犬のしつけがQ&Aで分かる!

飛びつき・咬む3か月の子犬のしつけ(6歳との多頭飼い)

Q.ご質問:こんにちは。いつもお世話になっております。ワイマラナーの子犬とアメリカンコッカースパニエル(6歳)の多頭飼いです。

ワイマラナーですが、もう3カ月半になり、かなり活発になってきました。
散歩も川遊びも大好きですが、他の犬に吠えられたり、大きな車が通るだけで私の後ろに隠れています。
家では、誰よりも偉そうにしているのですが。。。

問題は、ここですよね。家では、ソファーの上で眠り、何度仰向けをやっても噛んだり、吠えたりは止めません。アメリカンコッカースパニエルより先に水や餌を食べようとし、(強制的に止めてはいますが)コッカースパニエルが歩いていても、背中に顎をのせたりと、からかっている?じゃれている?ともわからない行動をします。

なんとなく私たちの指導がうまくいってないのではと感じる今日このごろです。。。
そんな風に下に見られつつあるコッカースパニエルですが、ドッグランでワイマラナーが大型犬に追いかけられると、まるでワイマラナーを守っているかのように、対抗し吠えて追い払ったりもしてくれます。

こんな状態ではありますが、最近の問題行動で、飛びつきと咬むことをもう少し厳しく教えたいと思っております。もうコッカースパニエルより大きくなり、口を押さえたりも片手で指が回らないのと、咬む勢いが凄く、子供では手に負えなくなりつつあります。

仰向けは、その場だけ静かにしてればいいや~という感じで、体を任せては来るのですが、放すとすぐ同じ行動です。まだ子供なので仕方がないかなと、繰り返し頑張ってはいますが、なんせ体がどんどん大きくなるので、小さいうちに躾たいと焦る気持ちもあります。何かいい方法はないでしょうか?

吠え癖はないのですが、吠えるとうるさく、ちょっと近所の人からクレームがあったので、口輪を飼ってしまいました。これも、鞭を与えているようで気がすすまなく、かわいそうだとすぐ取ってしまったりするので、静かにさせる効果があるのかどうか、いつも犬に付きっきりになれないので、心配な時は、口輪をして出かけます。

興奮している時に口を押さえたり、仰向けにするとより怒ってすぐ同じ行動をします。このような様子ですが、もっとこうした方がいい・・などアドバイスをいただけないでしょうか。

クレートは、今のところ失敗しています。成犬になった時に大きいのを買う予定でいます。その時まで、部屋で好きなところで寝かせていいものか心配です。コッカースパニエルだけをケイジに入れるとワイマラナーがそこに向かって吠えるので、ケージもなくなり、二人好きなところで寝ている状態です。

あと、コッカースパニエルが何もしていないのに、ワイマラナーからからんできて、コッカースパニエルが怒ります。どう見てもコッカースパニエルは嫌がっているので、ワイマラナーを注意して引き離しますが、これも問題ないでしょうか?

いろいろとバラバラですいません。よろしくお願いします。


A.お答え:まったく悲観されることはありません。

犬の生後3か月の知能はあまりにも低すぎますから、それは理解してあげてください。ただし、まったく変化がない・・段々ひどくなってきた・・ということであれば、接し方全体に甘さがあるはずです。教えが一貫出来ていないはずです。

口閉じでもあお向けでも、体のコントロールにこだわらないで、厳しい態度を示すことを意識されてください。吠えたり噛んだら「ダメ!」としっかり伝え厳しい視線を送りながら口閉じをします。そして否定だけでなく、良い型を取らせて褒めるということと、音の関連付けを忘れないことです。

噛んだ時でも吠え癖も考慮して、「ダメ!」で口閉じたしたあと「シ~!」の音を関連付けながら、肩をポンポンして褒めてください。主従関係がしっかりしてきて、音の関連付けができてくると、「シ~!」の指示で止めるようになります。

それと3か月過ぎてきましたので、リーダーウォークをたくさんやってください。家の中で時間さえあればやってください。これも体のコントロールよりも、毅然な態度を示すことを重視してください。

それから部屋でケージ外に居る時は、リードを付けて飼い主さんが持っていてください。現行犯で叱らないと意味がないので、放し飼いで捕まえてから叱っても逆効果になってしまいます。吠えたら・噛んだら、そのままリーダーウォークにすぐ移行できます。

特にゴハン前にリーダーウォークを徹底しましょう。ゴハン前に手を見せ、噛ませない教えもたくさんしましょう。ゴハンの準備をして、いったん見せてから行います。これは食べ物で釣るのではなく、食料を完全管理することでより主従関係が明確に伝わるからです。

ですので、ゴハン中も何度も取り上げてスワレ・マテをさせることを徹底してください。

あお向けも段々強化していきましょう。

それとコッカースパニエルちゃんですが、彼女なりにワイマラナー君を教育しようとしています。親犬も子犬が騒がしくしたり、噛んでじゃれてくると、もうこの月齢では淡々と叱ります。それで良いんです。むしろ人間がコッカースパニエルちゃんの態度から、どう接するべきか学ぶべきです。

子犬の成長に伴って、態度もより毅然としていかないといけません。態度全体をもっと厳しくする。あお向け、リーダーウォークの強化・・。

では、またしばらく頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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