aで分かる!

2か月の仔犬のしつけで夜泣きが凄い場合

質問内容
堀川様、ファイルをお送りいただきありがとうございました。このまま質問をさせていただきたいのですが...

しつけ本もダウンロードし、読み始めていますが、今の状況ですぐに改善した方が良いと思うので、先に質問させて頂く次第です。

月齢2か月のフレンチブルドッグの仔犬を迎えるにあたって、一般のしつけ本を何冊か読んだりしていたのですが、夜泣きの凄さにどうして良いかわからなくなり、また、主人があまり犬のしつけに頓着なく甘やかすので、毅然と構わずに...と思っていたのが、たやすく挫折しました...

今は家に来て6日目です。現状をご説明します。

ダメとわかっていましたが、迎えた日に帰ってケージに入れたらクンクン鳴いたので、主人がケージから出して自由にしてしまいました。

私も可愛さに負けて、二人で遊び相手になり、おもちゃで気をひいたり、部屋中自由にさせたり。

今は、家にいる時はご飯→遊び→ケージに戻して睡眠を繰り返す感じです。

ご飯はお迎えの日から殆ど食べず、ブリーダーさんから同じものを教えてもらいあげていたのですが、3日あまり食べなかったので、脱水症状や低血糖を心配し獣医に診せました。

獣医さんがご飯食べそうだよ、と、缶詰の餌をあげたところ、すごい勢いで食べました。なので、同じ缶詰を購入し、持っていたドライフードに混ぜてあげてみたところ、病院で食べたようながっつきは無いものの、前よりは食べてくれたので、それを続けています。でも、必要量はいまだ食べてくれずです。

しかも、食べない時は手からあげたりもしてしまいました。本日もやはりムラがあり、夜はあまり食べませんでした。

夜泣きは最初よりは良くなりましたが、まだ続いています。

ブリーダーさんには一週間は甘やかしても良いので、泣いたら抱っこすれば寝ますよと。

なので、泣くたびに起きて抱っこ...夜中に3、4回起きて抱っこして泣き止んだらケージに戻すを繰り返して、5日目の夜には夜泣きの回数は減ってきました。寝不足で、私はフラフラです...

トイレは、ケージの半分を寝床、半分をトイレにしていて、オシッコはしてくれますが、ウンチはお迎えの日に一度したきり、ケージ内ではしません。

ケージから出した途端に、大体オシッコ、ウンチを好きなところにします。

ケージ外でもトイレを用意しています。ケージから出したらその柵で囲ったトイレトレーに連れて行き、オシッコをしたら褒めます。その後部屋に自由にはなすと、好きなところにオシッコ・ウンチをします。これは月齢的に覚えなくても仕方ないと思ってまが、やり方があっているのか不安です...

留守番は、6日目の今日が、初めての長時間お留守番でした。

朝7時過ぎから19時まで留守番でした。帰ってきた時はおとなしかったです。ケージ内は、寝床にクッション代わりに入れていたダウンがトイレの方に乱れていてその上にオシッコしていました。

2日目の夜に夜泣きを一度無視して寝てた時と同じで、朝起きたらダウンがトイレの方に乱れてオシッコまみれでした。
いない間に泣いたり暴れたりしたのかな...と心配になりました。

ケージ入れたときの反応は、日中から夜寝るまでは、クンクン鳴いてもすぐ諦めて寝ます。夜泣きの時は、出たい出たいとケージを噛んでガジガジします。

いまは毎日5分ほど抱っこ散歩に行っています。

以上、ざっくりですが現状です。

夜泣き以外はいまは特に困っているわけではないのです。

質問は、私は夫婦は最初の一週間の仔犬の接し方を完全に間違えてしまい、今の状態は良く無いのは、堀川さんサイトをみて理解しました。が、ここから修正するのに、今やってることをいきなりやめて、堀川さんのやり方に変えてしまって大丈夫なのかということです。

現状事態にも何かアドバイスがあれば、ぜひいただきたいです。

長くなりましたが、将来問題犬にならないように今から頑張りたいので、ぜひぜひよろしくお願いいたします。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

>堀川さんのやり方に変えてしまって大丈夫なのか・・

↑これは「子犬が来た最初の一週間の接し方」のことでしょうか?

『基本形のやり方』と、『問題がある時の直し方』は違います。

Q&Aの検索で、「子犬 夜鳴き」で検索していただければたくさん記事が出ますが、子犬の状況に合わせて、いろいろやり方・段階を変えてあげないといけません。

さて、ベタベタ・チヤホヤでは癖になり、主従関係も崩れます。しかし、無視だけでも情緒が不安定になったり、信頼関係が作れません。

それをバランス良く保てる方法を探りながら、実践しながら調整していく必要があります。

まず今回は、犬が鳴くたびに抱っこでナデナデ・・・ではいけません。

それが基準になり癖になり、それが実行されない時にストレスを感じやすい犬になってしまいます。

要求がどんどんエスカレートしたり、主従関係が崩れていきます。

しかし今回のフレブルちゃんは、まだ幼すぎるのと、ブリーダー直下で来たので、一頭で過ごす練習が出来ていません。

そばに居てあげて、安心感を与えてあげることは必要です。

そこで、犬はケージ内に居させて、飼い主さんはそのケージにお布団をくっ付けて寝てあげてください。

ケージにピッタリくっ付けて、犬の寝床のすぐそばに飼い主さんの顔(枕)があるような配置です。

そして、手をケージに触れて、指がケージ内に入るようにしてあげてください。

そうすることで、犬にはすぐそばにくっ付いて居る感覚になりますし、飼い主さんの指に触れたり舐めたりもできるので、安心できます。

それでいて、ベタベタ・チヤホヤするわけではありませんので、変な癖になったり主従関係を誤解することもありません。

まずそうやって、数日間過ごしてください。

そして、鳴かないようになってきたら、犬のケージとご自分のお布団をほんの少しずつ離していきます。毎日5センチずつくらい離していきましょう。

それならば、子犬も徐々に慣れていけます。

そのように、毎日少しずつ離れながら寝ることに慣れていき、最後には、お部屋のケージ側と反対側の隅で寝ることになります。

そこでも鳴かずに寝られるようになったら、最後は、犬が眠ったころ合いを見計らって、もともとのご自分の寝室のほうに静かに移動します。

もしそこで犬が鳴くようでしたら、知らんぷりしてお部屋に戻って、何事も無かったかのように、離れた位置でまた寝てください。そしてまた、次の日に犬が眠ったころを見計らって、お部屋を移動します。

そういう繰り返しで、犬も徐々に慣れていきますし、知能も上がり成長していくので、夜鳴きは無くなっていきます。


他にも、夜鳴きのしつけ記事がいくつかありますので、「夜鳴き」で検索してピックアップした記事をご熟読ください。

また、日中も少しずつケージ内で過ごせる練習もしておきます。

急に入れっぱなしでは子犬も適応できませんので、毎日少しずつ計画的に増やしていくことです。

例えば、今日は10秒×3回、明日は20秒×4回・・・という感じです。

他にもケージ内でご飯を食べさせたり、コング遊びをしてあげることで、ケージ内の印象が良くなります。

そんな中で、もし犬がケージ内で鳴いたり吠える場合は、『布掛け 目隠し』という方法もありますので、それもQ&Aで検索されてください。

月齢が進んでくると、他にも吠えのしつけ方が色々あるのですが、今の月齢では無理ですので、『布掛け 目隠し』を優先されてください。


さて、続いてトイレのしつけです。

まずは、まだ幼すぎるので期待はしないことと、今は音の関連付けに注視されてください。

どこで排泄してしまっても絶対に叱らないで、「チチチチ・・」の音を出して関連付けしておきます。

ですが、お部屋でアチコチ排泄されてしまっては困りますので、対策は二つです。

一つは、オムツを活用して、万が一の時に備えながら教えることです。

ただし、「オムツにさせて終わり・・」だけでは、しつけになりません。

ケージとお部屋を行ったり来たりして、マメにトイレに連れて行き、指示音を出して促してください。

オムツをしていても何でも良いので、トイレの場所で出来たら指示音とトイレを指差すジェスチャーで、しっかり褒めてあげてください。

もう一つの方法は、トイレシートをお部屋のほうにも敷きつめておいて、まずはどこでも自由に排泄させて、『トイレシートの上で排泄する感覚』を定着させてあげることです。

シートの臭いや、乗った時の感覚と、関連付けがされやすいです。

もちろん、ここでも出来るだけケージ内のトイレと行ったり来たりさせて、トイレ内で出来た時にしっかり褒めるようにしましょう。

犬も人間もそうですが、寝起き・食後・ケージから出た瞬間や遊びなどの緊張興奮で、一番利尿脱糞作用が高まりますので、特にそういうタイミングでケージ内に連れていくことです。

そして、「一週間に1枚ずつ減らす」など、徐々にお部屋に敷いているシーツの数を減らしていくのです。

トイレのしつけについても、Q&Aに専用カテゴリがありますし、複数キーワードでの検索もできます。

色んな記事をご熟読ください。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)

飼い主さんからのお返事.png
堀川様、早速返信いただきありがとうございます。

質問は「仔犬がきた一週間の接し方」について、でしたので、早速サイトを検索したり、返信いただいたアドバイスを実践していきます。

夜泣き対応が一番迷っていたところなので、早速様子を見ながら添い寝方式で頑張ります。

離して部屋中自由にさせていたので、少し遊ぶ範囲を狭めて、ケージの前にサークルを設置し、サークル内やケージに手を入れて遊んであげるように、本日やってみました。

最初は出せ出せと泣きましかだ、少し経つと部屋中自由の時よりも、落ち着いてるようでした!

まずは、この状態でケージやサークルにいることを慣れさせて、それから部屋に出すようにしたいと思います。

トイレトレーニングも、サイトを参考にして、おむつやシート敷き詰め方法の何が合うか、試行錯誤しながら頑張ります!

とにかく色んな情報があり、聞く人によってもしつけの考えが違うので、本を読めば読むほど、聴けば聴くほどわからなくなっていく状態でした...

やり方を間違えたら取り返しがつかなくなる!という焦りもあって、本当に辛い数日間でした...

堀川さんの考え方は、私の理想としていたところなので、これからの指針として頑張ります!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!ありがとうございました。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
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