犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけ飼い方の基本

質問内容
こんにちは。生後6か月のトイプードル犬のオスです。わらにもすがる思いで昨日テキストのPDF版を購入し、さっそく熟読しました。

4か月で家に来てから、私たちの過剰な関わりにより、悪循環の繰り返しです。ウンチを所構わずする、ウンチを食べてしまう、噛みつく、テーブルなどに上がり、なんでも引きずり回す、私たちに噛みつく(私、小6長女、小5長男)

で、困り果て、犬の訓練所に相談に行ったらその日のうちに強制的に預かりになってしまい、気になって、5日間で連れ帰ったところ、ひどい下痢(そこではドライフードに無糖ヨーグルトをかけて食べさせていたとのこと)と、もっと悪循環に落ちいった犬がいて、ひどい下痢のため、家じゅうが下痢便だらけ、という状態になり、私も半狂乱状態でした。

その訓練所の勧めもあって、2個目のゲージを、トイレと食事のために購入。現在、スペースの半分がトイレで埋まるくらいのゲージが二つあり、一つは、そこに入って過ごすもの(家に来た当初から使っている)として、トイレと、ベッドと水を壁に取り付けています。

もうひとつの新しいゲージを、食事とトイレのために使い始め、食事、排便がすむまで鍵をかけて、ウンチができたら出し、散歩に行ったり、少し室内で遊んで、元のゲージに戻してできるだけゲージ内で日中は過ごすようにしています。

ここで質問を三つお願いします。

①二つ目のゲージの使用法として、朝、夕の食事と排泄が済むまで鍵をかけてそこに入れる、という使い方は、間違っていませんか? 鍵をかけるとはじめ落ち着かず、エサも水もひっくり返します。

②エサを、まだ6か月なので、ドライでなく、缶詰めのものにしたいのですが、ドライでないとだめですか?下痢もひどく、治るまでは消化の良いものがよいかと思いました。缶詰めにするとしたら、おすすめのものがありますか?

③抱っこが大好きなのですが、どのタイミングで、どれくらいしても良いですか?その時の犬の体位は?(あかちゃんの様に上向きや、たて抱きで抱っこしていました)

また、ひざにもよく乗ってきて、その時はとてもリラックスしているようです。これはやめなければいけませんか?

私の腕によく首をのせてくるので、これは上下関係を取り違える可能性があるのだと、わかりましたが、とてリラックスできているようなので、続けたいのですが。

リーダーウオークで、かなり落着き、ゲージの中に入れ始めた当初はかなり泣きわめきましたが、とにかく毅然と、私も頑張っています。外出前後の過剰な声掛けもやめました。

いろんな犬のしつけの本を読んで混乱しまくっていましたが、堀川さんの本を読んで、良いリーダーになること、良い主従関係を作ることがすべての基本なのだということがよくわかり、私も、猫かわいがりを止め、犬が心地よく過ごせるように決意を持って頑張っています。

今後ともよろしくお願いしましす。


返答内容トイプードル君の素性が良かったから、今の状況でなんとか済んでいます。今までの接し方では、素性があまり良くない子だったならば、激しく噛みついて手が裂けるようなケガをしているでしょうし、近づけないほど唸って威嚇するようになります。

トイプードル君との幸運な出会いに感謝して、意識改革をしなければいけません。訓練所も止めて、もう過去の手法は全て忘れて、素直に実践されてください。好きな部分や手法だけつまみ食いするのは危険です。

ケージは無理に二個入りません。関係作りをして、物事を根気よく教えていけば、本書の通りで良いです。ケージ内にハウス・トイレ・水ボトルの4点セットです。

トイレは横目で監視をしながら、したらすぐに片付け汚れないようにすれば良いです。今は指示音の関連付けと、指示を聞けるための関係作りに注視してください。

水はお皿ではなく、壁掛けのボトルタイプにしてください。

ゴハン前は、スワレ・マテをしっかり教えます。犬におんぶするような体勢でしゃがんで、犬の首輪をガッチリつかみ、スワレの指示音と一指しゆびを立てるジェスチャーを見せながらポンポン褒める。

マテの指示音と手の平を犬に見せるジェスチャーでポンポン褒める。何度もやって落ち着かせて食べさせてください。毎日たくさんやって、しばらくしたら、補助なしで指示だけでさせてみてください。

また、落ち着きが出るまで・トイレが定着するまでは、ケージから出す際は必ずリードを犬に付ける癖にしてください。それなら暴走も防げますし、トイレの素振りが出たらすぐ誘導できます。

そのまま遊んだりしていると、行動全体を自然に主導できますので、リーダーウォークに近くなります。しばらくそれを続け、そこから本格的なリーダーウォークに徐々に近づけていくと良いです。

犬が食べるものは、ドライフード一本に絞ってください。オヤツもいけません。ドライフードは最高の栄養バランスです。まだ永久歯が生えそろっていなければ、お湯をかけドライフードをふやかしてください。1歳未満用のドライフードがあります。

それでも下痢する場合は、獣医に見せて感染症も念のため検査しておきましょう。

永久歯が生えそろったら(生後7か月くらい)、カリカリのまま与えてください。歯やアゴにも良いですし、噛むことがストレス解消にも免疫力向上にもつながります。

オヤツも缶詰もNGです。栄養バランスが崩れていますし、いずれ好き嫌いを覚えてドライフードを食べなくなってしまいます。それとオヤツで釣って行動させていると、あたかも犬との関係が出来ているかのような錯覚に陥ってしまいます。これが最も怖いことです。

抱っこはいけません。犬同士では、体を合せる時に上位が下位の犬の体の上に自分の体を乗せてきます。マウンティングや飛びつきもそうですが、体位が関係を示しているのです。

ひざに乗せてナデナデ・・ということは、犬は自分の優位性を感じて満足し、人間は自分の従属性を認めてしまっている・・ということになります。

意味の無い声掛けナデナデも同じです。下位の犬は、上位やリーダーにすり寄ってナメナメして挨拶します。それと同じことをしてしまっているのです。

そういうことを続けていけば、当然犬は自分の立場を誤解し、要求吠えはする・・気に入らないことがあれば噛みつく・・ということを当たり前のようにしてきます。

これからまだまだ成犬としての権勢本能が強くなっていきます。そしてやがて手におえなくなり保健所へ・・里親が見つからず殺処分・・という悲しいケースが後を絶たないのです。そうなってからでは遅いのです。

犬と接することがいけないのではないのです。必ず「主導」してほしいのです。ちょっと犬を触りたいと思ったら、意味なく声掛けナデナデ抱っこではなく、オテでもスワレでも何でも良いので何か指示で行動させる・・指示で出来なければ型を作って指示音とジェスチャーで教える。

主導型のボール遊び、リーダーウォークでの散歩、ゴロンの挨拶・・そういう接し方なら楽しくスキンシップもできますし、指示行動も覚えますし、主従関係も深まっていくわけです。

>外出前後の過剰な声掛け・・

↑犬からしてみてみれば、留守番時とのギャップが大きくなるだけです。それがストレスです。

過剰でなくても声掛けそのものがいけません。外出時は別れの宣告をしているのです。興奮癖が付きますし、人間の気配に過敏になります。

外出帰宅時ともに最低5分は無視して、いつの間にか出かけて・いつの間にか帰って居た・・という自然な形にしてギャップを作らないことです。

まずは意識改革がスタートです。何気ない接し方しぐさ態度から見直しましょう。アレコレ一気にやり過ぎないことです。

犬にも飼い主さんにもストレスが大きいですから、まずは意識改革・態度の見直しだけでも良いです。アレコレ変化が激しすぎると、犬もふてくされたり、それで下痢をすることもあります。

結果を急がず、ジックリ強化していきましょう。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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