犬のしつけがQ&Aで分かる!

興奮・攻撃・噛む・吠える4か月のトイプードル犬のしつけ

質問内容
昨日ダウンロードさせていただいたものを興味深く読ませてもらいました。

犬の問題行動:まだ4ヶ月ですので、犬のしつけもこれからと思っていましたが、先日ワクチン接種に行った時に獣医さんに甘噛みの対処を聞いてきました。

そこで早速、噛んできたとき実践したのですが、有効などころか・・ますます興奮し攻撃、吠え私に?・・と言うより手に襲い掛かるような態度を取り、何回か試みても、まったくダメ・・

(噛んでくるときは、お手入れの時、抱っこして落ちつくまで、リードの付け外しの時、じゃらけてきて
それがエスカレートしてくると。手や服に興奮して噛んできます)

こんなことをしていたら、手を天敵のように感じ、興奮が収まらないと感じていました。

2日間その方法を取り、私自信がこんなんでいいのだろうか?と。その手法は、噛んだら犬の口の中の上を押し上げると嫌なので、噛む行動が減るらしい・・という事でした。

いろんな躾の方法をPCで探してて、そんな時に、堀川さんのHPを発見!!
とても興味のあるものでした。
で、今こうしてお世話になっているのですが^^

それから、まだトイレが失敗する時もあるので、室内飼いする上でそこはきちんとしないと、と思ってます。

犬種は4ヶ月のトイプードル♂
犬は過去に2匹飼っていましたが、今回は8年ぶり。以前は、雑種(問題ありませんでした)、その後ミニチュアダックスと飼いましたが、ミニチュアダックスに関しては室内飼いの、成犬になってから里親になりました。

その犬は、知人が離し飼い飼育で、寝るときも一緒の、そんな生活をしており、飼えなくなったので私が引き取りました。わがまま放題の子でしたので、トイレも何もかもが大変でした。なので、今回はしっかり躾しようと思ってました。

うちの家族構成は60代の私の母と、私42、妹39、私の子どもが15歳女、12歳男、11歳女の3人で6人家族です。

うちは自営業をしてますので、日中は私と母が家におります。仕事してる間は基本ケージで、茶の間に人がいる時は、トイレをさせて皆と一緒に。

ケージは廊下に置いてあり、私達がご飯を食べる時はケージへ。そんな感じです。

接し方ですが
①、②こちらの手の空いてる時間、ロープ遊びをしてます。ロープは遊び終えたら片付けます。子ども達が帰ってくると、自由時間のようになり、おしっこもあちらこちらでと。

怪しい行動のときはすぐさまトイレに誘導しますが、失敗も。

③生後7週目の時、ブリダーさんより譲り受け、人がいる時は放し飼いしてました。そこでトイレをきちんと覚えさせなかったのが失敗で、今では家の中でもリードをしてます。おすわり、お手、待て、ふせは餌を与えながらジェスチャー付きで買い方の本を参考に90%出来ます。出来るまでは繰り返し、その都度誉めました。

叱る時は低い声で、ダメ。娘はダメを連発それも高い声でだったので、注意してます。

④おやつはまだ最近与えたばかりで、ボーロと細いささみをちぎってです。

⑤散歩ですが、3回目のワクチン後2週間と言われたのですが、時々抱っこして外に連れて行ったり車でドライブはしてます。

⑥一日の流れは固定化しておらず、ご飯の時間もまちまち、こちらのペースになってます。がっついて食べるときとそうでない時があり、パピー期は一日3回となってますが、2回になったりします。

昨日までは、食いつきが悪い時は手のひらで食べさせてました。すると何となく食べてくれるので。でも良くないと堀川さんのを見て、昨夜は食べ付こうとしなかったので早々に片付けました。そしたら今朝はしっかり食べてくれました。

ケージは1階廊下と2階の私達の寝室となりです。ハウスは、ケージの中に収まらないので置いておかず、半分トイレシーツ、半分は居場所になっています。写真は携帯から送りますのでご了承ください。

昨日から、早速 リーダーウオークやってます。リードを噛みながら、私の無言、いきなり回転、立ち止まりに着いてきてる感じです。 子ども達もやってますが大丈夫でしょうか?

一応これ読んでね!と犬の本質をちゃんと理解しないとだめなんだよ!と教えこのダウンロードしたものを見せました。

昨日のメールにもありましたが、私もリーダーとした気構え、態度を時間をかけて築きあげたいと思っているところです。

本当にどんな躾の本より、飼い方のマニュアルよりも分かりやすく共感が持てる、そして堀川さんの犬に対する愛情が伝わってきます。あたたかいメールありがとうございます。


返答内容修正点に気付かれて頑張っておられますね。その調子で続けてください。ただ念のために、おさらいと補足も含めていくつかお話しておきます。

とにかく今の月齢は、知能が低く本能の感覚のまま生きる猛獣状態です。なかなか結果が出にくい時期ですので、とにかくあせらないことです。反抗期もきます。急いでも悪循環になるだけですので、少しずつ淡々とやっていけば良いです。

大家族ですので、皆さんの理解と意識の共有が必要です。協力などというレベルでは足りません。本当に全員が「自分が飼い主なんだ」という意識を持たないと意味が無くなってしまいます。どんなに犬のしつけを頑張っても、誰か一人でも違った接し方をしていると、犬は理解できないのです。

かと言って、ガミガミ言う必要はありません。正しい姿勢を見せ続けてください。根気よく説明してください。姿を見せれば皆マネをするようになります。

まず、手法どうこうの前に、もっと大切なことがあります。犬は皆さんの普段の何気ない接し方しぐさ態度を全て見て感じて、それに反応しています。

ジロジロ見つめ意味なく声掛けナデナデ抱っこにオヤツ・・これらは全て、犬の本能の視点からは「従属的」に見えるのです。

下位の犬は上位やリーダーにすり寄ってナメナメして挨拶します。(ジロジロ見つめ意味なく声掛けナデナデに類似)。

犬同士で体を合せる時は、上位やリーダーは、下位の体の上に自分の体の一部を乗せてきます。飛びつきやマウンティングもそうですが、体位が関係を表すのです。ですので抱っこを誤解する犬がいます。

家の中でももちろんですが、外でも緊急時以外は抱っこは止めましょう。予防接種前でも、犬や他人に触れないこと・電柱や草むらの臭いを嗅がせないこと、だけ守っていただければ、犬に歩かせても大丈夫です。

抱っこは関係が崩れますし、自分の足で歩くのをおっくうがるようになります。犬には自分の足で立たせてください。たくさん歩く必要はないのです。玄関先でノンビリ座って、行きかう人や犬・猫・鳥、自転車や車などを見せるだけでも全然違ってきます。お散歩デビュー前はそれで十分です。

また、リードを付けてボール遊びをすれば、首輪やリードに慣れます。遊びながら少しずつリーダーウォークに近づけて行けば、お散歩デビューもわりとスムーズにできます。(子犬は子犬ですが・・(^-^)

あお向けは、子犬が激しく興奮して暴れる場合は、無理しないでください。リーダーウォークに切り替えられたのは正解です。そして、それもまだ子犬にとっては初体験ですから、いきなり強化しないで、先ほどお話したようにリードを付けたまま主導型のボール遊びをして、その流れの中で時々リーダーウォークをする・・あお向けを一瞬してみる・・ということから始めれば良いです。

様子を見ながら、遊びの中のリーダーウォークと仰向けの時間を少しずつ長くしていけば良いです。

放し飼いは止めましょう。子犬の様子を見ていられる時間帯だけ出してください。そして出している間は必ず「主導」です。主導するために、しつけが浸透するまでは、ケージから出す際に常に犬にリードを付けて持っておくと良いです。

そうすればトイレへの誘導も機敏にできますし、行動を主導することになるので自然とリーダーウォークに近くなっています。

そして主導型の遊びをしながら、色んな行動の教えや関係作りの手法を織り交ぜてください。

またトイレのしつけについては、今はとにかくどこでオシッコ・ウンチしていても、絶対に叱らないで「チチチチ」などの指示音の関連付けに専念することです。

関連付けが出来てくれば、本書の条件を作って指示音を出せば、成功する確率が高まります。関係作りができた人から、そこで褒められれば、犬はちゃんと覚えますので根気よく続けることです。

失敗させない環境作り・指示音の関連付け・指示を聞きたくなる関係作り、結局はトイレのしつけに限らず全ての教えに共通することになります。

叱り方・褒め方ですが、まず「叱って終わり」にしないことです。必ず次の瞬間に良い型を取らせ、指示音やジェスチャーを関連付けながら褒める・・ここまでをセットにしてください。

褒め方は、大げさや猫なで声でナデナデはいけません。褒める時もリーダーらしく毅然と、犬の肩をポンポンポンしながら関連付けをしながら褒めます。

犬の名前を呼びながら褒めるのも良い事です。叱る時は絶対に名前を呼んではいけません。

>食いつきが悪い時は手のひらで食べさせてました・・

↑絶対に止めてください。関係が崩れます。そしてオヤツやドライフードへのトッピングもいけません。まず栄養バランスが崩れています。成長にともなって知能が高くなってくると好き嫌いを覚え、ドライフードを食べなくなります。

そして、食べ物で釣っていると何となく犬が行動するので「関係作りができた・・」と錯覚してしまうのです。これがもっとも怖いことなのです。

>子ども達もやってますが大丈夫でしょうか?・・

↑しばらくは必ず監督してください。そして「態度しぐさ」を注視してください。極論は、手法など何でも良いのです。手法というのは、あくまで飼い主のリーダーとしての毅然さ・主導性を示すための一つの手段でしかないのです。

意識を持たないで、手法の上塗りだけしても逆効果になることがあります。

子供さん達には(お母様や妹さんにも)、「自分がリーダーで犬を指導しなければいけない」ということを、何度も何度も教えてください。姿勢でも見せてください。

では、今日はこんなところです。

頑張って続けてください(^-^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針