犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけ訓練ビジネスで理想と現実の矛盾

質問内容
私は今、ドッグトレーナーを目指して専門学校に通っています。将来的には独立も考えています。

お金儲けとかじゃなくて、犬の殺処分を無くしたいと思い、犬と飼い主と1番近い距離にいられる仕事だと思ったからです。

学校ではやはりオヤツで誘導する方法やショックを与える方法を習います。

私もショックを与えて犬をしつけるやり方は間違ってる、本当にこれでいいのか?と疑問に思いました。一時期はドッグトレーナーを辞めようかとも思いました。

そしてこのサイトを読んで、私にはこのやり方が合ってる!と思いました。

ぜひ参考にさせてほしいので本を購入したいと思います。


返答内容
今は分岐点に立っています。

将来の方向性はお決めになったほうが良いでしょう。

大きく二つの道に分かれると思います。


1、職業犬の訓練と割り切って調教法を身に付ける

嫌悪刺激やオヤツで釣る手法は、存在価値が無いわけではありません。

例えば、職業犬などで、決まった仕事を遂行しなければいけない犬に対しては、やはり調教訓練という形にしなければいけない場合があります。

タレント犬などはまさにそうで、その場で色んな動きを教えないといけませんし、共演者とも演技して見せなければいけません。

ハンドラーが変わることが多い警察犬や災害救助犬もそうですし、盲導犬も障害者さんが扱える形を作っておかなければいけません。


2、独立して自分のやり方を通す

一方、ご自分の価値観の元で犬のしつけビジネスをしていくのであれば、組織に属するのは不可能に近いです。

訓練所の経営者や先輩上司からは、必ず怒られるでしょうし、パワハラやイジメも受けて追い出されるでしょう。なぜならば、利益効率が悪いからです。経営が成り立たないからです。

そして、飼い主さんの中にも、「表面上だけでも良いから、とにかく早く犬を調教してくれ」というケースがあります。

となると、自分の価値観を理解してくれる飼い主さんを、自分の宣伝力で集客しなければいけません。

しかも、時間をかけて犬と関係作りをする方法では利益効率はとても悪いですから、収益は苦しいです。最初はまったく経営は成り立たないはずです。私は企業経営者でもありますので、ビジネスは甘くないことは断言しておきます。

その辺をよくご理解され、ご覚悟の上で本教材をご購入いただけるのであれば、それはもちろん私としては嬉しい限りですが、あなた様は必ず苦しむでしょう。

そして、将来だけでなく、これからの専門学校生活も苦痛になるでしょう。


ということで、私の意見としては、まず専門学校と就職先のやり方を踏襲して、数年間の経験を積んで経営や集客も学んだあとに独立されて、ご自分のやり方でやっていかれるのが良いと思います。

例えば、伝統芸能などの世界では、『守破離』(しゅはり)というものがあります。

まずは教えを守り、次はそれを破ってみて、段々離れて独自性が出ていく・・・という流れです。

今の段階で私の教材を読まれても、矛盾に苦しむだけになるでしょうし、夢が崩れてしまう可能性があります。

あなた様が一般の飼い主さんであれば本教材はおすすめいたしますが、これから犬の訓練士としてプロになろうという段階であれば、害の方が大きいかもしれません。

その辺をどうご判断されるか。あるいは、やり方をミックスしても良いですが、変な組み合わせにしてしまうと、犬が矛盾に苦しんで悪循環になるかもしれません。その辺も経験が必要です。

自分の好きな手法だけ使うような、単なる情報のつまみ食いにならないように気をつけないといけません。

それでは、頑張ってください(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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