犬のしつけがQ&Aで分かる!

ラブラドールレトリーバーの子犬のしつけ飼い方・散歩・遊び・運動

質問内容
先日は、メールアドバイスありがとうございました。
現在、いろいろ実践中というところです。(もうすぐ3か月のラブラドールレトリーバーの子犬)

誠に申し訳ないですが、もう一つご意見を伺いたくメールしました。

2回目のワクチンは先週末の土曜日にしました。そして、リードをつないで社会化と称して、道路、歩道を歩いています。今日は妻が、午前午後と延べで3kmぐらい歩かせてしまったみたいですし、近くの小さな公園で犬友達の愛犬達(ラブ・ゴールデンが主)と接触、遊ばせたとの事。

当然、みんなちゃんとワクチンはしている成犬ですが、これは大丈夫なのかな? いいのかな?とちょっと心配しています。

公園は小さく野良犬などは来ない場所にはありますが、当然、公園では落ちている木々や草をほおばるでしょうし、歩道も真ん中を歩くとは限りません。

散歩デビューから今日で既に3日目となりました。社会化は重要ですが、2回目のワクチンを打ってから間もないですし、いかがなものかなとも思っています。家内は、「あまり心配する必要ないのでは。子犬の兄弟達は他の成犬が多数居る所へ貰われて、海岸の砂浜や森の中を走り回っているよ。」と言います。

確かに、子犬は今日も非常に元気ですし、便、尿には異常は無いです。(それに、外でも便、尿もしたとの事)。全ては、飼主の責任であり、飼主の考え方とは思いますが・・・。

できれば、堀川様のご意見もいただきたく、メールをしました。お忙しいところとは思いますが、ご返信いただければ幸いです。宜しくお願いいたします。


返答内容子犬がまだ3か月未満ですので、3kmは長すぎます。他にも遊びが追加されているわけですので、今の月齢では1kmくらいで良いです。生後半年過ぎたら、1時間くらい歩いても良いです。

まだ骨格がしっかりしていないので、広い場所での全力疾走も避けましょう。特にラブラドールレトリーバーの場合は股関節形成不全の疾患が懸念されますので、例えば、大型犬の成犬達と長い時間の追いかけっこなどは、まだしないでください。

>犬友達の愛犬達(ラブ・ゴールデンが主)と接触、遊ばせた・・

↑これそのものは大変良い事です。穏やかで経験豊富な成犬は、子犬に挨拶の仕方も教えてくれます。

吠えたり威嚇したり落ち着きのない若犬には、なるべく接触させない方が良いです。急に威嚇されたり噛まれると、トラウマになって犬を避けたり威嚇するようになってしまいます。

それともう一点の注意は、物で遊んでいる大型犬に近づけないことです。ボールでもフリスビーでもそうですが、犬は知能が低く独占欲が強いので、自分のオモチャに近づいた犬や人にとっさに攻撃する場合があるからです。

子犬や小型犬が、大型犬の成犬に噛まれた場合、間違いなく背骨や内臓にダメージを受けて致命傷になります。そういう犬がいるところでは絶対にノーリードにしない事です。子犬の段階では、知らない大型犬とボール遊びなどはさせない方が良いです。

相手が穏やかな成犬なら、挨拶させたり臭いを嗅ぎ合うようなことは良いことです。

>公園では落ちている木々や草をほおばるでしょうし、歩道も真ん中を歩くとは限りません・・

↑冬以外の季節では、芝生や草地に触れると、かなりの割合でダニやノミが付きます。虫そのものは怖くないのですが、線虫を媒介しますので、線虫などが内臓に寄生する可能性が高くなります。

ウンチは毎日観察していただいて、白いツブツブ(線虫の断片)などが混じっていないか見ましょう。特に夏秋に多いです。

そして、今の真冬はジステンパーなどの季節性の病気(人で言えばインフルエンザなど)が懸念されますが、予防接種も受けましたし、あまり過保護もよくないですし、社会化に重要な時期なので、外に連れ出すことは正解です。

ただし、まだ抵抗力も持久力もない子犬なので、疲れがたまると病気のリスクが一気に高まります。運動量は多すぎないことと、こまめに睡眠が必要な時期なので、休み休みしましょう。

それから、子犬のしつけの面での注意です。子犬を飼うと、最初はものすごく楽しいですし、可愛くて色んな経験をさせてあげたいと思い、たくさん散歩をしたり遊んだりどこかへ連れていったり頻繁にするのですが、段々犬が成長し、ズル賢くなったり成犬の本能が出てくると、昔のような可愛さを感じられなかったり時間的な余裕がなくなってきたりして、散歩や遊びが減っていきます。

一方、犬は最初の頃のペースが習慣になっていますし、体力もその分付いていますので、もっと遊びたい・・もっと散歩したい・・という欲求が出てきて、問題行動を起こし関係が崩れる・・ということになりますので、最初から無理はしない事です。

将来も続けられる人間中心で無理がないペースなのか、良く吟味して犬との接し方やスケジュールを組みましょう。

では、今回は以上です。


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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