犬のしつけがQ&Aで分かる!

犬のしつけ多頭飼いでも基本は犬と飼い主の問題

質問内容
柴犬メス3歳半・柴犬メス6歳半を室内飼いです。家族は夫婦の二人です。二匹とも生後2ヶ月から飼いはじめました。

今年の3月までは朝6時に20分くらいの散歩。7時には二人とも出勤。それぞれのケージ(約95×120)で留守番。平日は私19時に帰宅。夫は21時くらいの帰宅。(週末は夫と二時間くらいの朝のみ散歩。)

先に帰ったらケージから出して、近くの公園へ10分くらいのオシッコの散歩。家の中を自由にさせる。帰宅時は大喜びさせてしまうほどのスキンシップ。24時くらいに就寝。二匹もケージへ。

4月に私は仕事を退職したため毎朝2時間弱の散歩。夕方も気が向けば1時間の散歩。一日中撫でたり、声掛けてべったり。

柴犬3歳はハーネスを嫌がって唸るため、いまだにおやつで釣っている。常に機嫌をとるのはおやつです。臆病で急に触られると噛み付きます。お腹は一度も見せません。二匹の上下関係も怪しく、度々もめます。二年前には二匹のけんか仲裁したつもりが興奮した柴犬3歳に噛まれ4針縫ったことがあります。

最近また柴犬3歳の様子がおかしく、発情期なのか、興奮気味で一触即発の緊張感あふれる日々を送っています。

今朝は柴犬6歳の嗅いでいる土手の草を一緒に嗅いでいたら、柴犬3歳が唸り始め、取っ組み合いになり、一応柴犬6歳が首元を押さえて終了を迎えましが、帰る途中も、度々柴犬6歳に噛み付こうと唸り暴れて、何とか二匹をつれて帰りましたが、今回は私も心が折れそうになり、今朝からそれぞれのゲージに入れております。

21時くらいに夫が帰ったら出してやろうと思っています。

まだ、堀川様の躾がスタートする前なので、とても不安です。

まず、犬のリーダの交代は必要なく(けんか終了時柴犬6歳が上にはなっているが、柴犬3歳はお腹を出したことはない)
柴犬6歳を先にゲージから出してよいか?

目を合わさない、声をかけないを本日この状態でやってよいか?

問題点は、冒頭少し読んだだけでも全て当てはまるほど私たち?主には私の態度に間違いがあると思っています。全て読んで確実にやって行きたいと思っていますが、二匹同時にゲージから出すことに不安です。でも変に隔離してしまっていいのかも不安です。


返答内容まず今回は、3歳柴ちゃんと、6歳柴ちゃんとの関係にこだわらないで、人間家族と犬との関係を意識して下さい。犬同士でこうなっているということは、人間が群れの中で主導性を示せていないように感じられます。

幼少期から関係作りをしっかりやりつつ、噛み癖なども教えていけば、こうはなっていないはずです。もしそういう傾向があったとしても、3歳半までには直せていたはずです。

まずは、真剣に素直に、過去の犬との接し方を全て見直し、変えていかないといけません。それまでは犬同士は距離を置かせてください。お部屋は一緒で良いですが、ケージなどは分けましょう。

>4月に私は仕事を退職したため・・一日中撫でたり、声掛けてべったり・・

↑最近の犬の変化はこれが原因です。
そして根本は過去の↓これらです。

>家の中を自由にさせる・・帰宅時は大喜びさせてしまうほどのスキンシップ・・

しぐさ態度など、犬との接し方が従属的になってしまっていました。まずは、これらを徐々に変えていってください。激変は良くありません。犬も家族も習慣になっていますので、戸惑いが大きくストレスになります。犬も面白くないので反発もあります。

ただし、変えていかないと、犬の問題行動も何も変わりません。まずは何気ない接し方からで良いです。主導型の遊びからで良いです。

そこに少しずつリーダーウォークを織り交ぜ、犬の反応が変化してきたら、仰向けも導入して下さい。リ-ダーウォークはお部屋の中でもたくさんして下さい。それなら二頭での散歩時は無理でも、家で交互に二頭にできます。

そうやって、数週間かけてあせらずやり続け、犬の反応が良くなってきたら、二頭を同時にケージから出して、接触させ、うなり始めたら叱ってスワレ・マテ・・・。そういう注意や教えをしていきましょう。

そうしないで今のままやっても、犬は聞く耳を持たないです。怒って噛むだけです。ですので、3歳柴ちゃんに少し変化が出るまでは、なるべく散歩もご主人と手分けして、二頭別々が良いでしょう。

散歩は、一頭あたり、一日トータルで1時間もすれば十分です。

過去の間違っていたこと・これからやるべきこと、もうお分かりになっているはずです。それが分かったので、あとはやり続けるだけです。ちゃんと変われますので、自信を持って毅然さと主導性を持って続けてください。

犬も長年好き勝手やってきましたので、急に変えると反発も強くなります。激変しないで急がないで、少しずつ少しずつ変えていきましょう。まずは飼い主さんの意識改革からです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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