犬のしつけがQ&Aで分かる!

コーギー犬の飼い方しつけ

質問内容
犬のしつけに頭を抱えていた私に希望の光が見えたように思います。
 
私の家族は、主人40歳 息子4歳と娘2歳の4人家族です。1週間前にコーギー(もうすぐ生後4か月)を家族に迎え入れました。

夜は玄関でケージの中、昼間は庭でリードにつないでいます。家族みんながコーギーと楽しく過ごせるようになりたいと思っています。

犬のしつけは主婦である私が担当します。1週間以上過ぎましたが、コーギーはおいでと言っても恐る恐るといった感じのときと、走り回って落ち着きがなく突進してくるときと半分半分です。

甘噛みをされるので、そのたびに「痛い!!」と強く言うとやめますが、また繰り返してきます。

今日初めて、リードをつけて歩いてみました。リーダーウォークを心掛けて歩きましたが、思っていたより出来た感じです。

思わず調子に乗った私は、仰向け固めを試み、力が強すぎたのか、噛まれたというか歯が強く当たったというか、親指が少し血がにじむことになってしまいました。

首輪をもって「ダメ!!」と言いながらも、コーギーも少し唸っているのを見た瞬間私に少し恐怖心が生まれてしまいました。

ケージに入れるために、首輪からリードを外そうとして首輪を持とうとしても、すごく嫌がり手を噛もうとします。そのたび、私は少し恐怖を感じてしまいます。甘噛みも結構痛いです。

コーギーも私もお互いがお互いを警戒している感じがします。
どうしたら、いい関係が築けるんでしょうか?
毅然とした態度というのは、なかなか難しい様な気がします。


返答内容まず↓これはいけません。

>夜は玄関でケージの中、昼間は庭でリードにつないでいます・・

↑どちらかに決めてください。犬も自分の巣穴が定まらないと落ち着きません。また、どちらか一方を気に入れば、そうでない方に居る時に要求吠えをするようになります。

本書にも書きましたが、直接の繋ぎ飼いはいけません。コーギーちゃんにとってみると「外敵は侵入できる、でも自分は逃げられない」という、非常にストレスがかかる環境です。神経質で攻撃的な犬になります。

日光浴は一日30分以上散歩していれば十分です。犬は寒さに適応した動物なので、寒さよりも暑さの方が危険です。

とは言ってもまだ4か月なので、本当は外飼いは反対です。冬毛は十分生えているでしょうか。少し心配です。夜入れているから良いということもありません。(車庫のような風が入らない場所ならOKです)。

犬は直接は繋がないで、サークルで囲って、その中にハウス・トイレ・水ボトルの4点セットにしてください。

それと、外飼いのデメリットに注意です。常にベタベタすることは物理的に無くなるのですが、その分、「普段寂しい思いをさせているから」(飼い主さんも寂しい)、「外で寒いだろう・・暑いだろう」と、犬の所に行った時に、意味なく声かけナデナデしてしまうことです。

また、吠え・トイレのしつけが現行犯で出来ないので、悪い癖が付くとなかなか直りません。(教える機会が少ない)。

「いつも一緒に居る・・でもベタベタしない」、という空気のような関係が理想ですが、そうなれないのが外飼いのデメリットです。

子犬の噛みつきですが、子犬の行動としてはごく普通の行動です。

しかし本来は、親犬がもう子犬が2か月になるずっと前から、淡々と叱って「しつけ」をします。兄弟ゲンカの中でも相手に噛まれたり怒られたりしながら学んで、徐々に消えていきます。

ですが、その期間に親兄弟から引き離されているわけですので、今度は人間家族が淡々と教え続けないといけないのです。

噛んだら「ダメ」と厳しく伝えながら、コーギーちゃんの口を手で軽く閉じます。(犬の口に手を押し込んでも良いです)。口閉じで良い型になったので、そこに「シ~」の指示音を関連付けながらポンポンで褒めます。

「シ~」にするのは、将来の吠え癖も考慮して、同じ方法で教えられるからです。褒め方は、猫なで声や大げさでナデナデは従属的なのと、コーギーちゃんの興奮をあおるので止めましょう。

褒めたら口をすぐ解放します。そして、また手をコーギーちゃんに見せてください。また噛んできますので「ダメ」と同時に・・・ひたすらこれを繰り返します。

あえてコーギーちゃんに手を見せて何度も何度も毎日繰り返します。繰り返していくと、手を見せても噛まなくなる瞬間がきますので、そこでしっかり型と音の関連付けをしながら褒めて、何度も反復してください。

噛まれるのが怖ければ、ホームセンターで500円くらいの作業用の革手袋を買ってきて、それでリラックスして出来るように準備してください。

怖がっていると、必ずコーギーちゃんに伝わって見下されたり、興奮が伝播して悪循環になります。また、そういう時は距離が保てるリーダーウォークに切り替えると良いです。

まずは、基本形のスワレ・マテも教えられますから、主導型のボール遊びから入れば良いです。この月齢の子犬はまだまだ知能が低すぎます。

そのボール遊びの中で、リードを付けて持ちながら遊べば自然とリーダーウォークに近づけることが出来ますし、その遊びの中で時々一瞬ひっくり返して褒めてすぐ解放・・また遊び・・一瞬ひっくり返す・・ということを繰り返しながら、何日もかけて徐々に仰向けの時間を長くできるようにしていけば良いです。

今はまだ知能が低すぎる月齢ですし、家に来て少ししか経っていません。今は結果を求める時期ではありません。淡々と与え続ける(教え続ける)時期です。犬はまだ、「何をどうすれば良いのか・・相手は何を言いたいのか」、が全然分かっていません。

時間をかけて関係作りをしながら、物事は型と指示音とジェスチャーと褒めで、シンプルに体現させて教えます。何度も何度も淡々と繰り返します。

先ほどのように遊びを通して、その中に主導を混ぜ込んでいくと良いです。

毅然さ・・というのは、威圧でもねじ伏せでもありません。犬に合せず、従属的な態度を見せず、淡々と自分のペースで振る舞う・・ということです。それを犬に見せ続けるから、「この人にはワガママは通じない」と認めるようになっていきます。

まだまだこういう時期が続くのと、5か月過ぎてくると歯が生え変わってきたり、ホルモンバランスの変化、成犬の本能の目覚めなどによって、イライラ反抗期の症状も出てきます。

7・8か月になると知能が高くなり鋭く相手を見抜くようになります。

しばらくは大変かつ、社会化に重要な時期が続きますので、あまり期待せず淡々と続けることです。

では、頑張ってください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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