犬のしつけがQ&Aで分かる!

寝床に子供が近寄ると唸る・家族全員に噛み付くチワワ犬のしつけ

質問内容
問題内容:
チワワ犬の寝床に子供(高1 中2)が近寄ると唸り声を出す。噛み付く(家族全員にした)

犬種:チワワ。メス。2歳11箇月(1匹のみ)
家族構成:父(48)母(49)娘2人(高1 中2)祖母(76歳)
同居時間平日 父30分 母1日中  娘 20分くらい 祖母(1分くらい)

①どういうタイミングで、どういう「スキンシップ」をされてきましたか?:
ご飯のとき膝に乗せていた(母が)。
朝の掃除前のブラッシング。
外出に1時間くらい連れていく。

②どういうタイミングで、どういう「遊び」をされてきましたか?:
遊びたそうにしているときとブラッシング後の5分位。

③どういうタイミングで、どういう「しつけ・褒め方・叱り方」をされてきましたか?:
噛み付いたときに大きな声を出して怒った(母)噛み付かれるので皮の手袋をして仰向けにして怒った(母)。
オスワリ まて おて ふせは6箇月くらいまでに覚えた(母)。

④オヤツ、抱っこ、ナデナデ、声かけなどされてきましたか?:
声かけはしていました。連れて外出しないときなどは、「お留守番しててね」など。
テレビを見ながら膝の上でなでていた。

⑤散歩は何分、どんなやり方でしたか?:
散歩はあまり好きではないようで、20分くらい近所をウロウロしました。ほとんど外ではオシッコはしませんでした。

⑥一日のタイムスケジュールはどんな流れでしたか?:
6時30分位に起きて、車で娘を駅まで送りその後朝ごはんを食べて、7時30分位にブラッシング、遊びをしてお掃除の時は寝ている。散歩を15分くらいしてあとは1人で御留守番。

母が帰ると玄関でまっててくれる。その後ご褒美の鳥のアキレスけんのオヤツをやる。

・愛犬のハウス周りの構成、環境など:
ハードキャリーが小さくなり、普通の犬用のベッドをヘアのすみに置く。夜中に母の布団に潜り込む。

このような感じですが、本日ハードキャリーを購入してリビングの済に置きました。私が外出している時はキャリーのドアを締めました。大体どのくらいの時間締めっぱなしにしていいのでしょうか?

自宅の中をいつもはうろうろさせていましたが、今現在はキャリーの中にいます。とくに嫌がる気配もありません。

また車が好きで良く出かけますが、自宅で留守番させたほうがよいのでしょうか?

仰向け固めをしてみたのですが、噛まれそうで中々できません。頑張って毎日少しずつやってみます。コング(ゴム製)は嫌いなので、ほかの何かで代用は出来ないでしょうか?


返答内容まず、仰向け固めは無理されないで、主導型ボール遊びの中で時々一瞬ひっくり返してみる・・徐々に回数と時間を増やす・・という段階を作ってあげてください。

また無理にコングでなくても、犬が興味を示すなら何でも良いです。コングをおすすめしたのは、ヒモが付けられて丈夫で安価だからです。また、コングは水に付けて置いたり、しばらく放置するとゴム臭は消えます。家の犬も最初臭いを嫌がりました。

そして、リーダーウォークなどもそうですが、それらの手法の前に普段の何気ない接し方全体を見直してください。チワワちゃんは関係を誤解しています。

一番自分が偉いと思っているか、お母さんの次・・と思っています。子供さん達がちょうど思春期ですので、チワワちゃんと接する機会が少なかったでしょうか。

チワワちゃんと関係作りをする時間が少なかった・・体罰や威嚇をしたことがある・・甘やかしでチヤホヤした・・従属的な反応を見せた・・いずれかあったはずですし、いくつか重なったかもしれません。

まず物理的な環境です。クレートハウス(ハードキャリー)の扉は開けたままが良いです。トイレにいつでも行けて水が飲める環境です。

しかし、放し飼いにならないように、トイレが入るサークル(柵)で囲んでください。ハウスまでそっくり入るサークルは大変なので、サークルの柵の一面を外して、そこにハウスの出入り口をくっ付けて合体させれば良いです。

車のお出かけ時などは、そのままキャリーごと持っていけば良いです。社会化のために連れていき、色んなタイプの他人や犬に会わせましょう。もちろん抱っこではなく、自分の足で地に立たせてください。基本は留守番でも良いです。両方経験させてください。(犬の車内に置きっぱなしは冬でも晴天時は熱中症がありえますのでご注意)。

そして大切な、普段の何気ない接し方です。

ジロジロ見つめ、意味の無い声掛け、ナデナデ抱っこにオヤツ・・これらは、チワワちゃんが関係性を誤解しますので止めましょう。

下位の犬は、リーダーや上位にすり寄ってナメナメして挨拶します。(意味の無い声掛けナデナデが類似する)

上位の犬は、下位の犬の体の上に自分のアゴや前足を乗せてきます。マウンティングや飛びつきもそうですが、体位で関係性を示すのです。ですので抱っこ(ひざ上抱っこも)を誤解する犬がいます。

ドライフード以外の食べ物は一切与えないでください。オヤツは栄養のバランスが崩れています。2歳で知能が高くなっていますので、好き嫌いを覚え、ドライフードを食べなくなります。そして、オヤツで犬を釣って行動させると、関係作りが出来ているように錯覚してしまいます。これが一番怖いことなのです。

また、接することが悪いのではありません。例えば、チワワちゃんが抱っこやナデナデを要求して来たら、そのまま受けないで、いったんスワレ・マテ・ダセなどの指示を出してください。そしてそれができたらポンポン褒めて遊んであげる・・出来なければ型で教える・・という「主導」をいつでもどこでも徹底してください。

チワワちゃんをちょっと触りたい・・声をかけたい・・と思われた時も、ただ意味なく声掛けナデナデではなく、オテでもスワレでも何でも良いので何か指示を出し行動させる、出来たらポンポンで褒める、出来なかったら型で教える。というパターンにしてほしいのです。

では、今日は以上です。

とにかくあせらないことです。2年間の習慣は長いですから、自分に優位性を感じているチワワちゃんは、しつけが始まれば当然おもしろくないので反発したり、ふてくされたりもします。

無理せず、主導型の遊びから徐々に始めて、そこにリーダーウォークや仰向けを織り込んでいくと良いです。

では、頑張って続けてください(^-^)


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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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