犬のしつけがQ&Aで分かる!

10か月のチワワ犬の冬の散歩・吠えのしつけや体調管理など

質問内容
堀川様お世話になります。うちのチワワ(スムース)も10ケ月を迎え、体つきが大人になってきたなと思うこの頃です。私や、家族には相変わらず吠えたりせず、大人しい子です。

今回もいろいろ気になるところを相談したくてメールしました。

以下の4つのことをやっていますが、これでいいですか?


1、散歩時の、立ち止まりと、ゆっくり歩きについて

散歩はリードの引っ張りもほぼなくなり、私の横をリードをたるませた状態で上手に歩けるようになったが、やはり、すぐに立ち止まったり、ゆっくり歩いたりして、なかなか前に進まない。(散歩の7割位がこの状態)

堀川さんに教えていただいた、後ろ向きのままバックで歩く。などをしてみたが犬もさっと向きを変えて、立ち止まり、ふんばるので、うまくいかない。

寒い日などは、地面が冷たいのか、震えながらお座りして動かない(立って動かない時は、しっぽがお尻の下に入り込んでいる)

全然動かない時は、リードを1~2秒、上に吊るして(犬が一瞬、空中に浮く)、歩くと(これを3~4回繰り返しながら歩いて行くと)、イヤ~な顔をして、フセのポーズで地面にへばりついた後、歩いてくれる。
これはあまりに首に負担がかかり、可哀想と思ったので、右腕で犬を抱き上げ、右腕と脇に犬を挟んで3~4歩、前に進んで、地面に戻す。それを何回か繰り返すと歩いてくれる。


2、朝はケージから出ようとせず、散歩をしない日が続いたことがある(2週間くらい)

散歩しない日は室内でリーダーウォークをしているが、運動量が足りないのか、フードをあまり食べなくなった。(以前からそんなにガツガツ食べることはなく、どちらかと言えば少食)。

1日10時間は留守にしているため、フードは当初から24時間、ケージに入れていつでも食べられるようにしているが、良いか。

状態の良いウンチがちゃんと出ているものの、体重が当初の1.5キロから1.4キロに減り、少し痩せてしまった。(現在は天気の良い週末は散歩をするようにしている)

チワワの適温は22度から24度であり、寒さは苦手と知り(動物専門チャンネルで放映)、ケージの中に、モコモコのフリースの袋状のベットを置き、その中に、チンして温める「湯たんぽ」を入れている。そのせいか、朝、私がケージに近寄っても、嬉しそうにソバに来ることはなく、そのベッドの中で眠っている。

ただし仕事から帰宅後は、ベッドから出ていつも通りケージの外へ出たい様子。


3、室内でリーダーウォークをした後、ボール遊びをしているが、この遊びはすぐに飽きてしまい、キッチンの中のマット、ゴミ箱のフタ、床などをペロペロと、ずっと舐めている。

外での散歩をしない日は、少し前まで、1時間ほど室内で放し飼いをしていたが、最近はリードをつけて 主導型にし、自由にさせないようにしている。

リードをつけて制御しながらであれば、マットやゴミ箱、床などを舐めさせておいても良いか。


4、散歩時に、すれ違う人や自転車、車に向かって行って、うなったり、吠えたりする。

ダメ!と注意すると止むが、また別の人が近寄ると吠える。

以前は、「ちっちゃい、かわいいワンちゃんね!」と近づいて、手を差し伸べてくれる人がいたが、今はすぐに吠えるので、なかなか近づいてくれなくなった。

仕事が忙しいので、留守中に、週1回、我が家へ掃除や夕食づくりに来てくれる女性がいるのだが、その人にも、しばらく吠えている様子(ケージの中で)。

うるさくて申し訳ないので何とかしたい。

この辺りは、道も公園も人が少なく、みんながいる所へ連れて行きたいが、どこへ連れて行って社会性を身に着けさせたら良いのか、わからない。

以上、よろしくお願いします。


返答内容
頑張っておられますね(^_^)

体長・体高そのものは、もうこの月齢になるとほとんど変わりませんが、ここから骨密度・筋肉・各臓器が2歳くらいまでに充実していきます。

2歳くらいになると、もっとガッシリしているでしょう。


・1と2のお散歩について

真冬になりましたので、室内に慣れた犬は寒さを嫌がる面もあります。

それと、もしかしたら風邪などひいている可能性もありますので、出来れば念のために一回獣医さんに診てもらったほうが安心できます。

人間もそうですが、体調が悪かったり気候変動が大きい時は、体力を温存するために必然的に活動を抑えて、適応や体力の回復を待ちます。

ですので、夏や冬の始めは、無理をさせないようにしましょう。

特に↓これは良くありません。

>リードを1~2秒、上に吊るして(犬が一瞬、空中に浮く)・・

↑こういう経験がより嫌悪感を増幅させますので、配慮は必要です。

犬の冬場の遊び・運動・散歩の流れとしては以下のようにしましょう。

①室温を上げる。まずケージから出す前に、暖房でお部屋の室温を高めに温めましょう。

②30分から1時間経過し、犬が出やすくなったところで、出してコング遊びをします。

③次に室内でリーダーウォークをし、体を温めると同時に主従関係の意識を作っておきます。

④そのままの流れで外のお散歩に出かけましょう。

以上のようにすることで、いきなりケージから出して散歩に行くよりも、体が温まっているのと、主従関係の意識や飼い主さんに付いて歩く感覚が残っている流れで外のお散歩に行くので、スムーズにいきやすいです。

あとは、真冬の場合は少し気遣ってあげて、肩掛けバッグに毛布を入れてそこに犬を入れて外に連れ出し、外の世界への順応性を保つようにしましょう。

暖房の効いた車で移動しても良いです。

行先としては、ホームセンターとか駅などが良いでしょう。

食べ物を扱うお店は基本NGです。静かなお店や公共施設もNGです。

あとは、車で最寄りのドッグランまで行ければ良いですね。

他には、グーグルで検索してみるのも手です。

「地域名 犬 遊び場」とか、「地域名 犬 交流」などで検索されてみてください。


>フードは当初から24時間、ケージに入れていつでも食べられるようにしている・・

↑これがかえって悪化の原因になっているかもしれません。

もう6カ月過ぎて、血糖値のコントロールも出来るようになっていますので、朝と夕方(夜)の2回で大丈夫です。

かえってフードを出しっぱなしにすると、「いつでも食べれるから今はいいや・・」という感覚になってしまいます。

30分経っても食べない場合は、知らんぷりして下げてしまい、次の時間まで食べ物は与えないようにされてください。

それと最初にお話ししたように、感染症の影響なのかもしれませんので、念のため獣医さんに診てもらった方が良いです。

「食欲不振・体重低下・運動や散歩を嫌がる」などの症状をきちんと伝えてください。

この月齢で体重が減るのは、何か変です。

診察の結果、異常が無ければ、フードのメーカーを変えてみるのも手です。まだパピー用が必要です。

もちろん、与えっぱなし・オヤツ・トッピング・手で食べさせるなどはいけません。


>キッチンの中のマット、ゴミ箱のフタ、床などをペロペロとずっと舐めている・・

これも何か、体調不良などでのストレス反応や、菌を取り込もうとするような行動に感じられます。

獣医さんの診察・治療の結果が出るまで、あまり無理にコントロールされないで様子を見ましょう。

ただ、ゴミ箱や床・マットをなめさせるのは、いつでも良くありません。

それはリードで制御してあげて止めさせ、激しい運動や無理なコントロールだけしないように安静にさせてあげてください。

他には、犬用の善玉菌サプリメントや、納豆を数粒(ごく少量)フードに混ぜてあげても良いです。

また、消化・吸収を助けてあげるために、お湯でドライフードをふやかしましょう。その後にサプリや納豆を混ぜます。(もちろん、獣医さんからお薬が処方された場合はそれだけにします)


・4、の吠えですが、成犬としての権勢本能や警戒心がしっかり出てきた月齢です。

その子の素性として、少しビビリ屋さんだったり威嚇が強い子もいますが、月齢的な影響もありますので、幼少期とまた反応が変わります。

そして、成犬の本能が出切って、ここから色んな経験をしたり、飼い主さんからの教育を受けることでまた学んでいきます。

最初にもお話しした通り、検診・治療の後は、外の世界に慣れさせるお出掛けは続けてください。

そして、吠えた時はその瞬間に、「シ!」の注意音と同時にリードか首輪をチョンと引き上げたり、口閉じで注意します。

もちろん、その教えの効果は、飼い主さんとの関係次第でまったく違ってきます。

「言うことを聞きたくなる関係」「褒められて嬉しい関係」の構築は大前提です。

ホームヘルパーさんが来るときも、出来るだけ家族の誰かが居るようにして、吠えた瞬間の注意をコツコツ続けてください。

ヘルパーさんが単独でやるにはリスクがありますので、それはお願いしないようにされてください。他人の初心者がやるのは危険です。

ただ、『布掛け目隠し』はヘルパーさんでも出来ますので、説明してやってみていただいてください。(やり方はQ&Aで検索ピックアップしてください)


では今日は以上ですが、真冬ということもあり、犬の感染症や気温への適応症状も疑ってみたほうが良いです。

まずは獣医さんに診てもらって、それで異常が無ければまた安心して取り組んでいけますので、まずは検診です。

あとは、あまりにもしつけが厳しすぎてストレスになる犬もいます。

あまりにもがんじがらめや体罰的にならないように、ちょっと緩めてみたり、ちょっと強化してみたり、変化をつけて様子を見ても良いです。

それでは、またQ&Aを熟読いただきながら、頑張って続けていきましょう(^_^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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