犬のしつけがQ&Aで分かる!

噛んだ手をなかなか放さない柴犬のしつけ方

質問内容3歳過ぎの、噛む・吠える・外でしか排泄しない柴犬のしつけ相談です。あれから、家の中でリードを付けて持って過ごす習慣をやり始めて少したちました。

朝6時半ころから8時までの間にハウスからだし9時半までには散歩に連れて行っています。その後10時半くらいまでに食事をさせてハウスに入れています。布で覆っています。

毎日時間をずらしています。オシッコを散歩でなければしないのでどうしても2回散歩に行っています。オシッコ・ウンチの時の音づけはやっています。散歩時のリーダーウォークもやっています。まだまだ引っ張ります。

朝のハウスから出す時にリードをつけるのをちょっとでも、モタモタすると突然噛んできます。夫2回、私1回噛まれました。手袋をすると色が白だからかかえって警戒して何もする前から噛んできます。

御飯の後ハウスの前でおすわりさせて、リードを外し"ハウス"と言うと素直に入る時と、入らない時があり、また、入ったけれど戸を締めようとするとものすごく吠えてくる時があります。それで御飯を中でやって、そのまま閉めてしまう時もあります。

夕方3時から5時ころハウスから出し、散歩。その後はリードをもたれたまま居間におります。夜9時までに食事。これは居間でやっており、その後9時前後にはハウスと言うとハウスに向かいそのまま入って朝まで大人しくしています。

少しずつ時間をずらすようにしていますが、毎日こんな過ごし方です。居間にいる間に、仰向けやお腹ナデナデしています。

ストーブの前が好きで、そっちに行きたいと吠えるのでリーダーウォークもしています。昨日は夕方1度ハウスに入れようとした娘がナスカンを外そうとした手を噛まれました。

リードは私が持っていました。噛んだ手をなかなか放しませんでした。すぐ放させる方法はありますか?またこの生活の中で改めるところ、すすめて行くところなどご教示下さい。

 

返答内容

頑張っておられますね。あせらず急がず、続けていきましょう。

気になった点ですが、エサはケージの外で食べさせているでしょうか。安心して食べられる環境の方が、柴犬は穏やかでいられますし、ハウス好きになります。

食べ物で釣るという意味ではなく、柴犬が穏やかに生活できるようにするためです。

エサはケージの中に置いて、犬が入り、スワレ・マテの後、扉は閉めて、ヨシの合図でリラックスできる状態で食べさせましょう。


>噛んだ手をなかなか放しませんでした・・
>すぐ放させる方法はありますか?・・

↑どうしても、噛まれた手をとっさに引きぬこうとしてしまいますが、犬は「反射抵抗」といって余計に踏ん張る反応をします。(散歩時の引っ張りも同じです。)

こういう時は落ち着いて対抗しないで、引くのではなく押すことです。

もう片手で犬の首輪をつかみ体を固定し、噛まれた手は犬の口の中にググッと押し込んでください。嫌がってのけ反って口を開けて放します。

さらに続けてリーダーウォークか仰向けして主従関係を示せれば一番良いです。

ただ、突然の怖さの中でなかなかとっさにできませんよね。

そこで、やっぱり前回お話したように練習はしないといけません。

厚手の古着を着て手袋をして、あえて手を何度も何度も見せて練習することです。家の中でもリーダーウォークをたくさんたくさんやってください。

柴犬からしてみたら、長い月日の習慣や関係がありますので、それが変わっていき自分の好き勝手出来なくなってくると、面白くないのでイライラもします。

でも、そこを乗り越えて柴犬に認められる関係になれば、全体的にガラッと変わります。それまでは本当に根競べです。


今日のアドバイスは、

①エサはケージの中で落ち着いて食べさせるようにする

②柴犬にリードを付けて持って過ごす時に、出来るだけたくさんリーダーウォークをしたり、主導型のコング遊びをする

③噛み癖に対する練習を、防備をして反復で教える(口に押し込み。良くなってきたら素手でもチャレンジ)

④散歩時のリーダーウォークの切り返しを強化する(もう成犬になって体もしっかりしているので、恐る恐るしなくても大丈夫です)


まだまだしばらくは根競べになります。でも、その中で飼い主さん側にも毅然さや主導性が身に付いていきます。

本当はそれが大事で、それを犬が見抜いて感じ続けるから犬は認めるようになっていきます。犬も飼い主さんも成長して、必ず良くなっていきます。そのためには続けることです。その精神力や覚悟も犬は感じ取ります。

単なる精神論ではなくて、社会性や感受性のある動物相手ですので、そんな要素も必要なのです。

私も最後まで責任を持ってアドバイスを続けますので、あきらめないで安心して続けてください・・・

 

犬のしつけマニュアル&個別相談の案内ページへ

 


【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
運営者の写真
犬のしつけ方針