犬のしつけがQ&Aで分かる!

病気の犬への接し方としつけ

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先日の、捨て犬の里親になった飼い主です。早速の返信に感激しました。
本当にありがとうございました。とても参考になりました。
 
今日は急いで帰宅しましたが,軽い散歩をして家の中に入れたのが6:00すぎでした。外は低温注意報の寒い一日中に入ってからもいつまでも吠えることなく大変落ち着いています。ホームページで勉強したことを意識して接してみました。まずは本を買って勉強しようと思います。
 
室内にゲージをおいて飼う場合,家の人間が留守中もゲージの中にずっと入れて長時間待たせて良いのでしょうか。仕事の関係で夜遅くなってしまうことがあります。
 
季候が良くなればデッキにゲージをおいて夜も室外でと思っていたのですが、犬にとってはどちらかにはっきりきめたほうが良いのですね。
 
急いで食べたり水を飲んだだけで咳をします。とてもつらいです。でも、くよくよしないようにがんばります。本当にありがとうございました。


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病気の犬でも健常犬でも、留守番は同じ事です。前回のメールでもお話しましたが、犬のしつけそのものは健常犬と同じにしなければいけません。可愛そうな境遇を思って、過保護にしたり犬に合わせることをすると、犬は主従関係を誤認します。「自分のことを思ってやってくれているんだ」、とは犬の思考では思わないのです。人間のような思考や知能は犬にはありません。本能で相手は「従属的だな」、と思うだけです。気をつけなければいけません。
 
また、広い部屋での犬の放し飼いはテリトリーが大きくなりその分ストレスですし、特に運動制限しなければいけない病気の犬ですので、見ていない時に猫と激しい遊びをするかもしれません。もともと捕食動物は、必要な時以外はジッとして体力を温存します。
 
フィラリアが進行した犬の心臓は、駆虫しても完全には復元できません。辛いですが、ハンディを抱えたまま生涯を過ごさなければいけません。軽い散歩と走らないボール遊び程度しかできないです。ただ、何もしないと社交性も落ちますし、狩猟本能のはけ口がなくストレスがたまります。また、一切動かないと更に心肺機能が低下してしまいます。
 
ですので、お帰りになったあと、軽い散歩と走らないボール遊び。そして日中の留守番が長いなら、朝も軽い散歩をしましょう。また、常時ケージ内に骨ガムなどの退屈しのぎのオモチャをおきましょう。食べても安全な骨ガム素材のオモチャが良いです。
 
ちなみに本書にも書いてありますが、お出かけと帰宅時は声かけも目を合わせることもいけません。人間の出入りに過敏になり犬のストレスになりますので、知らん振りして出かけ、帰っても少しの時間無視してください。
 
>季候が良くなれば
>デッキにゲージをおいて夜も室外でと思っていたのですが
>犬にとってはどちらかにはっきりきめたほうが良いのですね。
 
↑はい、決めてください。そして決めたら、犬の要求に合わせて入れたり出したりしないでください。外飼いにしても屋内飼いにしても、基本は「ケージ内にハウス・トイレ・飲水」の4点セットです。
 
犬にも人間にも天命があります。また今回のご経験も天が与えた運命です。全ての生命は一日一日、精一杯生きるしかありません。また精一杯、犬のしつけをしてあげる事も犬の幸せなのです。犬への過保護と気遣いし過ぎは、かえって不幸なのです。犬は毅然と自分を主導してくれる人が大好きで、その人の指示に従い褒められることが何よりの幸せなのです。それが犬の本能です。
 
では、頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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