犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬が二頭で散歩するときだけ引っ張る場合のしつけ

質問内容
お久しぶりです。以前は大変お世話になりました。
久しぶりにご相談させていただきたくメールしました。

現状は下記のとおりです。

家族構成:
私、夫(以前は婚約者でした)
先住犬(スムースコートチワワ2歳6ヶ月)
後住犬(スムースコートチワワ1歳11ヶ月)

堀川様のお陰で、2匹ともトイレもきちんとでますし、家の中ではおとなしくしております。2匹はそれほど仲良しということではありませんが、後住犬が去勢してからは喧嘩もほぼなく、たまにしても骨のとりあいとかその程度で悪くはありません。

外出時もおとなしくキャリーにはいりますし、かみぐせも一度もなく、素直でかわいく育っていて、かなり幸せな毎日を送っています。堀川様には感謝してます!

先住犬に関しては、かなりいい子で、散歩でもドッグランでも人にも犬にも寄っていき、吠えることはめったにありません。先住犬は肝臓が産まれつき悪いようで、去勢手術は行っていませんので、たまに犬の毛布などにマウントしますが、マウント行為は犬にも人にもしませんし、とってもおだやかでいい子です。

ただ、やはり悩みは後住犬です。人にも犬にも怖がってしまいます。家の中では、普段はおとなしいのですが、来客があると吠えます。吠えるので最初はハウスのコマンドでハウスにいます。歯をむけるわけではないので、ただ怖いだけなんだとは思いますが、お客さんが動いたりすると怖がって吠えてしつこいので困ります。

だんだん慣れてくれば、人にも近づいていきますし、よっていきおとなしくかわいがられていますが、人の動きに敏感で人が動いたりするとびっくりして吠えます。噛んだりは絶対しないです。

散歩にいっても黒い服の人や、人や犬が急に近づくと吠えます。吠えるとこちらの「だめ!」や「し!」のコマンドが聞かなくなり、なかなか興奮してやめません。まったく吠えない日もあり、犬や人に近づくときもあります。

原因として考えてているのは、後住犬が1歳なるころ、仕事が忙しいのと私の体調が悪くて、2匹を実家に半年ほど預けていました。実家の両親は、おそらく犬がかわいくてしょうがなかったため、田舎ということもあり、吠えることに関してもかなり寛容だったのだと思います。

犬のしつけに大事な時期だったから後悔もしてます。

それと散歩のひっぱりですが、2匹で散歩するとかなりぐいぐいひっぱられます。1匹ずつでいくとお利口に横につきますので、楽しい散歩となります。

後住犬の吠え、二匹の散歩の方法について教えてください。いろいろとすいませんが、よろしくお願いします!


返答内容
全体的にはまずまず上手くいっているようで良かったです(^_^)

後住チワワちゃんですが、要求で吠えているわけではなく、ビビリなんですね。これは叱ってしつければ良いという問題ではありません。

人間で言うと、まだ子供と大人の間ですし、半年間ご実家で過ごした際に、あまり犬や人に慣れる機会も多くなかったはずです。

心配しないで、外にたくさん出して慣れる機会を多く作りましょう。もともと人や犬が嫌いなわけではないので、あとは慣れの問題です。

もちろん、無駄吠えがいけない事は教えてください。

散歩時は、口閉じやリードをチョンと引き上げて注意音と関連付けて注意する方法で良いですが、来客時は無理なので、ケージに毛布などの厚手の布を掛けて暗くしてあげてください。

また、お客様が親しい方ならば、許しを得て、犬にリードを付けて持っておくことです。吠えたら口閉じやリードのチョン引きと注意音で教えます。

これからも主従関係はどんどん深まっていきますし、慣れと教えの繰り返しで良くなっていきます。心配しないで続けることです。


2頭同時の散歩時の引っ張りですが、これは犬も人間も同じように、群れが大きくなると興奮と気持ちが大きくなる現象です。「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言われるように、心理上で行動が大胆になります。「みんな一緒で楽しい興奮」という要素もあります。

これも段々良くなっていきます。

二頭ともまだ若くて、犬の生涯の中では一番元気で体力もある時期ですから、かえって、そうではないほうが心配です。嫌がって歩かない犬よりは何倍も良い事です。

さて対処法ですが、これもやっぱり、リーダーウォークの要素が必要です。二頭同時ですので、曲がったりUターンは無理ですので、止まる・・歩く・・止まる・・早歩き・・止まる・・というふうに、「止まる」を上手く使いましょう。チョンと引き上げるくらいの勢いでも良いです。

それと、普段しっかりマテの練習をしておくことです。

また、いつも失敗で叱ってばかりよりは、なるべく褒められる状況を作ってあげたほうが良いですので、散歩に行く前に、家の中で少しコング遊びでもして、心地よい疲れと発散を与えてからその流れで散歩に出かけると良いです。

普通にケージから出してそのまま散歩に行くよりも、落ち着きが出ます。

あとは、犬のリードを短く持って、2頭を左右に分けて歩くのも良いです。引っ張る方のリードをチョンと上げぎみに引きながら止めて、マテの指示音を出しながら少し止まって無視・・またツイテで、ゆっくり歩き出す・・。

いずれにしても、まずは家の中から練習していきましょう・・・


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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