犬のしつけがQ&Aで分かる!

7ヶ月のチワワ犬のしつけ飼い方で噛み付きと吠え癖

質問内容
☆今一番の問題は噛み癖と無駄吠えです。(トイレも全然できませんがそれより何より噛み噛みワンワンがひどくて)
☆チワワで今7ヶ月を過ぎたところです。メスです。
☆生後2ヶ月にならないときにペットショップで購入しました。

☆家族構成は私、主人、小学生の子供二人です。
平日は朝全員でかけ、私と子供達は4時頃帰宅します。その後は子供達は習い事などで出たり入ったりし7時頃には落ち着きます。主人は日によってですが、だいたい10時過ぎくらいが多いです。

①スキンシップ:犬を見るたびに声をかけなでなで、よしよししていました。

②遊び:犬用のぬいぐるみやおもちゃを与えて勝手に遊ばせていました。

③犬のしつけ:4ヶ月くらいから甘噛みと無駄吠えがひどくなり、私も犬を飼うのが初めてで分からない事だらけでしたので、勉強のつもりで近くでやっている犬のしつけ教室に通いました。そこではなんでも出来たら餌をあたえるしつけの仕方でした。

3ヶ月ほど通いましたが全然改善されず、最後には預けるか犬の幼稚園に通わせたらどうかといわれました。餌でつる犬のしつけにも疑問がありましたし、一生懸命しつけ教室に通っても何も変わらなかったのに、高いお金を払って預けても戻ってきたら同じではれはないか・・とそれはそれは悩みました。

でもその後もひどくなり、もう預けるしかないかなと思っていた日の夜、偶然堀川さんのサイトを見つけました。一通り読んで、すぐにこれだ!!と思いました。

餌でつっていたときは「おすわり」「ふせ」「ゴロン」「まて」ができていましたが、全くできなくなりました(涙)
まだ数日しかたっていませんが堀川さんの考えは共感できる事ばかりです。なのでがんばろうと思います。

④おやつ、抱っこ、なでなで、声かけはつねにしていました。
⑤散歩:毎日夕方の同じ時間帯に30分ほど歩き、公園で(毎日ワンちゃんが10匹くらい集まっているので)30分くらい自由に遊ばせていました。

⑥タイムスケジュール:朝6時半頃起き、7時半にご飯、8時から4時頃までお留守番、5時から6時頃までリビングで放し飼い、その後散歩。散歩から帰って8時半のごはんまではゲージの中、ごはんの後、おしっこをしたら10時ころまでリビングを放し飼い、その後はゲージで。

このような感じです。今はリーダーウォークと仰向け固めをしています。

ひとつ気になるのが噛んだ時に仰向けにして、口を掴み「ダメ!」といって静かになったら「イイコ」と褒めているのですが、前よりも攻撃的になってきたように思います。仰向け固めをし始めたばかりの時はすぐに応じていたのですが、今はガブガブ噛んで牙をむき出しにして挑発しているかのような態度をします。

そっと口を閉じるなんてとてもとてもできず、ある程度は押さえてしています。現行犯でするために手袋もしていないのでいつも痛みに耐えながら(笑)しています。

前に口をつかむのはあわない犬にすると攻撃的になるからやめたほうがいいとも聞いたことがあってこのまま続けていいものかわからない状態です。

無駄吠えは家にいて人気を感じるとワンワン!、散歩にでてあう人あう人にワンワン!公園でワンちゃんたちの中にいる時はほとんど吠えませんし、飼い主さんたちにもすごくいい子です。

犬を飼うまでは、チワワのような小さいわんちゃんはおひざのうえでイイコイイコしているものとばかり思っていました。こんなに問題行動ばかりするなんてビックリです。

それでも今ではかけがえのない可愛い可愛い家族の一員です。家族みんなが楽しくなれるようにどうぞアドバイス宜しくお願いいたします。


返答内容チワワちゃんは良い子です。甘やかされて育った7ヶ月の犬として、普通の行動をしているだけです。素性に問題がある場合は、非常に幼い月齢から激しい威嚇性があったり本気で噛んできます。

まず、犬の本当の姿と子犬の現状は理解してあげないといけません。映画やテレビドラマで見るような犬のイメージは捨ててください。

それと、本書へのご理解も今一度改めてください。いろんな所で申し上げておりますが、犬のしつけは手法の上塗りでは絶対に成功しません。

焦って結果を急ぐと、手法だけ強引にやってしまって「結果が出ない・・悪循環・・」となります。ちょうど今の月齢は反抗期のど真ん中であることと、今までチヤホヤの接し方で関係が崩れていた中で、そこに急に手法を強引に展開したら、チワワちゃんもびっくりしますし反発もしたくなります。

これは自然なことです。

本書でもお話していますが、暴れや噛み付きが強い時はリーダーウォーク中心にしましょう。もう赤ちゃんではありませんので大丈夫です。

噛み癖も吠えの教えもリードを活用しましょう。例えば、リードを短く持っておき、反対の手を犬に見せます。噛もうとしますので、その瞬間「シ!」の注意音と同時にリードをチョンと一瞬引き上げます。

また手を見せ噛もうとしたら「シ!」+チョン引きです。静かに毅然さを強調して叱ってください。

何度も何度も続けていくと、手を見せても噛まなくなる瞬間が来ますので、そこで「○○良い子」で静かに褒めます。それでまた興奮して噛みますが、噛んだらまた同じ教えを一貫してください。期待しないで淡々と続けることです。

褒める時に、手は上から近づけないで、下からゆっくり近づけ、犬の肩付近をポンポンすると良いです。噛み癖が強いあいだは、頭や背中をなでるのは止めましょう。上から近づいてくる手を嫌がります。

>口をつかむのは・・止めたほうがいいとも聞いたことがあって・・

↑マズルコントロールなどの、犬の口をコネコネするのは良くないです。それと無理に口閉じでなくても、先ほどのチョン引きでも良いですし、噛んだら「シ!」で手を犬の口に少し押し込む方法も良いです。

犬のしつけは、自分の優位性を示し合う根比べです。自分の毅然さと主導性を示し続けるから、犬は根負けして相手を認めるようになります。

表面上のテクニックや体罰などではなく、精神的な強さ一貫性を犬に示し続けることです。

そして、以上は、チワワちゃんが吠えた時にも同じ教え方で良いです。吠えたくなるような状況をわざと作って、集中的に教えてあげましょう。

そして、何を教えるにしても叱っても褒めても、その効果は普段の関係次第で全く違ってきます。言うことを聞きたくなるのか、反発したくなるのか、無視したくなるのか・・

意味のない声かけナデナデ、ジロジロ見つめてオヤツに抱っこ・・これらは犬に主従関係を誤解させる態度です。下位の犬は上位やリーダーにすり寄ってナメナメ挨拶します。それと同じことをしてしまっています。

飛びつきやマウンティングも同じですが、相手の上に乗る体位は自分の優位性を示す行動です。抱っこされると誤解しやすいのです。

以上は止めて、主導型のコング遊びにしてください。何気ない接触も、意味なく声かけナデナデではなく、オテでもスワレでもなんでも良いので何か犬に指示を出し行動させ褒める・・指示で出来ない時は型を作ってあげて教えて褒める・・という接し方です。

いつでもどこでも主導性と毅然さを意識してください。親が一貫してやり続ければ、子供もちゃんとマネします。

オヤツで表面上釣ってしまうと、本当の関係作りがどれだけできているのかを見失ってしまうのです。これが一番怖いのです。

↓だから当然こうなります。

>餌でつっていたときは「おすわり」・・できていましたが、全くできなくなりました・・

ですので、訓練所に出してもお金を捨てるだけです。帰ってきてしばらくは良くても、飼い主さん家族が変わっていなければ、犬はすぐに見抜き、また関係が崩れ問題行動を起こしていきます。

家族の一人ひとりが犬との関係作りをしないと意味がないのです。

放し飼いも止めましょう。テリトリが広くなると守るために神経質になります。癖になってケージから出たくなれば要求吠えもします。

普段はケージ内のクレートハウスに居させ、遊び・運動・団らん・散歩の時に、飼い主さんが主導して出してそれらをすれば良いだけです。

ケージから出す際も、しつけが浸透する前ではチワワちゃんにリードをつけて持っておく癖にしましょう。暴走もトイレの失敗も防げますし、現行犯でチョン引きやリーダーウォークにすぐ移行できます。チワワちゃんの行動全体を主導できますので、関係作りにも良いです。

まずは、本書・Q&Aサイトを熟読して、家族会議です。チワワちゃんへの接し方しぐさ態度すべて統一して皆さんで一貫しないといけません。家族でルールを作りましょう。

そして、ご両親がしっかり子供さん達に見せること・先に犬との関係作りをすることです。

では今日は以上ですが、まだまだ1歳くらいまでは不安定な時期が続きます。知能が高くなってくる月齢ですので、覚えも早いですが、いっぽうでズル賢くなってきます。

相手を見抜く視点も鋭くなってきますので、接し方の意識はしっかり持ってください・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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