犬のしつけがQ&Aで分かる!

噛み癖のある保護犬5歳ペキニーズのしつけ

質問内容
携帯からお願いします。保護犬5歳雄です。一年八ヵ月前に我が家に来ました。

当初から噛み付きがあり、すぐにトレーナーの方に来て頂き自宅で訓練が始まりました。色々な事があり、感謝も沢山しましたがあまり進歩もなく、以前より噛み付きがひどくなったりして5ヵ月程で中止しました。

スピリチュアルも受け、暫らく問題ありませんでしたが、時々噛み付くことがありました。最近は私を本噛みするようになり落ち込んでいる時、堀川さんのHPを見助けて頂こうと購入しました。今、リーダーウォークは順調です。仰向けは好きみたいでおしりをマッサージされ笑っていますが、すぐに起き上がるときもあり、その時は押えられません。

遊ぶボールは購入しました。興奮しながら遊びますがこのやり方でいいのか不安です。後は何もできません。

噛まれる恐怖が先にたち何もできません。コミュニケーションがとれているか不安です。私は今何から始めればいいでしょうか?内容がまとまらず長文になってすみません。

犬種はペキニーズ、名前は○○です。今私は犬と殆ど目は合わせず声もかけず、触ることもしていません。ソファーを処分しなければケージが置けないので、まだ設置していません。犬は殆どソファーに乗り過ごしています。ソファーで数時間寝て、その後クレートで寝ます。

以前は私と一緒に寝ていました。まだ知って頂きたいことがあるのですが上手くメールがうてません。すみません。堀川さん、こんな情けない飼い主ですが助けて下さい。これからも宜しくお願いします。


返答内容
良いんですよ。ご自分の過去の間違いにお気付きになられただけでも、大きな進歩なのです。

そういう意識があると、自然に振る舞いや態度が全体的に変わっていきます。犬はそれを必ず感じ取りますので、犬も変わっていきます。

もちろん時間もかかりますし、毅然さと主導性は増していかないといけませんが、犬の反応もそれに比例します。

今回は、保護犬ということで、ご自分だけを責めてもいけません。保護犬になるくらいですので、おそらくですが、元の飼い主さんが上手く犬のしつけを出来ず、関係が崩れ、手におえなくなって放棄した可能性が高いです。

愛情を持ってきちんとしつけしていたら、安易に放棄などしません。

そういう事情もありましたから、ご自分を完全否定してはいけませんし、犬のせいでもありません。

犬の中のトラウマになっている可能性もありますから、余計にあせったり結果を求め過ぎてもいけません。保護犬の場合は、職員に捕まえられる時の嫌な経験なども影響するからです。

今の接し方はそれで良いです。少し精神戦で距離をおいたほうが良いです。ただし、ずっと無視だけでは関係作りもできませんので、少し変化が出てきたら主導型の遊びは増やしていきましょう。

遊ぶ時は、犬にリードを付けて持って過ごすと良いです。犬の行動全体を自然と主導することになりますので、主従関係作りになります。

また、犬が噛もうとしたり唸ったりした時には、リードをチョンと引き上げて防御兼注意ができます。あるいは、すぐにそのままリーダーウォークに移行して、主従関係を犬に示すことができます。

犬にリードを付ける時、遊ぶ時、グルーミングする時など、犬と接する時は防備の準備をされると良いです。

犬に噛まれることをビクビクしていると、犬にもその緊張興奮が伝播してあおってしまいます。また、ビクビクしている態度を見て、犬がそれを見下す場合もあります。

足は靴下とスリッパ、厚手の長ズボン長袖、そして作業用の革手袋を買うと良いです。ホームセンターで500円くらいで売ってます。冬場のお散歩の時にも重宝して良いです。

そういう防備をして、自信を持って犬と接してください。

ケージの場所ですが、無理に大きなケージを買う必要はありません。例えば、ホームセンターにいくと色々な大きさの金属柵が単品で買えます。それを3枚買えば良いです。空いた1面をクレートハウスの出入り口と合体させれば良いのです。(接合は針金やヒモで結べば良いだけです)

ケージ中のスペースの大きさは、トイレが入れば十分です。今現在、お部屋にクレートとトイレがあるようならば、もうそのスペースでケージも設置出来る、ということです。

そうすれば普段はそこに居させて、クレートで寝ても良いですし、水も飲めるしトイレも出来ます。

「閉じ込めっぱなしはかわいそう」という人がいますが、結局放していてもソファーの上でずっと寝ているわけです。同じことなのです。

遊び・運動・団らんは、飼い主さん主導でメリハリをつけて、たっぷりすれば良いのです。

それと、ソファーに乗せないことも大切だからです。大型犬でもあまり良くないですが、ペキニーズならなおのこと、段差が高すぎるのです。(ソファーの形によって座椅子タイプもありますが)

今はまだ5歳で良いですが、もうすぐ老犬期に入ります。骨も筋も衰えていきますので、降りる時に骨折・脱臼したり筋や腱を痛めます。

ケージから出す時は、リードを付けて飼い主さんが持っておきましょう。登らないように教えていきましょう。


ではまず、今日お話したことをしばらく続けていきましょう。防備を準備したら怖くないです。気持ちで負けたらもうそこで終わってしまいます。

接し方やしつけ方・ご自分の意識向上のためにも、本書とQ&Aサイトを熟読されてください。Q&Aサイトには色んなご相談者様の例をたくさん載せてあります。全体的に熟読されてください・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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