犬のしつけがQ&Aで分かる!

ボーダーコリーのミックス犬のしつけで飛びつく・噛む・引っ張る

質問内容
犬は10ヶ月で、雑種(母犬はボーダーコリー・父犬は雑種)。体重は19キロくらい。最初は室内でしたが、ワクチンなどが終了してからは、外で飼っています。

家族:主人(自営業)・息子(会社員)・私(公務員)です。家族は3人です。主人が日頃はよく関わります。息子も休みの日は関わります。

問題の内容:犬が家族、その他の人に飛びつきます。リードを付けようとすると、リードを噛んできて離さないこともあります。手を噛んでくることもあります。

散歩中は、ハアハア言いながら、引っ張ります。リーダーウォークは試みてはいますができていません。たまにあお向けに自分からなることがあります。体がけっこう大きいので、こちらの都合で足をはらったりしてあお向けにするのは、難しいです。

自分の木製の犬小屋をかじります。お気に入りのものを取り上げようとすると、渡さないように必死になることがあります。

今までの接し方(外で飼うようになってから)
・犬を褒めるときになでるくらいです。息子はあお向けにして体をさわったりしています。
・犬を外で飼うようになってからは、特に遊んであげることはありません。
・オスワリ、フセ、マテをやらせています。時々やらせる時におやつも使っていました。
・リードをつけさせないので、コングにペースト状のものを入れて使い、なめさせながらつけることもしていました。
・褒め方は、「よし」と言ってなでていました。叱る時は、「だめ」と言っています。
・散歩は30分くらい。ほとんど疲れ切るまで犬が引っ張っています。
・食事は朝夕2回。母屋と仕事場の間にいるので、主人は犬の近くを行き来します。散歩の時間は特に決めていません。

散歩以外は、犬は鎖でつながれています。「外でつなぐ犬の飼い方は良くない」ことはお聞きしていますが、ジャンプする力も強く、現状としては難しいです。オシッコ、ウンコは基本家でします。ウンコをすると、吠えて教えます。散歩中にたまにすることもあります。

・たまにドックランに連れて行きます。他の犬とは特に問題はありません。
 
添付した写真は、少し前のものです。たまたま、トイレットペーパーの芯を近くに落とした時に、口にくわえたところです。小屋の反対側は、植物がたくさんある庭があります。鎖が長いのでそちらにも移動をします。

どうぞよろしくお願いします。


返答内容ミックス君は良い子です。自分から仰向けになる犬は、頭も良いですし、性格も穏やかです(犬の中では・・のお話です。笑い)

今のミックス君が、飛びつき・手やリードを噛む行為は、遊び半分です。この月齢は、体もしっかりしてきて体力があり余っているのと、知能もついてきますので、とにかく色なことを試したり動き回ったりします。

また、動く物を捕らえ破壊する行為は捕食動物の大切な本能です。犬らしい普通の行動をしているだけです。ただし、そのままではいけませんので、関係作りと噛み付きの直接の教えは根気よく続けないといけません。

問題のある犬や深刻に関係が崩れている場合は、歯を剥きだして唸ってきたり、飼い主さんに向かって吠えます。それはなさそうなのと、自分から仰向けする・・ということで、そう感じます。

改善していただきたいのは、もう少し犬との接点を多くしていただきたいのと、そのわりに接し方が少し甘くなっている印象を受けました。

まずオヤツなどは使わないでください。本当の関係作りがどこまで出来ているのか、見えなくなってしまうので危険です。

ナデナデ・・の褒め方は止めましょう。下位の犬は、上位にすり寄ってナメナメ挨拶します。人間からの猫なで声でナデナデ・・という行為は、それと同じ態度を見せてしまっています。

意味なく声掛けナデナデではなく、何でも良いので何か指示を出し行動させポンポン褒める・・指示で犬がしなかったら型を作って教える・・という主導性と毅然さを徹底してください。

それと散歩が少ないです。30分の散歩ならば、もう30分使い、お庭で主導型のコング遊びをしましょう。できれば1時間散歩するのがベストで、プラス少しでもコング遊びがあったほうが良いです。

というのは、特にボーダーコリーの血を引いているということと、2歳くらいまでが一番体力があって発散が必要だからです。

そのコング遊びの中で、わざと手を見せて噛み癖を注意する教えをしたり、物を出させる練習をし、またその流れの中でリーダーウォークもたくさんしてください。

作業用の革手袋をしていれば、怖がらずにしっかりできます。ホームセンターで500円くらいで買えます。

手を見せ、犬が噛もうとしたら「シ!」でリードをチョンと一瞬引き上げても良いですし、そのままリーダーウォークをしても良いです。興奮が激しくなければ「シ!」で口閉じしても良いです。

そして、またすぐ手を見せ犬が噛もうとしたら「シ!」で・・・ひたすらこれを繰り返してください。

飛びつきも同じ教え方で良いです。誰か、お一人が犬にリードを付けて「知らんぷりして」持っていてください。もうお一人がなんとなく犬に近づき、飛びつくのを待ってください。

飛びつく瞬間、「マテ」の注意音と同時にリードをチョンと引いてください。犬がひっくり返るくらい毅然とやってください。中型犬で、もうこの月齢ですので、しっかり引いても体は大丈夫です。犬が振り返ったら知らんぷりしてください。

また人が正面に近づけば、また飛びついてきますので、再度「マテ」の注意音と同時に・・・ひたすらこれを繰り返してください。

繰り返していくと、人が正面に立っていても飛びつかなくなる瞬間がきますので、そこでスワレ・マテの指示音ジェスチャーでポンポン褒め、コング遊びでもしてあげてください。

物を出させる練習もコングでしましょう。手で犬の口から取り出し、自分の手の平に乗せて見せて「ダセ」でポンポン褒める・・また犬の口の中にコングを入れる・・また手で犬の口から取り出し、自分の手の平に乗せて・・・ひたすらこれを繰り返してください。

また、時々、出したらすぐ転がして遊ばせることもしてください。「出せば楽しいことが始まる・・」と犬も理解しやすいです。

物事の教えはシンプルに繰り返してください。悪い型を止めて・良い型を作り・指示音ジェスチャーで褒める・・・それだけです。

そして、どんな教えも関係次第で犬が聞こうとするかしないか決まってきます。もっと接点を多くして、主導性と毅然さをしっかり示し続けてください。

それから、散歩も家でのリーダーウォークも、リードを自分の腰に一周縛ると楽です。腕だけでリードを持ってコントロールしようとすると、中型犬以上はなかなか大変ですし散歩中は危険でもあります。

腰に一周回してから、余った部分を手でコントロールすると良いです。お庭では、もう一本ヒモでも追加して少し長めのリードにすると良いでしょう。

体は大きくなってきましたが、やっと知能が高くなり始めたばかりです。経験も乏しいです。焦らず成長も待ちながら、関係作りと直接の教えを続けていきましょう・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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