犬のしつけがQ&Aで分かる!

4か月の子犬のしつけで散歩出来るようにと噛むことを止めさせたい

質問内容
ミニチュアピンシャー間もなく4ヶ月になるメス犬についてご相談したいと思います。飼いはじめて、18日目になります。私は、マンションに一人暮らしの会社員です。

【過去の状況です】

夕方6時位に仕事から戻り、まず犬のトイレの始末をしてから、食事を済ませ、その後犬のご飯にするのですが、その時に、まずハウスに入る躾をしようと"ハウス"の言葉でケージに入ったら、餌を少しずつ入れて餌が無くなったら、扉を閉めていました。

そうすると、ちょっとの間騒いですぐに諦めておとなしくしていました。そのうちに、お座りとお手とフセも餌を少しずつ手に持って、出来たらあげるようにしたら、間もなく出来るようになりました。

ただ、もらうとすぐにピョンピョンと手にとびかかって来るので、何回も声かけをしてさせてる状態です。

トイレは、ケージの中では自分でできます。できたら直ぐに大げさに褒めると良いと誰かに聞いていたのでその通りにし、しかもその度にケージから出してナデて遊ばせたりしてしていました。

ケージから出て遊んでいる時は、とにかく興奮して飛び回っているので、其の間に何処ででもしてしまう感じです。興奮した時に、抱っこすると嘘のように大人しくなるので、度々抱っこしていました。

遊ぶのはご飯の後、ボールや編んである短い紐をくわえて走り回ります。走って行っては、私の近くに来て、また走って行って、手を出しても離そうとはしませんでしたが、最近ではオモチャはすぐに離して、私の服などに噛み付いて、引っ張ります。怒っちゃいけないと思い、その場を離れようとしますが、追いかけて来て噛みつきます。

家に来て間もなくの頃、主従関係を作るためにはマズルコントロールをと聞いていたので、一日に二回位ずつ行っていました。そのうちに、捕まらないように逃げて、無理に抑えようとすると本気でガウ!といいながら噛み付いてくるようになりました。

途中で離すと立場が弱くなるということなので、その時は頑張ってコントロールしましたが、思い出すと恐くて、それ以来やめてしまいました。

散歩もとにかくリードを嫌がるので、初めは抱っこして歩いて来ました。臆病で、ブルブル震えていました。3日目からはなんとかリードをつけてみましたが、手で抑えたりかじったりしてなかなか歩けません。それでも正味10分位ですが無理に歩かせて来た事は3回程度す。

ここ3日位は、先程のように噛みつきがひどくなって来たので、ケージからも出していません。ケージの中では、甘えるようにしてくるので、スキンシップのつもりでナデナデしていました。してはいけない事ばかりですね。

褒めるのはお座りやお手、フセ、それとトイレをした時だけです。本気で噛み付いてくる時は出来ないのですが、ケージの中では甘噛みをしてくるので、昨日初めて手を奥まで入れる事を何回か試してみました。一瞬ひるみますが...

私は朝7時半位に家を出て、5時半か6時位に戻ります。其の間、犬は留守番です。行って来るね~と、ただいま~の声かけと、ナデナデをしてました。

とにかく、なんとかリードをつけて散歩出来るようにと、噛むことを止めさせたいと思うのですが...

添付写真のようにリビングにケージをおいて、中にトイレと、ベッドを入れてあります。ベッドはひっくり返されます。


返答内容まずベッドはあまり意味がないので、それならクレート型ハウスの方が良いです。子犬や若犬にとっては、ベッドは単なる遊び道具でしかありません。暑い時期はなおさらです。

さて、過去の犬のしつけ接し方につきましては、もう間違いに気付いておられますので、意識して改善していきましょう。ご自分で気付かれただけでも素晴らしいことです。意識が深く根付いてくると、自然と犬への接し方しぐさ態度全体が変わっていき、犬も察知するようになっていきます。

本書・Q&Aサイトを何度も熟読していただき、意識を深めていってください。

そしてまず噛み癖を直すのが先決ですが、リラックスできる準備をしましょう。犬に噛み癖があると、何をするにもビクビクして上手くいかないものです。

そして、それを犬が見て面白がったり見下す場合があります。また飼い主さんの緊張・興奮・恐怖が犬に伝播して悪循環になってしまいます。

ホームセンターに行くと、作業用の革手袋が500円くらいで買えますので、リラックスできる準備はしましょう。腕輪もあればベストです。

当初マズルコントロールで失敗されたようですので、無理に口閉じはしない方が良いです。犬にリードを付けて持っておく癖にしましょう。

犬にワザと手を見せます。犬は噛んできますので、その瞬間に「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引いてください。そして、またワザと手を見せます→犬が噛む→「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと引く・・・ひたすらこれを繰り返します。

もしくは、「シ!」の注意音と同時に噛まれた指を犬の口の中にグッと押し込む方法も良いです。犬は嫌がって、のけ反りながら放します。放したら、またワザと手を見せます。犬はまた噛んできますので、「シ!」の注意音と同時に・・・ひたすらこれを繰り返します。

それらを毎日毎日繰り返していくと、手を犬に見せても噛まないで様子を見るようになっていきます。

その瞬間、犬の肩付近をポンポンして名前を呼び「良い子」で褒めてください。

すると、興奮してまた噛むこともありますが、噛んだら教えれば良いです。そういう繰り返しを何度も何度も毎日毎日繰り返すことで、段々消えていくものです。

そして、外の散歩で急に結果は出ませんので、まずは落ち着いてできる家の中でたくさん練習しましょう。

犬をケージから出すときは常にリードを付け飼い主さんが持っておくことと、リードを付けて持った状態でコング遊びをし、その遊びの中で時々一緒に歩いてみる・・また遊び・・という繰り返しで慣れさせていきます。

慣れてきたら段々リーダーウォークに近づけていけば良いです。

それと、しばらくは外の散歩では結果を求めず、「外の世界に慣れること」を重視してください。抱っこは絶対にしないで、ゆっくりでも良いので自分の足で歩かせるか、要らないバッグか何かに入れて安全な場所まで移動すれば良いです。

安全な場所に着いたら、距離を歩く必要はないので、そこで座ってノンビリ外の世界を観察させれば良いです。運動そのものは家の中でいくらでも出来ます。

しばらくは、外では「外の世界に慣れること」を重視しましょう。それで良いです。

では今日は以上ですが、とにかく今の月齢は、何も知らない知能も経験も何もない小さな猛獣状態ですので、結果を求めず、やるべき事を淡々と続けて子犬の成長を待つ時期です。

もうすぐ反抗期もやってきます。自我・独立心・権勢本能が出てきます。ホルモンバランスの変化が激しくイライラ興奮もしやすいです。1歳までは変化が激しく大変ですので、それはもう理解してあげて大きな気持ちで続けることです。

人間で言う20歳は、犬では2歳くらいですので今はとにかく幼すぎるんです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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