犬のしつけがQ&Aで分かる!

お酒に酔った父・車やバイクなどに吠える柴犬のしつけ

質問内容家の柴犬(2歳半)は、昔から触られることがあまり好きではなく、昔は逃げて全然触らせてくれませんでしたが、だんだんと平気になり、今では割りとどこでも触れます。(機嫌がいいとき。また去勢手術と開腹手術を経験しているので手術部は嫌がりますが)

でも触らせてはくれますが好きではないと思います。

しかし、マッサージ(人が頭を洗うときみたいな感じだったりつまむように触る)はとても気持ちよさそうに体をねじります。やめると手で人をカリカリして要求します。

ですので指示ができたときに柴犬を褒める際は、肩をぽんぽんの代わりに少しマッサージをしてあげるという風にしてもいいのでしょうか?

また機嫌が悪くなると柴犬は鼻に皺をよせ自分の尻尾を見て威嚇します。そうしたときはダメといって、やめたら褒めるでいいのですか?

止めるときは止めるし、止めないときはそのままくるっと自分のしっほを追いかけて回ります。そうなったときは回った後お座り→落ち着いたらリーダーウォークでいいのでしょうか?

母や私とリラックスしてごろんとしていても、父親が動くと急に緊張?し、ずっと目で追い、たまに上記のように怒ります。。。

父親以外にはないです。やはり足音などでわかるようで、姿が見えなくても父には怒りそれ以外にはほぼ怒りません。でも昼間はそんなこともなく、夜だんだん眠くなってくるとそうなるような気がします。

または父は毎晩飲むのでお酒で父の様子が昼と違うのが嫌なのかとも思います。

そのような状況にあまりおかず、ゲージの中にいさせた方がいいのでしょうか?
仕事の日は母も私もその時間くらいしか柴犬と接する時間がないのですが・・・


柴犬は知らない場所や初めて行く場所が苦手で、ドッグランなどにいってもリードを離しても全然走りません。ちょろっとあるいてへっぴり腰でくんくん匂いをかぎ、入り口の扉の前で扉をかりかりして出たがります。

リードを持ってあげると一緒に歩きます。持っている人が止まれば止まるのでロングリードすら無意味です。笑

また回りの人や犬、車の音などが気になって好きなおもちゃを投げても一切無視で周りばかり気にします。でもお外は大好きです。

トラック、バイク、自転車にものすごく吠えます。人間は人によって吠える人と吠えない人がいます。犬は見つけると伏せをしてくるのをひたすら待とうとします。無理やりリードを引いて見えなくなるところまで移動します。

公園などで走り回ったりしなくても、リードを持ってのんびり一緒にいろんなものを見て過ごしてあげればいいのでしょうか?

またトラックなどに吠えた場合もすぐにリーダーウォークですか?

長くなりましたがよろしくお願いします。

 

返答内容

>ぽんぽんの代わりに少しマッサージをしてあげる・・

↑柴犬君が本当に気に入って穏やかになるのであれば良いですが、絶対に2点守ってください。

1、猫なで声でマッサージするような従属的な態度を一切見せないでください。

2、柴犬君が気に入っているので、マッサージを止めると要求してくるはずですが、例えば「3秒」と、みんなで決めてそれ以上絶対にしないことです。

それが守れないで「柴犬が喜ぶから・・」で続けてしまうと、従属的に映ります。

私ならば、マッサージとポンポンをしばらくミックスした褒め方にして、そこから少しずつマッサージを減らしてポンポンを増やしてみます。褒め方はシンプルでいつでもすぐにできる方法が良いです。

もちろん、3秒と決めて毅然と褒めることが一貫できるのであれば、マッサージでも良いです。ナデナデは、下位の犬のナメナメ挨拶と同じになるので、それだけは止めましょう。


>鼻に皺をよせ自分の尻尾を見て威嚇します・・

↑人や物を攻撃したり、人に向かって唸ったり吠えたりしなければ、そのままそっとしておいてください。

自分なりにその瞬間のストレスを発散しようとする行為です。子供はよく自分の指や爪を噛んだりしますね。あれと似ています。

もちろん、足やシッポを血が出るまで噛み続けるのは止めないといけませんが、そうでなければかまわないでください。

子供も犬も、そうやって自分で何とか発散しながら少しずつ、その状況に慣れ学んでいくものです。だから、結果を急いで激変してはいけないのです。少しずつ変えて適応させていけば良いのです。

あせる飼い主さんは、犬のしつけで激変する→失敗して悪循環になって止める→また激変する・・

こうなってしまうので結果が出ないのです。

今、柴犬君が何とかできるレベルを探りながらほんの少し変えてみる→慣れてきたらまたほんの少し難易度を上げる・・の繰り返しを一貫しなければいけません。

「変化は小さく・一貫する」の二つです。


>父は毎晩飲むのでお酒で父の様子が・・

↑この時間帯しか接することができないのであれば、少しずつ練習しましょう。(最初はケージに居させる時間を長く→徐々にお父さんを見せる時間を増やしていく)

あるいはその時間帯に散歩・・でも良いでしょう。

おそらく、過去に酔ったお父様と何かあったはずです。たまたまシッポや足を踏まれたとか、酔った勢いできつく怒られたり叩かれた・・威嚇された・・など、何かしらあったはずです。

そうなると、犬はお酒の臭いがする人を威嚇したり攻撃するようになります。(もともとアルコール成分はリラックス効果とアドレナリンによる興奮の効果両方あります)

「お酒に酔っていたからしょうがないか・・」と理解する知能は犬にはありません。犬は食と安全に関わる記憶がとても強いです。忘れることはもうないでしょう。

ただし、少しずつ慣れさせて、安全で心配ないという経験を積ませることはできます。

>回りの人や犬、車の音などが気になってすきなおもちゃを投げても一切無視で周りばかり気にします。でもお外は大好きです・・

↑犬は本来こういう動物なのです。

「外でまったく周囲を気にしない」というのは、逆に警戒能力が麻痺しています。そういう犬はほとんどいません。

子犬の頃から外に出しまくっていた我が家の犬でさせ、やっぱり気にします。犬は、風で揺れる木の葉っぱや、お店のノボリ旗にも反応します。

警戒本能は必要なことで、それがあるから犬族は生き残って来れました。

もう一つの理由は、人間の文明を理解できる知能がないからです。

自動車・バイクなどの機械類やネオンなどは、「道具」としての概念が理解できないのです。

メガネや服というのも、実は犬はなかなか理解出来ていません。サルはいたずらして人間のメガネを取ったりするので「道具」として理解できるのですが、犬には理解できないのです。

だからヒモなどをクネクネさせると、慣れるまでは単なる物だと理解できず、生き物であるかのように見ます。しばらく経験して慣れると理解します。

ですので、犬が外の世界や人間の道具に慣れるのは、本来はとても時間がかかるものです。

我が家の犬は、電動シャッターが怖くて何年も怖がって逃げていました。今でも強く反応します。

>トラック、バイク、自転車にものすごく吠えます・・
>人間は人によって吠える人と吠えない人がいます・・
>無理やりリードを引いて見えなくなるところまで移動します・・
>トラックなどに吠えた場合もすぐにリーダーウォークですか?・・
>リードを持ってのんびり見て過ごしてあげればいいのでしょうか?・・

↑急に対面させるとギャップが激しくなるので、遠い位置から慣れさせる練習をしましょう。避けるだけだといつまで経っても慣れませんし、無理やりリードを引くのもいけません。

柴犬君におんぶするような形で、首輪を両手でガッチリつかみ、スワレの体勢を作らせてください。それですと犬はどこにも動けず、かつ人間に守られている形になるので、その体勢を作ります。(まず家の中でその体勢を作ることを練習しておきましょう)

次に、片手は柴犬君の首に腕を回すようにして首輪をガッチリつかみ、もう片手で吠えたら「シ!」で口閉じしたり、静かなら褒めでポンポンやマッサージしてください。

相手が犬好きな人であれば、そのまま触ってもらっても良いです。吠えている間は無視してもらってください。

緊急であれば、「シ!」の注意音と同時にリードを一瞬チョンと引き上げて注意です。シ!とチョン引きを繰り返して注意しても良いです。

まずは遠い距離から、見せて褒めて慣れさせる練習からしましょう。

時間はかかりますが、やらないと変われません。少しずつ優しいレベルから定着させることです・・・

 

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【著者:運営責任者】
犬のしつけアドバイザー
堀川春広
株式会社ホリページ代表取締役
https://www.horipage.com/
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