犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬の破壊食いちぎり行動とマウンティング癖の直し方しつけ

質問内容
犬のマウンティング癖の直し方しつけの相談です。

ちょうど1週間前、ミニチュアダックスフンドのメスを飼い始めました。成犬です、歳は動物病院の先生によれば「10歳までいかない位か...」とのこと。

実は犬は飼い主に捨てられたようなのです。立派な首輪がついていました。(首輪には違う名前がありましたが、読んでも無反応なので新しく命名しました)

主人の妹宅に9日前の夜、突然犬を抱いた男性がチャイムを鳴らして訪れ、「通りかかりの者です、お宅の前にいたけどお宅かご近所の犬ですか」と尋ねたそうです。

妹は違うと答えたけれど、近所に思い当たるお宅があったため、「急ぎますので自分は行きます」と犬をおろす男性に「では飼い主が見つかるまでうちで一時的に預かります」と答えました。そして、そのまま男性は去りました。

妹が思い当ったご近所さんを訪ねると、そこの飼い犬ではなく、またよく見ると犬は両耳と体の数か所が脱毛し、フケがびっしり浮き爪は2センチ以上も伸びていました...。

本当に通りかかった男性が拾ったとしたら、誰かが捨てていったかあるいは男性が飼い主かその知人か...?わからないけれどもう遅い。

妹夫婦も犬が大好きで、犬との生活の体験者ですが事情で今は犬を飼えないので私達夫婦に「保健所へ連絡するか、それとも...」と連絡をくれました。

私達は4匹のチワワ(家族)を飼っていましたが、次々と病気で失い昨年最後の犬を失って、夫婦二人になっていました。おそらく飼い主は現れまいと悟り、保健所へ連絡などしたら殺処分間違いないと思い、私達は犬を引きとり、まず病院に連れて行ったのです。

皮膚病がありますが、ホルモン異常かアレルギーかは明日の診察で結果がわかります。それ以外は栄養失調と胆石が見えるくらいで内臓疾患は今のところありませんでした。

そんなことで1週間前に妹宅から病院へ連れて行き、うちに来たのです。さて、もういい成犬だし、前がどんな飼われ方か全くわからないためしつけをしたいと思って色々とHPを見ていたら、堀川さんのHPに辿りつき、読んだら...

自分達がものすごいダメ飼い主とわかり、背筋が凍ってしまいました。

前の犬達には、全くしつけていませんでした。(主人が結婚前に一人で4匹飼っていて、2匹になってから私と結婚、犬のことは主人に従っていました)。恐ろしく飼い方を知らなかったことがようやくわかりました。

ダメな例を全てやっていたダメ飼い主キングです(泣)。これから変えます。

さて、1点アバイスいただきたいことというのは、犬の激しいマウンティングのような動作についてです。決まって口にタオルをくわえ、くわえたまま家具などの角に顎を乗せて後ろ足立ちになり、タオルを腹にあててマウンティングみたいに動くのです。

発情期なのかな...?と思いますが、出血はありません。とにかく寝るか食べるか掻くかこれか、です。そのうち止めるのかどうか、今は観察してこの動作を止めてませんが、必ず口に何かくわえないと出来ないらしく、そのくわえるものが...この1週間で柔らかいものはすべて噛みちぎられてしまっています。

この行動を、放っておいていいものかどうか...実はおもちゃを与えっぱなしにしていたためタオル類を取り上げると、おもちゃを食いちぎらんばかりに噛み、頭を激しく振ります。

痒くなってやめる、疲れてやめる、という様子です。クッションを食いちぎった時は、主人が激しく叱ったら、それからクッションはやらなくなりました。

しかし、何でも新しい布類はこの行為に使わんがために食いちぎります。ハウスの中の敷物も引っ張り出してブチブチです。
そんなものを入れない方がいいのか...一体どうなのか。。。

無駄吠えはなく、お手が出来るため最初はしつけられたようですがトイレ、散歩あらゆることが以前は???という感じです。1週間が経ってしまいましたが、とにかく今から毅然として犬をしつけなくては、と思います。

この食いちぎり破壊・マウンティングにはどうしたらよいでしょう?


返答内容まずダックスちゃんは、虐待はされていなかったようです。体罰など虐待された場合は、必ず逃げ腰で動きが怯えるように慎重になります。今回は、逆に甘やかされていた可能性の方が高いです。

あるいは家に迎え入れてから、チヤホヤかまい過ぎなかったでしょうか。まずは、(本書にそって)お決めになられたご家庭のルールで、毅然と対応してください。

犬のマウンティングは、性的な意味はほとんどありません。支配欲の表れであり、自己主張であり、自分の思い通りにいかないことへのストレス発散もあります。

ですので、物へのマウンティングは無視していただいて良いですが、人間に飛びついてきてマウンティングする場合は、許さず一貫して止めさせます。

「ダメ」と同時に犬の首輪をつかんで、スワレ・マテの指示音で型を作ってキープさせ褒めます。褒めたらすぐ解放しますが、また犬が飛びついて来たら再度「ダメ」と同時に・・・ひたすら毅然と淡々と繰り返してください。

ぬいぐるみや毛布なども要りません。犬は寒さに適応した動物ですので、室内で飼っている場合は、日本の冬は全然大丈夫です。(夏の方が危険です)。寝床には、厚めの生木の板を置いてやれば、冬は暖かく夏は涼しく湿気もこもらないです。

興奮と破壊癖が激しい犬は、千切った布を飲み込んで危険なので、布製やプラスチック製のオモチャは入れないでください。トイレシートも注意ですので、メッシュカバー付のトイレが良いです。

その代わり、骨型皮ガムを常備してあげると良いです。退屈しのぎ、破壊本能のはけ口にもなりますし、万が一飲み込んでも安全に消化できます。

もう一週間経ちましたので、少しずつ環境には慣れてきています。少しずつ散歩を始めると同時に、家の中でリーダーウォークをたくさんやってください。今回は急に仰向けを強引にしたりしないで、普段の何気ない接し方の改善、軽いリーダーウォーク、主導型のコング遊びからやってみて下さい。

では、あせらずにまず本書・ホームページ・メールを何度も読み返しながら続けてください。また、皮膚のかゆみもイライラに影響していますので、それを治すのも先決です。

ダックスちゃんも10年の長い習慣と感覚が残っていますので、あせらず無理せずジックリ取り組んでください。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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