犬のしつけがQ&Aで分かる!

しつけできなかった自分でも犬と良い関係ができるのでしょうか?

質問内容
はじめまして、4歳10ヵ月のMIX犬と、フレンチブルドックの3歳2ヵ月どちらも女の子です。また、現在主人、義父、息子、私と4人家族です。

もともと、先住犬のMIX犬はきちんとした関係は出来ていませんでした。間違った方法で躾けた結果臆病で言うことを聞かない子になってしまいました。

それでも、年齢と、フレンチブルドックが来たことで徐々に落ち着いてきましたが堀川さんのサイトを拝見して、MIX犬とは絆なんてないな・・と痛感しました。でも、今回MIX犬のことで調べていたわけではなく、フレンチブルドックの件で悩んでいました。

うちへ迎えたときは吠える事もしませんでしたが今では、ほんの小さな物音で「ワワン!」と吠えます。飲食関係の仕事をしている息子が夜遅く帰ってくると吠えまくります。かまって欲しい要求も交じっているので、夜中に大変です。

なのでゲージに入れて、周りを囲って見えないようにしておきます。それで、少し吠える程度で治まっています。ただ、ゲージに入れるまでが大変で、無理やり入れようとすると噛みついてきます。

フレンチでも小柄なので、ひょいと抱えて入れてしまいますが。いつも大騒ぎします。狂暴な小型の動物を抱えているようです。そのあと、すぐゲージに入れ囲ってしまえば大人しくなります。

また、義父に対しては立ったり座ったり居間に来たりするだけで吠えかかります。だまってテレビ見ている間はいいのですが、お茶を取ろうと体が動く度に見張っているように反応します。立ち上がりようものなら飛び掛かって行きます。

私がいれば、吠える前に「いけない!」と反応させないようにしますが主人と義父の二人の時は、大変だそうです。

この二点ではまだ対処方法(間違っていても)何とかなっていましたが、散歩でのこと、よそのワンちゃんと出会ってスルーする時はいいのですが飼い主同士、挨拶して立ち止まると、すり寄って相手の飼い主さんに愛嬌をふりまきます。

そして、そして要求吠だと思いますが、「私をかまって」と吠えます。ひなにとっては相手 に遊んでもらっているつもりかもしれませんが、相手がそばにいる間吠えっぱなしです。結局他のワンちゃんとも、飼い主さんともコミュニケーション取れずに立ち去るしかありません。

今では吠える癖がついたように何でもかんでも、吠えるようになってしまいました。

首輪で吠えると電気が走るグッズを購入しようかと悩みました。吠えるようになってしまった時、一度友人にその首輪を借りてつけさせた事があります。その時のひなの様子があまりにもかいそうで、一回使用してみて購入は止めました。

その頃は今ほどではなかったのですが、エスカレートしてきて再度購入を考えてしまいました。でも「飼い主さんとワン ちゃんとの関係に不安を感じる方には責任持てない」ような事が書いてありましたのでその首輪(1万円ぐらいでした)を購入するのを躊躇っていました。

そこで、その前に何か方法はないかと、ネットで調べていて堀川さんのサイトに行き着きました。
MIX犬ともきちんとした関係が出来ていなくて、フレンチブルドックを迎えたわけですから間違って育てていることは確かだろうなと、感じています。そんな私でも、二匹のワンコと良い関係ができるのでしょうか?


返答内容
過去の接し方の詳細をお知らせいただいていないので断言はできませんが、おそらく普段は放し飼いに近い状態で、主従関係を意識した接し方・しつけ方はされてこなかったと思います。

犬の中では、「周囲が自分の言うことを聞くのが当たり前」で、気に入らない時は吠えたり噛んだりして自分の主張を通そうとしているようにお見受けします。そして、リーダー不在で、群れを守るのは自分だという感覚があるので、小さな物音にも吠えます。


さて長い習慣、関係がありましたから、急に今すぐ良くなるようなことは期待してはいけません。

しつけグッズもそうですし、プロトレーナー達の手法もそうですが、関係が上手くない状況で即効性だけの手法を上塗りしても、犬には理解できずさらにストレスが増します。大抵は反発しますし、万が一最初はなんとなく大人しくなったようでも、ストレスが積もっていずれ爆発します。

根本的な主従関係という土台から、時間をかけてコツコツ積み上げていかないといけないのです。

それだけご理解くださいませ。

そして、ご家族の一貫性も重要です。奥様だけがやっても効果は大きくありません。ご家族全員で一貫して始めて犬が理解できます。そうでないと、矛盾とギャップで犬が苦しむだけになってしまいます。

まずは、ご家族全員で教材で意識改革をしていただき、その意識からくる自然な接し方の変化で、犬も変わっていきます。そこでいくつかの手法も展開してください。

根本的な接し方を変えないでいきなり吠えを止める手法だけ上塗りしても、犬のストレスは増すだけになってしまいます。

急がないで、あえて時間をかけて段階的に展開したほうが良いのです。

また、今までの習慣や関係が変わっていきますので、犬からしてみたら面白くないですから、反発することも想定してください。でもそれも自然な反応です。

ガッカリしたり悲観されないで、淡々と続けていけば、ふとある日、良くなっていることに気付きます。そんなものです。

そうなるためには、ご家族全員の意識改革とやるべき事を淡々と続けないといけません。そのご覚悟があれば、必ず進歩はあります。

犬はしつけ環境に適応しているだけですので、何歳になってもできますし犬の生涯続けてあげないといけません。

もちろん、100%どこまで完璧になるかは断言できませんが、やらなければひどくなる一方ですし、正しくやり続ければ、良い方向に進んでいくのは間違いありません。

それでは、これから頑張って続けてください(^_^)


犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針